多摩ぐるぐる

東京都下『多摩地域』を中心に「食べ歩き(ランチ&ディナー)」「ドライブ」「旅行」「日々のあれこれ」を綴るブログ。

「笛吹川温泉 別邸 坐忘」宿泊記@山梨県甲州市〜(再訪)ワインと茶懐石の温泉宿


ゴールデンウィークの後半は、山梨県甲州市の「笛吹川温泉 別邸 坐忘」さんに宿泊。
料理と温泉の満足度が高い宿なので、昨年に引き続いての再訪です。

こちらは現存する最古のワイナリー、まるき葡萄酒さんが経営する温泉旅館。
4種類ある客室タイプのうち、宿泊したのは昨年と同じく「別邸 露天風呂付き離れ」
離れまでは、本館から敷石を伝って歩きます。
昨年来た時には、開業してから一年も経っていなかったこともあってまだこの敷石は未設置で、小砂利を敷いただけの道だったのですが、これで雨の日でも歩きやすくなりました。

今回案内された部屋は「天鵞絨(びろーど)」
前回とは道を挟んで反対側の離れです。

客室内は、シンプルな畳敷き。

隣の部屋はベッドルームになっていて、セッティング済み。
一度案内されてしまえば、こちらが呼ばない限りスタッフが部屋に入ってくることはありません。

天鵞絨の部屋の窓からは、枯山水風の庭が見えました。
こちらの宿は、あちこちに大きな庭石を贅沢に使っていることが印象的。

そしてこちらが、アルカリ性の源泉が常時掛け流しとなっている、
自慢の部屋付き露天風呂
水を足して温度調整もできますが、何時入っても適温になっていました。
浴槽のサイズもゆったりとしていて不満なし。

洗面台は二つ付いていて、タイル貼りのレトロスタイリッシュなもの。
タオル類は一人2セットづつ用意されています。

本館にも、大浴場が別にあります。
ここは全部で18室しかない旅館で、そのうちの半分以上が露天風呂付きの部屋になっていますから、大浴場も混雑することはまずありません。
今までの大浴場でも特に不満はなかったのですが、今年の6月にリニューアルしたそうです。
どんな風に変わったのか、また宿泊して確かめる必要がありますね。楽しみです。

入浴後は、ソファーの並んだ本館二階のライブラリーへ。
ここでは、まるき葡萄酒さんのワインが試飲し放題!
また、まるき葡萄酒の系列にショコラトリーがあることから、カカオ茶なんて珍しいものも新たに用意されました。

ソファーは座り心地がよく、インテリアや美術系の本など読みながら、ゆったりと寛げる空間となっています。
自宅から読みかけの本を持って来るのもいいでしょう。
そんなことをしていると、夕食の時間にすぐなってしまいました。
部屋にスタッフさんが案内に来てくれて、別邸離れの宿泊客は別棟の「懐石まる喜」へ。
ここのスタッフさんたちは、皆んな物腰が柔らかで朗らか、付かず離れずの接客で何だか気持ちが和みます。

厨房を正面にした席もあるのですが、今回は奥の席を選びました。
飲み物は、和食ですから日本酒を合わせるところなのでしょうが、ここは甲州ワイナリーの系列宿。
「料理に合うワインを用意しています」とのことなので、「まるきのワインby the glass」を注文。
結果は勿論、正解でしたよ♪

「懐石まる喜」での夕食は、通常の「お酒を楽しむための」懐石の流れではなく、「最後にお茶を美味しく飲むための」茶懐石となっています。

最初にまず適度に腹を満たすために、ご飯が一口供されるスタイルが茶懐石の特徴。
ご飯は地元の歴史あるブランド米の「武川米」です。
向付
は、煎り酒で味付けされた鯛の刺身。
海のない山梨県であっても、このクラスの旅館ともなれば、乾いて味の飛んだような刺身は出されませんのでご安心を。
煮物椀は、旬の走りの鱧。
今年の初鱧かな。夏も近いって感じがして来ました。
焼物は、乾徳山の甘子炭焼き。
器は、尾形乾山あるいは魯山人風。
頭からかぶりつける川魚の塩焼きは、私の大好物です。
預け鉢として、筍、蕗、蛸の煮物。
みんな春の食材で、盛り付けが綺麗です。
器は、雷文で縁取られた伊万里。

