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ミシュラン PILOT SUPER SPORT (PSS) にタイヤ交換〜スバルWRX-STI A-Line 整備・タイヤ解決編


早いもので、もう納車6年目を迎えたスバルWRX-STI A-Line(GRF)
色々不満もありましたが試行錯誤の末、ビルシュタインダンパーPSS10を導入してからは快適なGTカーとなってくれていました。

ところが2年前の夏、夜の関越道を走行中にタイヤが突然バーストしてしまい(恐怖!)・・・

無理矢理に次のインターチェンジまで自走させた結果、タイヤは跡形もなくなり、ホイールも傷だらけ。
このタイヤでほぼ40,000kmも走っていたので、旅行の後にでも交換しようと思っていたのですが、認識が甘かったのかもしれません(泣)

急遽タイヤを純正のポテンザから、ディーラーの近くのタイヤショップに在庫があったミシュランPilot Sport 3に交換することになりました。
(ディーラーで正規に見積もりを取ると、純正ポテンザはとてもとても高価過ぎます!)

このタイヤ、なんてったって世界のミシュランですし、価格やグレードから考えても、ネット上の口コミから判断しても、決して悪いタイヤではないはずなんですが、どうにもタイヤ交換した後くらいから、A-Lineの走行安定性と快適性が悪化してしまって悩みの種となっていました。

どうしてもタイヤを交換したせいだとは思えなかったので、アライメントの調整をしてみたり、ダンパー交換後50,000km近く走行した時点でビルシュタインPSS10を思い切って後継のB16に交換したり、さらに減衰力の設定を色々試してみたりしたものの状況は大して変わらず。
(勿論交換したPSS10は、つぎのオーバーホール時に使用するため保管してあります)

これはもう遅まきながら、「ミシュランPS3とA-Lineとの相性が悪い」と認めざるを得なくなりました。


溝の残りを見ると、まだあと10,000kmくらいは走れるタイヤでしたが、こうなると早く別のタイヤを試したくなってきます。
愛車をスポイルしたままにはしておけませんからね!
では、どのタイヤに変えるか?

候補に挙がるなは、元の純正のブリヂストン ポテンザ
RE050が廃盤になっているようなので、後継のS001あたりですかね。

 

一方ミシュランからは、よりスポーツ走行側に性能を振ったPILOT SUPER SPORTS(PSS)が候補に挙がります。
PS3より、ワンランク上のタイヤと言って良いはずです。

 

PSSは、かつて発売されたGVBベースのコンプリートカー「S206」でも採用されたタイヤですから、WRX-STIとの相性はいいはずですし、A-Lineにはオーバースペックなことはあっても、走りの面で問題が起きるはずはないでしょう。

S206

 

この二つのタイヤを候補にして、ネットでタイヤショップ検索して見ると、ミシュランのパイロットの方がブリヂストンのポテンザよりも価格が安い傾向にありました。
要するにポテンザは値引きが渋い!!

価格面でミシュランが優位であったことに加え、このまま純正タイヤのポテンザに戻してしまうと、ミシュランのタイヤに不信感だけが残ることになり、それもなんだか嫌だったので、今回はミシュランPILOT SUPER SPORTSでリベンジしてみることに決めました。

発注したのは、埼玉県を中心に実店舗を展開している「タイヤショップゼロ」さんの「楽天市場店」
価格としては、245/40ZR18のサイズが税込で1本3万円ほどでした。

タイヤショップゼロさんでは商品の配送だけはでなく、実店舗を指定して店頭組替えしてもらうことも可能です。
その場合、タイヤ交換・バランス調整・タイヤ処分が込み込みで別途一本1,500円かかりますが、タイヤを別店舗やディーラーまで持ち込んで交換作業だけしてもらうより、ずっと面倒がありません。
多摩地区から行きやすい場所に実店舗があることも、このショップを選ぶ決め手となりました。

そんな訳で、タイヤ代と交換工賃等の総額は税込で12万円台後半。
ブリヂストン・ポテンザを直営店舗で交換すると、商品や取付けに信頼はできるのですが、倍くらいの価格を提示されますから、それを考えると格安だと言えるでしょう。

タイヤが入荷したとの連絡があり、向かったのはタイヤショップゼロの東浦和店

圏央道川口西インターを降りて5分ほどの場所にあり、まだ新しくて綺麗な店舗。
大泉インターから圏央道にのってしまえば、20分ほどで着いてしまいますから、多摩地区からも意外と便利な立地です。

年末で混んでいたりして待たされるのは嫌だったので、朝一番の開店時間に乗り付けました。
商品を確認させてもらって・・・はい、このタイヤで間違いありません!

