武蔵野うどんの名店がひしめく東村山市周辺にあっては、異色の讃岐うどんの店として名の知られた野口製麺所さん。
本店は菖蒲園で有名な北山公園のそばにあるのですが、あちらは周辺の道が狭くて車では行きづらいし、人気店なので店内も駐車スペースも混んでいるって聞いていたので、どうにも足が向かずにいました。
ところが昨年、市役所の裏手に支店が出来たと聞いたので、平日のランチに伺ってみました。
野口製麺所 本町店さんです。
🌀アクセス
野口製麺所本町支店の所在地は、東村山市本町4丁目。
最寄駅となる西武線東村山駅からは、東口に降りて徒歩10分ほど。
府中街道を南へ歩き、警察署の角を左折、そのまま市役所の敷地の端まで行って右折した先にあります。
東村山税務署に用のある人には、「前の通りをまっすぐ南」と言った方がわかりやすいかな。
お店の駐車場は残念ながらないようです。
🌀外観と店内の様子
古い商店長屋の端の区画に入居していて、建物の外観は全体にくたびれた感じ。
しかし店内は綺麗に改装されていて清潔感があります。
席はカウンターとテーブル席が混在していて、全部で15席くらいでしようか。
こじんまりとしたお店です。
天ぷらや生卵は奥側の棚に並べられていて、讃岐うどんの店らしくセルフサービスの申告清算制。
入店したのが13時半頃と、ランチには中途半端な時間に行ったので先客はなく、奥のテーブル席でまったりできました。
しかし昼時には市役所の職員や来庁者などで大賑わいとなっているのでしょう。
🌀メニューと料理
メニューを見ると温かいうどんと冷たいうどんがあって、基本の麺は讃岐うどんとのこと。
しかし土地柄を考慮して、東村山地粉肉汁うどんと書かれた所謂武蔵野うどんもメニューにあります。
しばし迷った後、「讃岐うどん」の店が打つ「武蔵野うどん」ってどんなものかなと気になってきたので、
冷たいうどんの方の「東村山地粉肉汁うどん」(800円)を注文しました。
肉汁の他に、糧としてほうれん草のお浸しが添えられています。
砥部焼(讃岐の隣の伊予の磁器)の鉢に盛られたうどんは、薄い褐色でやや平打ち。
充分にボリューム感のある盛り付けですが、100円増しで大盛り、200円増しで特盛にもできます。
粒々の星が散った外観が特徴的ですね。
武蔵野うどん的なゴワッとした弾力を感じます。
肉汁の中には、細切れの豚肉にお揚げと野菜がたっぷりと。
「糧(野菜)をつけ汁の中にも多めに入れてみました」って言う感じ。
肉汁につけて食べてみると、麺の硬さは武蔵野うどんとしては硬すぎもせず比較的食べやすい部類。
肉汁は具沢山の割にはあっさり目の優しい味付け。
つけ汁としては、関東風に油や醤油がもっとガッツリ主張してくる方が私は好みですけどね。
(そんな人のために卓上に醤油があったのか?)
あっ、それとも武蔵野うどんでは定番の「擂り胡麻」が置いてないから何か物足りなく感じたのかな?
ごちそうさまでした。
食べ応えがあるし、野菜もそこそこ補給できて満足です。
でもこの饂飩と汁の組み合わせなら、熱々の汁に浸した「温かいかけうどん」にした方が合いそう。
「温かいカレーうどん」なんかも美味そうだなぁ。
また、こちらのお店では麺(生麺・茹で麺・乾麺)のお持ち帰りもできます。
「讃岐うどん」も食べてみたかったので、讃岐の生麺を持ち帰って、我が家は昼夜連続でうどん食になりました。
写真を撮り忘れましたが、スーパーで一番高い卵を買って、生卵と醤油ぶっかけうどんにしたら旨かったですよ。
便利な立地のお店なんですが、平日のお昼時しか営業していないことと専用駐車場がないことが難点ですね。
税務署、市役所、警察署など近所の官公署にご用の際にでも立ち寄ってみては如何でしょうか。
【野口製麺所 本町店】
■所在地 東京都東村山市本町4-6-13
■営業時間 11:00-14:30
■定休日 土日祝日
■最寄駅 西武線東村山駅
■駐車場 なし