やっぱり肉がないと物足りないって人は多いのでしょう。
食欲をそそる色の甲州牛の炭焼きが続きます。

強肴は、山菜の胡麻和え。
器は、お約束通り丹礬の緑が散った黄瀬戸の小皿。
優しい色合いの黄瀬戸も大好きな焼物です。
今更どうでも良い余談ですけど、「たんぱん」も一発で変換してくれない舶来の文字変換ソフトにはイラッさせられますね。
こんなことでは日本語文化の危機では?
最近話題のどこかの偉い人ほどではありませんが、外来語を挟みたがる私を含めてもう手遅れか(笑)

ここで茶懐石の作法通り、箸洗い
口を清める薄味のお吸い物ですが、このお椀も可愛らしい。
正式な茶事ではないので、この後にご亭主が出て来て献酬を交わすことはありませんよ。

八寸は、夏を予感させる稚鮎の木の芽焼きと、もろこしの天ぷら。
五月ですから端午の節句の飾り付き。
香の物湯桶に、最後にやっぱりご飯が食べたいってことで加薬ごはん
そして、本来の主役である薄茶干菓子
最後に水菓子を頂いてご馳走さま。

私はもう満腹ですが、部屋で食べられるように小さなオニギリを包んでくれました。
周りには何もない一軒宿ですから、夜中に口寂しくなる大食漢用かな?

翌日の朝食は、土鍋で炊いた武川米に、魚と野菜の朴葉焼き掬い豆腐など。
昨年は生卵があって、卵かけご飯にできたのですが今年はありません⤵︎
美味しいご飯との相性が良かったのでなくなって残念なのですが、それほど人気がなかったのかな?
・・・そうか、去年は朴葉焼きはなかったから、メニュー内容を見直したんですね。
確かに生卵は食べない人もいますから、朴葉味噌の方がいいかもしれません。
朴葉焼きも美味しかったし。
・・・でも、去年のここの「TKG」は美味かったなぁ…..未練です(笑)

朝からデザートに葛きりと水菓子を頂いて、ごちそうさまです。
朝食の食器は伊万里で揃えられていましたが、この蛸唐草の器が特に可愛らかった。
ここは趣味の良い食器で、目も楽しませてくれるお宿です。

食後には、本館のライブラリーやロビーで珈琲を飲めますし、チェックアウトまでもう一風呂浴びる余裕もあります。

部屋数が少ないこともあって、お土産コーナーの品揃えは少なめですが、まるき葡萄酒のワインはさすがに種類が豊富。

鯉の餌をフロントで貰って、お約束の餌やりを楽しんだり・・・

この池泉式庭園を正面から眺められる、「本館庭園露天風呂付き和洋室」にいつか泊まりたいぞっ!と考えたりしながら時間を過ごしました。
今回の宿泊も、食事、温泉共に満足させていただきました。
源泉掛け流しの部屋付き露天のある宿としては、多摩エリアから一番近い宿ではないかと思います。
まだまだ新しい宿なのに、もっと良い宿にしようと改善を重ねているようですので、また次の訪問が楽しみになります。


【笛吹川温泉 別邸 坐忘】(ふえふきかわおんせん べってい ざぼう)
■所在地    山梨県甲州市塩山三日市場2512
■アクセス   JR塩山駅から車で約10分(駅から無料送迎あり:要予約)
■予約サイト
「じゃらん」で坐忘の情報を見る
「一休」で坐忘の情報を見る



 

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