多摩ぐるぐる

東京都下『多摩地域』を中心に「食べ歩き(ランチ&ディナー)」「ドライブ」「旅行」「日々のあれこれ」を綴るブログ。

笛吹川温泉 別邸『坐忘』〜源泉かけ流し・甲州ワイナリーが営む湯宿で茶懐石



山梨県の東部、笛吹川が町の中央を流れる山梨市内に、甲州ワインのワイナリーが経営する温泉旅館があります。
昨年、露天風呂付きの「別邸 離れ」がOPENし、リニューアルされた

笛吹川温泉 別邸『坐忘』(ざぼう) さん。
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国道140号線から脇道に入り笛吹川を渡ると、このお籠もり系ハイクラスな温泉旅館はあります。

本館前で車を預け、ロビーでお茶をいただきながらチェックイン。
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ロビー奥には、周りに多くの庭石が配され、色鮮やかな錦鯉が泳ぐ池泉式庭園を見ることができます。
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ただし、この立派なお庭を真正面のベストポジションから見ることができるのは、
わずか二部屋の「本館庭園露天風呂付き和洋室」のみ。
何という贅沢でしょうか。
いつかこの部屋に泊まってみたいものです。
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今回宿泊する「露天風呂付き別邸離れ」も、十分贅沢なお部屋です。
場所としては本館の廊下を奥に進み、
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大浴場の入り口を通り過ぎて、
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一旦外に出てから、植えた芝生もまだ新しい小径を、
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さらに進んだ先にありました。
一棟に二部屋が配置されていますが、隣の部屋の気配は全く感じません。
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坐忘さんは敷地が三千坪もあり、この「別邸離れ」を増設したと言っても全部で19部屋しかないそうですから、全体的に広々としていて、寛ぐには静かで好ましい環境です。

ただその分、移動する距離は長くなりますから、途中の外の小道は砂利敷きではなく、延段や飛び石にしてくれたほうが歩きやすかったですね。
特に雨模様の日には。

でもこちらの離れはまだオープンしたばかりです。
時間とともに色々とこなれてくるでしょうし、路傍に植えられた花木が大きくなるにつれて庭としての見ごたえも増してくるでしょう。
今後に期待です。

引き戸を開けて入った離れの中は、畳敷きの居間があり、
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ベッドルームが別室となっています。
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そして、スタイリッシュな洗面室の奥には
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自慢の源泉掛け流しの露天風呂!
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外の眺めは、この離れ専用となる社の置かれた庭が見えます。
この庭は、外から第三者が入ってこれないように板塀で囲われていますので、安心して風呂に浸かれます。
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湯口からはアルカリ性のヌルヌル感のある源泉が、24時間流れっ放し!
これは贅沢(喜)
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湯温は調整もできますが、やや温め。
そのせいか、長く浸かっていてもあまりノボせないですね。
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離れの部屋の配置で面白いのは、居間からは庭が眺めならず眺望がないのですが、部屋付き露天風呂からは庭が良く見えるところ。
この離れの中で、長い時間を過ごして寛ぐべき主な居場所は、居間ではなく露天風呂だと言う設計ですね(笑)

もっともだと言えば、もっともな配置です。

洞窟風呂や露天風呂のある大浴場もありますが、泉質は部屋付きのお湯と同じです。
ハイクラスな旅館らしくタオル類も置いてありますし、湯茶の提供もあります。

湯上りに、館内を散歩がてら涼もうとするならば、本館2階にライブラリーに立ち寄ると良いでしょう。
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地元・山梨の情報や、料理、ワインその他趣味についての本を眺めながらソファーでくつろげます。

何より素晴らしいのが、オーナーである「まるき葡萄酒」ワインが試飲し放題なこと♬
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そうは言っても、夕食前に酔い潰れてしまっては元も子もないので、ホドホドにしますけどね(笑)


「坐忘」では、宿泊する部屋のタイプによって料理の種類が異なります。
「別邸 離れ」に宿泊しているなら、夕食は「茶料理 懐石 まる喜」での「茶懐石」

茶懐石とは、茶道において空腹の状態で刺激の強い茶を喫することのないように、先に取っておく軽い食事のこと。
最後にお抹茶を美味しく飲むためにある食事です。
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通常の「会席」料理では、「酒」を美味しく飲むことが料理の目的となります。
したがって最初に酒と肴が供され、最後に締めのご飯となります。

