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ブログに不具合発生→mixhostにサーバー移転しました


先日、とあるプラグインを導入したところ不具合が発生!
約2週間、ブログが閲覧不能になってしまいました。
その間、お越しいただいた方には、白飛び画像をお見せすることになってしまい、ご迷惑をおかけしました。
一時は約5年続けたブログが全損するのかと青くなりましたが、苦闘の末、なんとか復旧にこぎつけましたので、その経過を備忘録的に書き留めておきます。
何方か(あるいは数年後の自分)の参考になれば幸いです。


不具合発生!

発端は5月26日(金)の夜、そろそろ寝ようかという時間。
このプログはレンタルサーバーと契約し、ワードプレスというソフトを使って書き込んでいるのですが、ネットを徘徊していると、ウェブページを「AMP」という技術に対応させることで、表示を高速化させられるプラグインがあると知りました。

プラグインの導入も簡単らしいので、もう半分寝ぼけていたのですがポチッとしてみたところ、気がつくとブログが「接続エラー」状態に!
ワードプレスの管理画面に接続したものの、真っ白表示となっていて何の操作もできません!!

ネット検索してみると、ブログに導入しているプラグイン同士が干渉して、この様な不具合を起こすことがあるそうです。

パニックになりながらも、契約しているエックスサーバーは、自動で2週間分のバックアップを取ってくれているはずなので、そのデータを使えば復旧できるはずだと考え、申し込みだけをして一旦就寝しました。

この時、土曜の深夜。

ここでの教訓
「新プラグイン導入やバージョンアップは、夜の寝ぼけた時間にやるべからず!」


エックスサーバー バックアップデータの申し込み

数あるレンタルサーバーの中でも評価の高いエックスサーバーなのですが、その理由の一つに、この自動バックアップがあります。
有料サービスにはなりますけどね。
それでも、特にプログラム関係の知識がほぼゼロのままでブログを書いている者にとっては、「いざとなったら、バックアップデータから復旧できる」ってのは、とても安心。

バックアップデータには、「MySQL」(マイエスキューエル)と、「サーバー領域データ」の2種類があります。

MySQLとは、ブログを構成する骨格、あるいは設計図の様なもの。データベースと呼ばれます。
サーバー領域データは、添付した写真や文章・プラグインソフトなど、骨格となるデータベースに貼り付けるパーツや素材のことで、写真が多いブログだとデータ量はかなり大きくなります。

今回は、壊れたデータがMySQLなのか、サーバー領域データなのか不明なので、両方のデータを申し込みました。
データはブログがクラッシュする前日の5月25日のものを指定。
ちなみに料金は、MySQLデータベースが5,400円。サーバ領域データは、10,800円。
安くはありませんが、この際仕方がありません。

クレジットカードで決済してから約9時間後、外出先から戻ると、データ抽出完了のメールが届いていました。
エックスサーバーのサーバーパネルにログインしてみると、「backup」フォルダが作成されていて、その中に二つのバックアップデータが入れられています。
これで、何とかクラッシュ前の状態には戻せるはずなので、まずは一息ってとこです。

ここでの教訓
「ブログのバックアップは、クラッシュする前にまめにとっておくべし!」

自動で定期的にバックアップを取ってくれるプラグインもあります。


対処1 不具合プラグインの削除

さて、バックアップデータは取り寄せましたが、原因となったプラグインを削除できれば、復旧できるかもしれません。
ワードプレスの管理サイトから削除できれは簡単なのですが、今回はその管理サイトまで「白飛び」して操作不能となっています。

しかしネット検索してみると、エックスサーバーにログインして、ファイルマネージャーから該当するフォルダーを削除してしまえばよいとの情報がありました。

プラグインのデータは「public_html」→「wp-content」と辿って、「plugins」フォルダの中にありました。

今まで不具合なんてなかったものですから、こんなフォルダーを見たこともありません。
「触らぬ神に祟りなし」で、知識もないのに不具合のない設定を弄る気はなかったもので。

これで復旧してくれることを大いに期待したのですが、ブログもワードプレス管理画面も復旧してくれませんでした。
残念!


