多摩ぐるぐる

東京都下『多摩地域』を中心に「食べ歩き(ランチ&ディナー)」「ドライブ」「旅行」「日々のあれこれ」を綴るブログ。

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小平糧うどん@小平ふるさと村〜土日祝日限定50食・古民家園内で手打ちうどん

 


4月最初の日曜日。
🌸を観に西武新宿線花小金井駅に降り立ちました。ここから西隣の小平駅間の多摩湖自転車歩行者道には、途中途中に特に多くの桜が植えられていて、3kmほどの休日歩くにはちょうど良い散策路となっています。

今年の春は異常に暖かかったので、桜の開花も例年より早め。
一気に咲き揃ってから雨も降らなかったので、見事な咲きっぷりではありましたが、3月の末には早くも散り始めてしまいました。
3日くらい前までが見頃でしたが、まだそれなりに花は残っていてくれました。

満開の時はさらにもっと華やかだったのですけどね。

駅間のちょうど中間あたり、青梅街道を越えたすぐ先にあるのは「小平ふるさと村」
小平市内の古民家を移築・保存している施設です(入場無料)。
ここにある古民家内で、土日祝日限定ながら地粉を使った昔ながらの手打うどんを食べることができます。のぼり旗にあるように、地元の武蔵野手打うどん保存普及会がボランティア的に運営してくれている「小平糧(かて)うどん」です。

ふるさと村の敷地に入っていくと、ご家族連れが中庭で竹馬や剣玉、コマ回しなど懐かしい玩具で遊んでいます。
親の世代も童心にかえって楽しそう。

小平糧うどんが食べられるのは、この大きな古い農家の中。

隣の水屋の中を覗くと、お婆ちゃんがうどんを大釜で茹でていました。
メニューは糧うどん一人前がワンコインの500円、数量限定50食のみです。
お婆ちゃんに声をかけて、ここの机で料金を前払いして番号の書かれた食券札をもらってから、隣の母屋に戻ります。
この日は12時少し前でしたが、あと残りは僅か数食分となっていました。
天気の良いこんな散歩日和の日には、お客さんも多いようです。
広い土間のある母屋に戻ると、板敷きの居間二部屋に6人用の座卓が合わせて5つ並んでいるので、空いているところを探して座ります。
結構な人気で既に混み合っていたのですが、右側の部屋の座卓に二人分の空きスペースをやっと見つけました。
基本的に相席です。
(写真は他のお客さんがほぼ食事を終えて帰った時の様子)
右手の部屋には囲炉裏があって、本物の古民家は風情満点!
季節外れの30度近い気温の日でしたが、風通しが良いせいか?天井が高いせいか?、はたまた民家の南側にある高い生垣のおかげなのか?室内は涼しくて快適。市の文化施設の中で、営利企業ではない「うどん保存普及会」がボランティア的に運営してくれているのですから、普通のお店のようなサービスをここでは期待してはいけません。
当然、お茶はセルフサービス。

土間を見ると竃もあります。
土壁に掛けられた植物標本のようなものは、水利が悪く水はけの良い武蔵野台地で栽培されていた五穀
即ち、陸稲(おかぼ)・アワ・ヒエ・キビそして小麦
飲み水にも不自由するような土地だったので、江戸時代中期以降に玉川上水や野火止上水が開削されるまでは、畠や集落さえ疎らな砂埃のたつ荒地が広がっていたそうです。
その後、上水の水を利用できるようになって農地の開墾が進みましたが、それでも米は貴重品で日々食べるようなものではなく、農家では小麦粉でうどんを打つことが多かったそうです。
それが「小平糧うどん」の始まり。

さて、早いもの順の限定50食ですから、食券に書かれた1から50番までの番号順にうどんが茹であがります。
遅い番号でしたので、のんびりと20分くらい待ったでしょうか。
(時間に余裕のない時には、他のお店に行くことをオススメします。)
これが小平ふるさと村の「小平糧うどん」(500円)です。

ざるうどんの上には、手打ちの証の「耳」が載ってますね。

つけ汁の中を見ると、中には油揚げと野菜が少々入るのみ。
近年人気が出ている武蔵野うどんのお店では、豚肉の入った肉汁がスタンダードになっていますが、江戸時代の農家で豚肉など食べているはずもなく、これが本来のスタイルなのでしょう。
たっぷりと擦りゴマをかけた肉汁の味に慣れた舌には、正直アッサリしすぎで物足りなさを感じます。

うどんの「糧」とは、横に添えられた茹で野菜のこと。
自分の畑で採れた季節の茹で野菜を、切って添えただけの素朴なものです。
は、今ではゴワゴワの太くて固い麺が武蔵野うどんの特徴のようになっていますが、ここのうどんはもっと柔らかめ。
讃岐や水沢ほどの強い腰があるわけでもなく、まぁ農家で自家用に打つとなると、この位の適度な腰の強さのうどんの方が食べやすいし、打ちやすいのでしょう。
元祖糧うどんとは、こんな味だったのかと勉強になります。
今はもう小平周辺で小麦を大々的に栽培している農家なんて聞いたことがありませんから、昔ながらの糧うどんの歴史を伝えてくれる施設は貴重な存在でしょう。
でも、保存会の人はお爺ちゃんとお婆ちゃんばっかりだったから、果たしていつまで続けてくれるかな?

食後はさらに桜を見ながら歩いて小平駅まで。
国分寺・中央線方面に帰るなら、さらに隣の萩山駅まで歩いて多摩湖線に乗ってもいいですね。
気温がさらに上がってきて喉が渇いたので、帰る前に喫茶店で一休み。
小平駅前の永田珈琲もお薦めですが、日曜日しか営業していない萩山駅よりの「シェルブレッドカフェ」へ。
こちらは昭和古民家のカフェ。
アイスコーヒーと豆腐ガトーショコラで癒されます。
良い休日散歩になりました


【小平糧うどん】(こだいらかてうどん)
■所在地   東京都小平市天神町2-57 小平ふるさと村内
■営業時間  11:00〜
■定休日   月曜〜金曜(祝日を除く)
■最寄駅   西武新宿線花小金井駅 下車徒歩20分
■駐車場   なし



 

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