早速、組替え作業にかかってもらいました。

店内で1時間ほど待って、作業完了。
店員さんは若手の方が多かったですけど、対応も丁寧で好印象でした。

うんっ! 新しいタイヤって綺麗でいいですね!

さて、ビルシュタインダンパー減衰力は、タイヤの組替えによって走行安定性が改良されることを予測して、出発前に前を8から4に落とし、前4後3にしていました。

そしてタイヤ交換の結果は・・・
高速道路に乗るまでもなく、店を出て一般道を走るだけで、その差は歴然でした。

小さな段差や轍にタイヤが取られて、走りが始終グラつくことがなくなり、親指一本分の幅だけステアリングを動かせば、車が微妙かつ正確に、且つ思い通り方向へ向きを変えてくれるようになりました。
これはかつて、ビルシュタインダンパーを初めて導入した時の印象と同じです。
その時のタイヤは、純正のブリヂストンのポテンザRE050でしたから、RE050とミシュランPSSは性格の似た同格同等のタイヤであるのでしょう。

また高速道路でも、ダンパーの減衰力を前8くらいにしないと安定しなかった前輪が、前4で十分安定して且つしなやかに走ります。
タイヤがグニャッとヘタル感じがなくなり、安心して走ることができました。
大満足です。

しかし繰り返しますが、PS3も悪いタイヤではないはずです。
それでもWRX-STIのような、幅広扁平タイヤを履いた上に、車体をガチガチに固めたような車には、その少しのタイヤの性能差が大きく走行性に影響してしまうということなのだと思います。

今回の私の教訓、
WRX-STIには(例えAT仕様のA-Lineであっても)、そのタイヤメーカーの一番ハイグリップでハイグレードなスポーツタイヤを履かせろ!
サーキットに行かなくても、峠なんて攻めなくても、乗り心地や高速安定性の差は歴然だ!!
・・・ってことですね。

いゃほんと「サーキットにでも行かないなら、勿体無いですよ」なんて誰かのアドバイスを真に受けて、それほど価格差もないのに、ランクを落としたタイヤを履かせると、結局自分が大損をします。


帰宅後、ダンパーの減衰力は一段ソフトにして
前3・・・

(前側の減衰力調整は、ステアリングを一杯に切ってタイヤの隙間から腕を突っ込み、手探りでダイヤルを回します。やや面倒。)

後ろ2 
としました。

(後ろはトランクルームに顔を出しているダイヤルを回すだけ。簡単。)

これも元の純正ポテンザを履いていた時の設定と同じです。
街乗りメインだとこのくらいの硬さが快適だろうと思いますが、しばらく走って様子をみましょう。
状況や好みに応じて硬さを自分で調整できるのが、このダンパーの良いところですから。

(※2017.5 前3後2では、平坦性の悪い舗装道路を走った時に車体の横揺れが大きすぎ、乗り心地が悪いことに気が付き前4後4に設定変更。
乗り心地が改善されました。近頃は高速道路でも舗装が荒れている区間が増えましたからね。)

それとこのタイヤ、ミシュランPILOT SUPER SPORTSは大変気に入りましたし、ブリヂストンのPOTENZAと同格だとは思いますが、挙動が少し違う印象もあります。
タイヤが路面の凹凸にのったときに、
ビルシュタインダンパーとPOTENZAの組み合わせだと、「タンっ!」とその一輪だけがハッキリ上下に動いて挙動をいなすのに対し、
ビルシュタインとPSSとの組み合わせの時には、前後の2輪づつがそれぞれ動く感じ・・・

強いてどちらかと聞かれれば、個人的にはポテンザの方が好みではあるかな?
まぁ、以前と比べると車体の劣化などの影響もあるかもしれませんけどね。

兎に角、この車のタイヤには、バブルの頃のオヤジ達のように
「いいから一番高い銘柄のやつ、持ってこーい!!」
ってのが良さそうです。

・・・でも、買うときは、ネット検索して一番安い店を探しまーす(笑)



 

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