対処2 サーバー領域データの入れ替え

プラグインの削除で復旧できなければ、バックアップデータに入れ替えてクラッシュ前の状態に戻すしかないでしょう。

MySQL(データベース)まで壊れているようなら相当の重症なので、まずはサーバ領域データの入れ替えをしてみることにしました。
しかしデータは届いたものの、具体的にどうやれば良いのか❓その手順がわかりません。
プログラムを齧っている人には何でもない常識なのでしょうけど、こちらは無知な素人です。
エックスサーバーには、会員向けの「サポート問い合わせ」窓口がありますが、土日は回答がないだろうと考えて自力でトライすることにしました。

サーバーにログインして、ファイルマネージャーのWebFTPのページでバックアップデータを「ドラッグ&ドロップ」すれば済むのかと思いましたが、うまくできません。

またまたネット検索すると、どうやらその様な作業は「FTPクライアントソフト」なるものを導入して、
アップロードしたいデータを「レンタルサーバー上から自分のパソコンにダウンロード」→
その後、「自分のパソコンからレンタルサーバー上の所定位置にアップロード」
するんだそうです。何じゃそりぁ?

FTPとは、ネットワークでファイルの転送を行うための通信プロトコル(=約束事、規約)で、FTPクライアントソフトとは、そのプロトコルでサーバーとパソコンの間でファイルを転送させるソフトだとか。そんな事もしりませんでした。

ネット検索すると、Macで動作するFTPソフトとして「Yummy FTP Pro」が紹介されていました。
動作が軽くて使いやすい上に、一ヶ月の無料お試し版があるとのこと。
これなら購入してみてうまく動かなくても、無駄金となることがないので安心です。

通常はすべてのフォルダを戻す必要はなく「wp-content」フォルダの入れ替えで十分らしいのですが、何が不具合の元になって、どこまでデータが壊れているのかわからないので、すべてのデータを入れ替えることにしました。

エックスサーバーはデータ容量が200Gもあって、写真はあまり圧縮させないまま添付していたものですから、サーバー領域データは25Gもありました。
これだけデータがあると、バックアップデータのダウンロードに数時間、さらにアップロードに数時間かかりました。

それでも何とか完了させ、大いに期待してブログの表示を試みましたが、残念ながら「エラー」表示のまま。
ガックリ⤵︎⤵︎です。


対処3 MySQL(データベース)の入れ替え→500エラー

二つあるバックアップデータのうち、サーバー領域データの入れ替えで復旧しないとなると、MySQLデータの入れ替えをするしかないでしょう。
どうやらかなりの重症な様です。

MySQLデータのインポートは、手順としては簡単です。


まず、エックスサーバーのサーバーパネルにログインして、データベースのphpmyadminをクリックします。

 

次の画面でインポートのタグをクリック。

 

 

 

FTPクライアントソフトを使って、自分のパソコンにダウンロードしてあったMySQLバックアップデータをアップロードファイルとして選択します。
「×指定したアップロードディレクトリが利用できません」という謎の表示がありますが、仕様なので気にしなくて良いそうです。

これでアップロードは完了するはずなのですが、何とエラー!!
500エラーとは、サーバー側の負荷が大きすぎる時に出るエラーの様で、MySQLデータが大きすぎるとこうなるそうです。
5年続けたブログですからデータ量は多いでしょうけど、
アップロードできないバックアップデータって何なの!?

この段階でもう日曜の夜となっていました。
一旦ここで諦めて、エックスサーバーのカスタマーサービスに問い合わせることにしました。

対処4 エックスサーバー カスタマーサービス問合わせ

エックスサーバーの評価が高いもう一つの理由として、サポート窓口の存在があります。
電話とメールの二つの問い合わせ方法がありますが、電話は平日の日中のみ。
それも取次程度の対応で、手取り足取り操作を説明してくれるものではないようです。
詳しいことはメールで問い合わせることになります。

問い合わせたのは、
・プラグイン導入後にブログが表示されなくなったこと。
・購入したバックアップデータに、サーバー領域データを入れ替えたこと。
・購入したMySQLバックアップデータをアップロードしようとしたところ、「500Error」となること。
と、経過を説明した上で、
・どうすればバックアップデータを使って、クラッシュ前の状態に戻せるか?
という内容です。

問い合わせたのは平日の20時過ぎだったのですが、何と一時間程度で回答メールが届きました!
てっきり翌日の回答になると思っていたので驚きました。
こんなところが、信頼され人気がある所以なのでしょう。