一方「茶懐石」では、最後の「茶」を美味しく飲める程度に空腹を満たしておくことが目的。
ですから、少量のご飯と汁がまず最初に出されます。

その最初に出される、
「飯」「汁」に「向付」は鰹の藁燻し
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箸置きは使わず、使われる杉箸の先は、先端をお盆(折敷)の縁に載せて置きます。

を飲むタイミングは、正式な茶懐石では食事の合間に少しづつ手順に沿って注がれるようですが、そのあたりは簡略化。
好きなものを選んで、食中酒として自分のペースで飲ませていただきます。

日本酒の取り揃えもあるのですが、やはりここはオーナーである「まるき葡萄酒」さんのワインを選ぶのが良いでしょう。
スタッフの方曰く「ワインも和食に合うものをセレクトしてあります」とのこと。
選んだのは、「ラ フィーユ セレクト」
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このワインは、ポルドーの代表品種である「カベルネソーヴィニョン」と「メルロー」のブレンド。
樽熟の香りが良くて、重すぎず軽すぎずのバランスの良い味わいです。
価格も手頃と言える範疇で、我が家の冷蔵庫に一本常備してもいいかな。

続いて料理の方は、季節を感じる上品な味付けの山里料理が主体になりますが、海の食材と山・里の食材がバランス良く組み合わされ、順に供されます。

次は 煮物椀「鯉潮仕立て」
里の幸ですね。鯉に臭みはありません。
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その次は、お品書きにはなかったのですが「お造り」
もう鱧の時期なんですね。
これは完全に海の幸。

焼物には「乾徳山アマゴの塩焼き」
香ばしく炭火で焼き上げられていて、頭から齧ってもOK。
川魚の塩焼きは大好物です♬
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預鉢として「真蛸と南瓜の柔らか煮」
海の幸と、里の根菜のコラボです。
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これは、甲州牛だったかワインビーフだったか?
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炭火焼です。
食材としても、肉、魚、野菜とバランス良くですね。
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「湯桶」「香の物」が来て、
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主役の「お薄茶」で締め。
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実は、この他に2品くらいあったのですが、いい気分に酔っ払ったせいか?ブレブレの写真しか残ってません(笑)

少量のご飯を最初に口にして最後に薄茶で締めるのが茶懐石ですが、通常の会席料理に慣れていると締めにご飯が欲しくなる人が多いそうで、希望すれば炊き込みご飯を用意してくれるとのこと。

私たちは既に十分満腹でしたので、後でお握りにして部屋に届けてもらいました。

初めての茶懐石(こちらでは茶料理と称しています)でしたが、美味しいものが少量づつバランス良く食べられて満足です。

侘茶の精神に基づいていますから豪壮さには欠けますが、元々が茶席の前の主人からの「もてなし料理」として発展してきた様式でから、質素のみを旨とするものでもありません。

ある程度の年配になってからのお酒を飲みのながらの食事となると、ボリュームも多すぎずに適量。
食材と器で季節を感じながら、目と舌と胃腸が共に満足する、ベストに近い食事でした。


翌日の朝食は、同じく「まる喜」のカウンター席に案内されました。
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土鍋で炊いた、地元ブランド「武川米」を美味しく食べるのがコンセプト。
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美味しそうに炊き上げられた白飯。
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ご飯のお供がいろいろと。
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生卵が苦手なら、卵焼きにしてくれるそうですが、卵かけ御飯で2杯いただきました。
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果樹栽培が盛んな山梨県内ですから、デザートにフルーツ。
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食後の珈琲は、本館二階の「ライブラリー」で頂きます。
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食後は、フロントで餌を貰って池の鯉に餌やりして遊んだり。
鯉がすごい勢いで集まってきます。
錦色の阿鼻叫喚図(笑)
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そんなこんなで、チェックアウトの時間まで、もう一度入浴したりノンビリしてから帰路につきました。


帰りは、中央道に勝沼インターから入ってから多摩エリアまで、車で一時間と少々の道のり。
近いものです。

源泉掛け流しの部屋付き露天風呂が付いたハイクラスな宿としては、多摩地域からは一番近い旅館ですかね。

途中、勝沼辺りのワイナリー巡りをしても楽しそうですし、リピートしたくなります。

この「別邸 離れ」宿泊の「茶料理」プランは決してお安いプランではないですが、隣県山梨にあって移動にかかる費用と時間が節約できることを考えると、お値打ちな宿とも言えそうです。

「本館庭園露天風呂付き和洋室」にもいつの日か泊まってみたいですしね。
私は、また頑張って旅費を貯めることにします(笑)



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