寒くなってきたせいか、風邪が抜けきれません。
こんなときには鰻でも食べて体力をつけたいのですが、鰻の高騰は何時まで続くのでしょうか?
贅沢を言えば、遠くの有名店にでも行ってみたい所ですが・・・
多摩地区の近場の鰻屋に行くのなら、交通費がかからない分、多少高くても良いか?・・・
などと、自分に言い訳をしながら、東大和市内の鰻屋に行ってきました。
西から東に向かって上って来た青梅街道が、南へ折れ曲がる『奈良橋交差点』の東側、都道128号線側へ少し行った先にあります。
駐車場は、店の2軒東側、小川に掛かる橋の向こうに約5台分程度用意されているので、車での利用が便利です。
最寄り駅で言うと、多摩都市モノレールの上北台駅になりますが、歩くと20分程度はかかりそうですね。
三角屋根の大きな民家の、一階部分が店舗になっています。
暖簾をくぐって中に入ると、席はL字形のカウンターに10席程と、
小上がりに、堀こたつ状の座卓が二つ。
その他、壁に引き戸が二つあるので、グループ向けの座敷席もありそうです。
夜は近所の飲み客が来るのでしょう、ボトルがカウンターの前に並んでいます。
都道沿いとは言え、駅前の繁華街から離れた田舎町といった風情のこの近辺にしては、
建物の外観も内装も小綺麗で、清潔感があります。
到着したのは13時過ぎ。
先客は小上がりに1グループ、後から来た客も1グループでした。
週末の午後なら、混雑して待たされることもなさそうですね。
年配のご夫婦で切盛りされているようで、全体にノンビリしたムード。
他に大した予定もない、休日のランチを取るには丁度良い雰囲気です。
ここは、以前友人から「鮨も喰える、美味い鰻屋がある」と教えてもらったことのある店です。
看板にも“鮨”の文字がありますし、カウンターにも空の鮨ネタのケースがあるのですが、
お品書きを開いてみると、“握り鮨”はもうメニューから外れています。
魚介類は“さしみ”としてのみ提供しているようですね。
今日のお目当ては“鮨”ではなく、“鰻”ですので、無問題です。
その鰻の値段を見てみると、やはり、貼り紙で価格を値上げ修正をした跡があります。
覚悟はしていましたが、お高いですねぇ。
客としても苦しいですが、お店の方も苦しいでしょう。
うな重は、「梅」から「松」までと「二段重ね」の4種類。
梅でも十分贅沢なお値段ですが、鰻がショボすぎたらガッカリなので、
一つ上の竹を注文しました。
待つこと、10分少々。
やってきました、『うな重(竹)』(3,000円)の登場です。
シジミのお吸い物と、香の物付き。
鰻は思いの外、肉厚で大きいですね。
良かった・・・一目見てガッカリということはありません。
鰻の身はふっくらとしていて、固くはありません。
良い鰻を使っているのでしょう。
タレは、やや薄味で、かすかに甘みを感じます。
この位しっかりした鰻なら、タレはもっとコクがある方が好みなんですが・・・
ややタレの味が若いように感じます。
また、以前は寿司も提供していた店にしては、ご飯は柔らかめ。
うな重だとご飯にタレもかかるし、もう少し固めの炊き方の方が好みではあるのですが・・・
まぁ、好みは人それぞれですからね。
とは言え、鰻の質には文句は無いし、味もクドくないので美味しく完食しました。
ご馳走さまです。
食後には見計らったように、お茶を新しい湯のみに淹れて持って来てくれました。
それだけの事なんですけど、私にとっては結構大事なポイントです。
『たかぎや』さんは、営業時間が11:00〜21:00までと、午後の中休みを取らないで、通しで営業してくれているところが嬉しいですね。
休日、遅い時間にランチを取りたくなっても、時間を気にせずに伺えそうです。
次は、『さしみ定食』でも食べてみたいですね。
帰りがけ、駐車場の横の小川にカルガモの家族が浮いていました。
カワイイですね。
「鴨鍋の旬だな」とも思いますが・・・。
早く、鰻の高騰がおさまりますように。
鰻 たかぎや
所在地 東大和市東大和市奈良橋3-548
営業時間 11:00〜21:00
定休日 木曜日
駐車場 有り