回答内容は、
・バックアップデータを使えば、元の状態への復旧は可能であること。
(→この様に言ってくれると大変安心できます)
・この場合、プラグインを消去すれば復旧する見込みがあったこと
(→これは実際には試したけど復旧しませんでした)
・サーバー領域データのフォルダー設置構成に、「public_html」フォルダーが二つあるなど不適切な点がある。
(→不慣れな作業だったので、アップロード時にミスがあったのでしょう)
・MySQLデータまでは影響がないだろう。

とのこと。
データの詳しい検証まではできないそうですが、そもそも難しい内容変更まではしていませんので、指摘された通りにフォルダー構成を整えてみました。
しかし、やはりブログはエラー表示のまま。
ガックリ⤵︎⤵︎⤵︎です。

この辺りから、実はグズグズになってきました。
何が悪いのかわからないので、ウェブデータをもう一度入れ替えてみたり、MySQLユーザーを追加したり入れ替えたり・・・
MySQLデーターのアップロードができないのは、元のMySQLデーターを消去しなかったからかと考えて消去してしまったり。
それでもMySQLデータの入れ替えは500Errorが出て不能だったり。

そこで翌日、再度カスタマーサービスに復旧方法についてメールで問合わをせしました。

すると、またまた1時間程度で回答が届きました!

・フォルダー構成は適切である。
(→ホッ😌、良かった)
・PHPのバージョンが落ちているので、バージョンアップの必要がある。
(→手順も書いてあったので、これもクリア)
・「500 Internal Server Error」は、インポートするMySQLデータベースの容量が大きい場合等に発生する。
インポートする内容を小分けにすることにより、問題なくインポートを行うことが可能。→❓❓❓

えっ!? 圧縮されたプログラムデータを小分けしてインポート???
何それ?? そんなスキルあったら苦労してないよ!!!

この「小分けしてインポートする」手順の問い合わせについては、結局素人にも理解できるような回答は得られませんでした。
これは暗雲が漂ってきました。

ここでの教訓
「カスタマーサービスへのメール問い合わせは、ダメ元で土日夜間であっても、とにかく早めに送ってみるべし!」

「MySQLは、データがあっても大きさによっては簡単にインポートできない可能性があるので、入れ替えは慎重に!」


対処5 大容量MySQLインポートソフト「BigDump」

こんな事例はきっと沢山あるはずでので、困った時はグーグル先生に聞いてみましょう。
すると、BigDump という無料ソフトがあることがわかりました。
500Error となってインポートできない容量の大きいMySQLデータも、このソフトを使えばインポートできるそうです。


手順としては、
1.BigDumpのソフトをウェブページからダウンロード。
2.エックスサーバー上にあるサーバ領域データのうち『public_htmlフォルダ』にFTPソフトを使ってアップロード。
フォルダー名を「bd」などとする。
3.右クリックで表示される画面で、bigdump.phpファイルに実行権限を与える。
(オーナー 実行のボックスにチェック)
4.ブラウザ上で、アドレス http://(ブログのドメイン).public_html.bd を入力。
5.

こんなページが出たら成功ですから、解凍したMySQLデータをアップロードします。

私のスキルでは、このあたりが限界点。
詳しい解説は、ウェブ上でもっと丁寧な解説ページがいくつかあるので、そちらをご覧ください。

大概の方は、これで問題解決するらしいのですが、私の場合はここでもエラー
どうやら、抽出されたMySQLデータの行数が長すぎると(1回にINSERTするときの行数が300行以上ある場合)に起きるエラーの様です。
このエラーを回避するには、phpMyAdminからエクスポートするときに「作成するクエリの最大長」の値を小さく変更しておけば良いそうですが、私の持っているデータはレンタルサーバーから送られてきたバックアップデータですので、変更できません。

BigDumpのソフトをテキストエディタで開き、クエリの読み込み最大長を大きく変更し、再度トライしてみたものの効果なく、エラーのまま。

ここにきて、私のスキルでは万策つきてしまいました。


対処6 移転代行サービスを使ってmixhostにサーバー移転

バックアップデータ自体はあるのですから、ウェブ関係のソフトの知識があればブログの復旧はできるはずなのです。
自分で出来ないなら、対価を払って誰かに依頼するしたいところ。

