残念ながら閉店。
JR五日市線東秋留駅周辺でのランチ。
この日向かったのは、「郷土館かんいち」さん。
江戸時代末期に建てられた、名主の隠居屋敷を再利用した手打ちうどん店です。
場所は東秋留駅を降り、南東方向へ歩いた都道沿い。
駐車場も敷地内に数台分、踏切方向へ歩いた先にも何台分か用意されているので、車でも気軽に立ち寄れます。
ここは小さな庭を眺めながら、古民家の風情を楽しめて雰囲気が良い、
それでいてお得なセットメニューもあるという、利用価値の高いお店なんです。
敷地が旗ざお地になっているので道路沿いからは店舗が目立ちませんが、
下の写真の看板が目印。
道の反対側、少し東に行った先にも駐車場があります。
(奥に小さく白い車が写っている場所)
店内に入ると、正面に麺打ち台。
聞いてみると、看板通り、うどんは全て手打ちだそうです。
これは味に期待しても良いでしょう。
中へは靴を脱いで上がります。
店内は全て座敷席で、4~6人用の座卓が数卓。
掘りごたつではないので、高齢者や足腰の弱い人にはツライでしょうね。
また、座卓は大きいのですが後ろの席との間隔が狭いので、小さな子供をおとなしく
座らせておくのは大変かも。
煙草は?? 灰皿がなかったし、誰もすっていませんでした。
そう言えば、連れが外に吸いに行っていたので、そういうシステムかもしれません。
襖が閉まっていましたが、奥にもう一部屋ありそうです。
法事等でその部屋を予約して貸し切りで使うなら、色々融通が効きそうです。
今日は、ご近所マダムのグループで賑わっていました。
以前来たときは、窓側で庭を見ながら食事できたのですが、
今日は混んでいたので壁側のテーブル席に通されました。。
でも半個室状なので、落ち着きは良いですね。
下は天井の写真。
太くてテラテラした梁や鴨居。
武家ではなく、名主の屋敷なので、豪華な欄間等は許されなかったのでしょうか。
質実剛健で、品の良い和風建築といった風情です。
料理の方ですが・・・予想外に時間がかかりました。
いつもより混んでいたからでしょう。
暫くして、注文した海鮮丼セット(850円)の到着しました。(品名、金額うろ覚え)
温かい饂飩に海鮮丼、それに小鉢が付いています。
うどんは、やや細めの透明感のある麺。腰も強すぎない程度にあります。
太くて、コシが強くて、地粉色の「武蔵野うどん」とはまた違って、上品なうどんですね。
顎が疲れる事はありません(笑)。ツルツル食べれます。
これはこれで美味しい饂飩ですね。
海鮮丼の方もアップにしてみました。
海に近いとは言えない、西多摩のうどん屋さんの海鮮丼にしては、
艶のよい刺身が載っています。
これも美味しい。
ちなみに、他のメニューは ↓ 下の写真。
安いとは言えないでしょうが、ボリュームからすると、そんなに高い価格設定とも思いません。
器は綺麗だし、小鉢も多いので、店の雰囲気も考えれば妥当か、むしろ割安かと。
そうは言っても、うれしい事に、お手頃なランチも何種類かあります。
下の写真は、トイレ前の廊下。
サザンカかツバキの生け垣が見えます。
花が咲いていないせいか、今はちょっと放置ぎみ。
トイレは和式でした。これもお年寄りには辛いかも。
本物の古民家ですので、これは仕方ありませんね。
廊下はピカピカで気持ちよい。
料理は、和服のベテラン母さん達がサーブしてくれます。
この日は、普段以上に待ち時間が長かったのですが、
何度もお茶を継ぎに来てくれて、「お待たせしています」と謝ってくれるので、
ついノンキに待ってしまいました。
ハイ、時間に余裕のないときには、他の店に行けばイインです。
休日等に、時間を気にせず、ノンビリ来ると良さそうですね。
土日は、そんなに混んでいないそうです。
でも、隣がお寺さんだから、法事なんかと重なると混むのかな?
この和風の雰囲気なのに、敷居もそんなに高くない。
お値段もソコソコで、味も上品。
店員さん達の接客も、素朴だけど丁寧。
遠くから遊びに来た友人を、気楽に案内したくなるような、
結構、貴重なお店です。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
手打うどん「郷土館 かんいち」
あきる野市野辺395-1
11:00~21:00
定休日 火曜
あり
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