多摩ぐるぐる

東京都下『多摩地域』を中心に「食べ歩き(ランチ&ディナー)」「ドライブ」「旅行」「日々のあれこれ」を綴るブログ。

御菓子調進所『一真庵』 富士見通り店@国立駅南口〜一押しはワラビ餅・季節の和菓子いろいろ


国立駅南口の「さむくら」さんでまったりとカレーを食べ、いい気分で車を停めたコインパーキングに戻る途中、富士見通り沿いのビルの一階に何やら品のある和菓子店があるのに気がつきました。
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少々贅沢なランチを楽しんだ後だったので、一旦は見なかったことにして通り過ぎたのですが、どうにも気になってしまって10歩ほど通り過ぎてから引き返すことに(笑)

店名を確認すると、御菓子調進処「一真庵」とあります。
国立の地元のお菓子屋さんなのでしょうか?
初めて聞く名前の和菓子店です。dsc00832
店内に入ってショーケースを見ると、見事な造形の季節の生菓子が並んでいます(喜)
日持ちのしない生菓子がこんなにあるなんて、国立の周辺は茶道を嗜む人でも多いのでしょうか?
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店員さんに聞いてみると、本物の蕨粉を使った「本わらび餅」がイチオシだとか。
dsc00829わらび餅とは、山菜のワラビの根から取り出した澱粉である、「わらび粉」を練って作ったお菓子なのです。
あんな小さなワラビを、大量に集めて叩きほぐして精製するんですから、本物の蕨粉はとても高価。
%e3%82%8f%e3%82%89%e3%81%b3今ではお手軽に、サツマイモなどの芋類からとった澱粉で作ったものを「わらび餅」と称して売られていますが、ここ一真庵の「わらび餅」は正真正銘、本物の蕨粉で作った「本わらび餅」なんです。

隣の「栗蒸し羊羹」は残念ながら品切れでしたが、幸い「本わらび餅」の方はまだ品物が残っていました。
他に、秋らしく柿を模した「秋日和」、薯蕷饅頭の「梢の錦」とともに買って帰りました。
それぞれ税抜きで300円程度。
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繊細な生お菓子ですからね、紙包みには
「たいらにお持ちください」
「すぐが無理でも、せめてその日のうちにお召し上がりください」
などと、何か愛嬌とお菓子に対する愛情を感じる注意書きがありました。
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さて取り出して見ると、きな粉が塗された「わらび餅」は、揺らすとプルプル震えるように柔らか。
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中に詰まっているのはコクのある黒糖風味のこしあん。
わらび餅の部分は船橋屋の葛餅よりもっと淡白な味わいで、餅のように粘り気があり、よく伸びます。
口に入れるとつるんとした食感で、適度な甘さの餡と合わさり上品で清涼感のある美味しさ。
dsc00845これはナカナカ結構なお菓子です。

この清涼感からすると夏のお菓子って感じもしますが、本蕨粉で作ったわらび餅は真夏の気候の下では日持ち的に難があって、夏の間はお休みなんだそうです。
意外と言うか残念と言うか。

ちなみに平安時代には、菅原道眞を左遷したり古今和歌集の編纂を命じたりした醍醐天皇も、このわらび餅を好物にされていて、
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このことから「わらび餅」のことを「岡太夫」とも呼ぶとか。
縁起の良いことがあった時に食べたりしたそうで、狂言に「岡太夫」なんて演目もあります。

それにしても、こんな京都あたりの老舗和菓子店でしか食べれられないようなイメージのお菓子が(大昔はもっと庶民的なお菓子だったのでしょうけど)、多摩の何気ない街角で手に入ることに驚きと喜びを感じます。

ネットで調べて見ると、一真庵の本店はもう少し西へ行った西2丁目にあるようですが、支店はこの富士見通り店だけのようですね。
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一真庵 富士見通り店和菓子 / 国立駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5

 

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