ネット検索すると、いくつかのサービスがヒットしました。
例えば、イコールズという会社の「ワードプレスお助け隊」など。

実際には利用していないサービスなので、詳しくは検索してもらいたいのですが、費用が9,000円からで見積もりは無料。
相談実績を見ると「画面が真っ白になる」「ワードプレスの管理サイトにアクセスできない」など、正に私のようなケースが並んでいます。
ひょっとすると、初めからこんな会社に依頼してしまうのが最善だったのかもしれません。

但しその場合、今まで何の付き合いもなかった会社に、サーバー上のパスワードなどを教えて作業してもらうことになるので、その点が不安に感じます。
実際に利用した方の体験ブログなども見つかりませんでした。

さらに検索していくと、mixhostというレンタルサーバーにある「WordPress移転代行サービス」なるものを見つけました。

サイトを見ると、
対象:
他社サーバーで独自ドメインを使用してWordPressを運用しており、mixhostをご契約の上、移転を希望されるお客様
料金:1サイトにつき4,980円(税別)
「複雑なWordPressの移転はmixhostにおまかせ下さい!」との頼もしいお言葉つき(喜)

サーバーをここに移転するなら、顧客のデータに悪さをすることはないでしょう。
ネット上の評判も良さそうで、信頼できそうです。
ピュアSSD RAID構成のハイスペックサーバーとのことで、その面ではエックスサーバーよりも高品質。

ただ、エックスサーバーだとデータ容量が200GBもあって月額1,080円の利用料だったのに、mixhostだと、
1,080円のスタンダートプランで20GBまで、
2,160円のプレミアプランで40GBまでしか容量がありません。
私のブログはデータ量が25GBもあるので、後で写真データを圧縮するにしても、今までの倍の金額のプレミアムプランでの契約となるでしょう。

データの復旧を代行サービスの会社を探して作業してもらいエックスサーバーに残るか、或いはmixhostの移転代行サービスを利用してサーバーごと移転してしまうか?
迷いましたが、より安心感のあるmixhostへ移転することに決めました。

今回イレギュラーなのは、移転元のプログが閲覧不能になっていること。
サーバー上のバックアップデータを使ってサーバー移転することが可能か、mixhostのサポートにメールで問合せたところ、
「おそらく可能。料金は同じく税別4,980円。ダメだったら返金対応という条件でよかったら、やってみます」との回答が得られました。

早速クレジットで決済して必要なパスワードを通知、「30日間の無料お試し」に申し込んで、最短日での移転作業を希望しました。
ここまでで、6月3日(土)。
クラッシュから一週間以上経ってしまいました。

その後、早速週明けの月曜日の夜から(!)移転作業を始めて貰えて(サーバーの中の人はみんな働き者です)、完了したのが翌日の6日。
案内されるままに、サーバーで管理していない独自ドメインとメールの設定を済ませて待ちます。
その後、ネット上でサーバーの入れ替えが次第に認知され、ブログが完全に復旧するまで約10時間かかりました。
(切り替えには数時間から数日かかるそうで、その間はじっと待ちます。元サーバーのデータが壊れていなければ、その間は元サーバーからデータが送られるので、ブログが消えることはありません。)

いやぁ、スマホから接続して自分のブログが復活したのをみた時は、嬉しかったですねぇ(歓喜)
クラッシュから実に12日間。
知識のある方なら、もっと初期の段階でスマートに処理できたのでしょうけど、何せ初心者の暗中模索でしたから。

今までこんな不具合がなかったので油断していましたが、プラグインの導入も、もっと吟味して慎重にやるべきなんですね。

復旧後、「Imsanity」という画像データを一括リサイズしてくれるプラグインを恐る恐る導入。
写真データを、私の場合は余裕をもたせて1000×1000ピクセル以下に一括リサイズさせると、ブログのデータ量を半分程度となる13GB程度まで減らすことができました。

これならあと数年は心配なくブログを書き続けられそうです。
(その頃には、もっと良いサービスができているでしょうし)

以上、プログラム素人によるブログ復旧までの苦闘経過記録でした。
お粗末!
しかし勉強にはなったけど、よく考えたら結局、独力では解決できてませんね(苦笑)


 

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