多摩ぐるぐる

東京都下『多摩地域』を中心に「食べ歩き(ランチ&ディナー)」「ドライブ」「旅行」「日々のあれこれ」を綴るブログ。

手打ちそば『吉見家』@府中市〜府中一大きい車海老天


遅めの昼食を取ろうと、降り立ったのは京王線府中駅
南口側から、伊勢丹は撤退してしまったものの以前として賑やかな商業エリアを
歩き抜けると、旧甲州街道の向こう側に見えて来るのが大国魂神社
大国魂神社は、ここ府中に武蔵の国を治める国府が置かれた頃から、武蔵総社として
国府とともにあった古い神社。
鎌倉期以前は、このあたりが今の東京と埼玉、それに神奈川の一部を含めた地域の
中心地だったんですね。
江戸時代には、一帯の沿道は甲州街道の宿場町としても栄えました。

今も年末年始や、大国魂神社のお祭りの際には大いに賑わっていますが、宿場町の頃
の街並みはそれほど残っていません。
それでも旧甲州街道を西へ歩いた鎌倉街道との交差点には、江戸時代の高札場跡が
残されていたりして、往時を偲ばる遺構も所々に存在します。
駅前からぶらぶらと旧街道沿いまで歩いてきたのは、古い街には美味い蕎麦屋なり、
和食屋なりがあるんじゃないかと期待したからなんですが、はじめに当てにしていた
お店は折り悪く定休日。
ネットで検索してみると、高札場跡がある交差点からさらに西に、老舗の蕎麦屋が
あるようなので、そちらに寄ってみることにしました。

創業明治17年、百年を優に超える歴史をもつ手打ちそば「吉見家」さん。
石臼挽き自家製粉の蕎麦粉で打った、二八蕎麦の店のようです。


🌀アクセス

吉見屋さんの所在地府中市宮西町4丁目
最寄駅京王線府中駅で、下車徒歩10分ほど。
ただこのあたりまで歩くと、京王分倍河原駅JR府中本町駅からもほぼ同じ距離。
駐車場は、専用のものはないので、周辺のコインパーキングに停めるしかありません。


🌀外観と店内の様子

お店は、鉄筋コンクリートのマンションの2階に入居しています。

1階は空き店舗になっているようで、吉見屋さんには横の階段を上がっていきます。
オーナービルなんでしょうけど、足の悪い方には少々キツイ構造ですね。

店内は、和風甘味喫茶のような、現代的で可愛らしい内装。
年配の女将さんが迎えてくれました。
顔は見えませんが、厨房にいるもうひと方との二人で切り盛りしている模様。
テーブル席とカウンター席が並んでいますが、カウンターは飾り棚のようになってます。
時間が遅かったことと、まだコロナの影響が残っているせいでしょう、先客はなし。
美味い店を探すセオリーからは外れるのでしょうが、私は混んでいる店が嫌いなので
居心地は上々です。


🌀メニューと料理

メニューを見ると、温かいそば・うどんに、親子丼・かつ丼などのごはんもの

蕎麦のセットメニューに、冷たいそば・うどん
品揃え豊富ですが、価格帯はやや高めの設定ですかね。
その中で目についたのが、
当店のお薦め (府中一大きな車海老)天せいろ (1600円)
「府中一大きい」なんて売り込まれたら、海老好きとしては注文せざるを得ません(笑)
10分ほどで配膳されました。

まずお蕎麦は、幅の整った細切り。
あれっ、これ手打ちなのかな?

つけ汁は、メニューには辛口と書かれていますが、藪蕎麦等の老舗のものほどには
辛くもなく、やや辛口程度の一般的なもの。
風味も、「石臼挽き自家製粉」と聞いて期待していたのですが、正直言うと肩透かし。
でも最近、自分の好みに気づいてきたのですが、私はどうやら山葵好き。
風味の弱い蕎麦なら、ワサビを蕎麦に少量づつ載っけて(汁に溶かすのではなく)、
汁にちょっとだけつけて食べると、それだけで美味しく頂けてしまいます。
蕎麦の喉越しが悪かったり、汁が不味かったりしたらそれも無理ですけどね。

天ぷらの方は、宣伝文句通りの大きな海老天が1匹と、野菜、椎茸の天ぷら。
綿実油と胡麻油のブレンド油で揚げているそうです。

この海老天を食べてみると、これは文句なく旨い!海老の身はしっかりしているし、カラッと揚った衣は胡麻油の香りと、恐らく綿実油
からの上品な旨味が合わさった独特の味わい。
へぇ〜、綿実油と胡麻油を合わせて揚げると、こんな味の天ぷらになるんですね。
とっても気に入りました(喜)

締めの蕎麦湯は、蕎麦粉を溶いて白濁させたもの。お店のサービス精神を感じます。
ご馳走様でした。


お蕎麦は肩透かしでしたが、海老天はとてもおいしかったです。
これなら一層のこと、海老天丼を食べれば満足度が上がる気がしますが、
メニューを見ると、上天丼(大きな車海老)2,300円
うーん、流石にランチにこの値段では贅沢しすぎ。

帰宅後、改めてメニューを写した写真を見返してみると、蕎麦の最初のページに
「当店のお薦め」として「十割そば」「ダッタンそば」が900円、「二色重ねそば」
が1,100円とあります。
また、その蕎麦のセットメニューとして、天ぷらとセットの「ききょう」が2,100円。
もしかして自家製粉の手打ち蕎麦は、この3種類の蕎麦とそのセットメニューだけで、
その他のメニューの蕎麦は、廉価版の機械打ち蕎麦なんですかね?

そうだとしてもちょっと分かりづらいし、1,600円くらいで渾身の手打ち天婦羅蕎麦
を食べさせて欲しい気はします。
ひょっとしたらこのあたりが、お客の入りがイマイチな理由かも。

そうは言っても、オススメの方の蕎麦をいつか食べに来たいと思えてきました。


帰りがけ、高札場跡の交差点まで戻ると、やたら風情のある蔵造りの酒屋さんが
交差点の角にあるのが目に入ります。
なんでも大国魂神社の祭神である大国主命が、この地にやってきた時から縁のある
旧家なんだとか。
国を開いた神様がやって来る前からあった家の流れが今も現地に残っているなんて、
随分と恐れ多いストーリーだと思いますが、まぁ、なんと言うか太古のロマンです。
蔵の中は、改装されて今は洒落たカフェ。
時間がそこまでなくて立ち寄れませんでしたが、今度きた時には、帰りがけに珈琲
でも飲んで帰りたいところです。


【手打ちそば 吉見家】
■所在地   東京都府中市宮西町4-16-1
■営業時間  11:30-20:00
■定休日   不定休
■最寄駅   府中駅・分倍河原駅・府中本町駅 下車徒歩10分
■駐車場   なし(周辺にコインパーキングあり)



 

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