多摩ぐるぐる

東京都下『多摩地域』を中心に「食べ歩き(ランチ&ディナー)」「ドライブ」「旅行」「日々のあれこれ」を綴るブログ。

手打蕎麦 深水庵@調布市深大寺〜秋薔薇と、深井戸の天然水で打った蕎麦

秋バラがまだまだ見頃だと聞いて、調布市の神代植物園へやってきました。
向こうに見える大温室は、リニューアル工事が終わったところ。
お目当ての秋バラは、300品種も栽培されているそうで、西洋風に整えられた園内を
花の香りで満たしています。
とにかく色とりどりの薔薇の花が咲いているものだから、説明書きを見ながら
「へぇ〜」だの「ほぉー」だの感心しながら散歩していたら、2時間くらいはすぐに
経ってしまいます。
大温室も見ていくつもりだったのですが、このまま見ていると昼ごはんを食べ損ねて
しまうので後ろ髪引かれながら退園。
入場料500円でこのくらい楽しめれるなら大満足です。


植物園での散策にしろ、深大寺への参詣にしろ、その後には深大寺蕎麦を食べて
帰るのが昔からの習わし。

深大寺蕎麦の由来を調べると、昔から植物園のある国分寺崖線のハケの上の土地は、
水はけが良すぎて米がとれず、代わりに蕎麦の栽培が盛んだったとか。
そのため蕎麦粉がお寺への供物となることも多く、それをハケ下に湧く湧水で打った
蕎麦切りが美味くて評判となり、江戸時代くらいには名物になっていたんだそうです。
流石に今では蕎麦畑なんてほとんどありませんが、豊富な湧水は今も健在。


しかし、ハケ下の門前には20件以上も蕎麦店があって、何処に入ったものか迷います。
この日は平日だったので、一番人気の店と聞く「湧水」さんも混んでいないかもと
期待して向かったのですが、なんと定休日。
深大寺の蕎麦屋さんは、植物園と合わせて月曜日を定休日にしているのかと、勝手に
思い込んでいました(哀)
リサーチ不足。

いや、でも他にも蕎麦屋は沢山ありますから。
すぐ側、同じ通り沿いにある手打蕎麦『深水庵』さんに入ってみました。
深水庵さんがあるのは、住所で言うと調布市深大寺元町五丁目
深大寺通り沿いです。
店の前に広い駐車場があるので、お参りなしに直接食事に来るのにも便利です。
それでも休日の昼時は混んでいるのかもしれません。
店舗前の階段を上がって門をくぐると、右手の池の前にはオープンなテラス席。
もう少し暖かかったら、気持ちよさそうな席です。

左手の入り口の方に向かうと、ガラス窓の奥のスペースで今まさに職人さんが蕎麦打ち
の真っ最中。
これから味わう蕎麦への期待が高まりますね♪
横では蕎麦粉を使ったスイーツや乾麺なんかも売っていたのですが、さっき通った
一休庵さんの前で、もう蕎麦饅頭を買ってしまったんですよね。
こちらはまたの機会に。

引き戸の中に入ると、手前側の土間にテーブル席が幾つかありますが、そこは満席。
上がった広い畳の間には座卓席がいくつも並んでいて、こちらには空きがありました。
花番さんに「座敷でもよろしいですか」と尋ねられ、OKして案内してもらいました。
膝でも悪くないなら、こちらの席の方が席間隔に余裕もあって居心地が良さそうです。

中は畳も壁も建具も、だいぶ草臥れてきた日本家屋ですが、奥に庭があったりして
趣があります。昭和の中頃の建物でしょうか。席に座り、ふと窓の外を見ると、先ほどのテラス席にお客さんが座っていました。
時節柄的には特等席かもしれませんね。


メニューを見ると、冷たいお蕎麦と温かいお蕎麦がありますが、それほど多くの
種類はありません。冷たいお蕎麦は舞茸鴨汁、温かいお蕎麦の方はにしん蕎麦が一押しの模様。
メニューにも書かれていましたが、深水庵さんでは地下80mから汲み上げた天然の
井戸水を蕎麦打ちや料理に使っていて、それが店名の由来になっています。
創業時に自前の深井戸を掘ったのでしょうか?
当地の水にこだわっているところは、深大寺蕎麦らしさがあって良いですね。
また、蕎麦粉は国内産石臼挽き粉を使用しているとか。


さて、舞茸にするか鴨を選ぶか迷った末に、注文したのは
「舞茸天ざる蕎麦」(1,280円)
蕎麦は笊に丸く盛り付けられてやってきました。

蕎麦は淡い褐色の細打ちで、ちらちらと僅かに星が散っています。太さはほぼ均一で端切れも少なく、端正で食欲をそそる外観。
さすが老舗蕎麦店の職人の技ですね。

啜ってみると、適度な腰があって舌触りや喉越しも良好。二八なのかな?、突出した強い香りまでは感じませんでしたが、キリッと締まった
上等なお蕎麦かと思います。

舞茸の天婦羅の方は、3切れあって予想したよりボリュームあり。
天つゆは、蕎麦汁とは別に用意されていました。
雪国まいたけを使っているようで、大きさもたっぷりで良心的な天婦羅なんですけど、
ボリュームがある分、もう少しだけ衣が薄い方が個人的には好みだったかな。

続いて同行の妻殿が注文した「とろろ蕎麦」(870円)
うわっ、こちらの月見とろろの汁、実に美味そうで魅力的なビジュアルをしています。
弾力感を感じるとろろ芋の雲と、ウズラの黄身の月の浮き方が素敵じゃないですか!
私も「とろろ蕎麦」を注文して、一品料理を単品で追加すれば良かったと少し後悔。
一口、味見させてもらいましたが、やっぱり旨かった。
ここの蕎麦に合うんじゃないかな。

さらに、二人でシェアした「天ぷら盛り合わせ」(1.380円)はこんなボリューム。
ボリューム的にはこれだけで十分、二人前くらいあるのですが、海老が1匹しかない
と取りあいになりますからね(笑)

ごちそうさま。
満腹です。

駐車場も完備されていて立ち寄りやすく、深井戸の水で締めたキリッと端正な
お蕎麦を味わえるお店なのでした。

さくっとテラス席に腰掛けてからチラッと庭を見て、とろろ蕎麦をズッと啜って
パッと帰るのが、ここ常連客の粋な食べ方かもしれません。
いゃ、常連じゃないので知りませんけど。


【手打蕎麦 深水庵】(しんすいあん)
■所在地   調布市深大寺元町5-6-10
■営業時間  10:30-17:00
■定休日   金曜日
■最寄駅   京王線調布駅 徒歩26分
                     または北口よりバス 深大寺入り口バス亭下車
■駐車場   あり(正月、GWのみ有料)



 

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