東京都下「多摩エリア」を中心に「グルメ」「ドライブ」「旅行」「日々のあれこれ」

リストランテ MON@東村山〜洋館再生・竹林に佇む武蔵野イタリアン


年の瀬も近くなり、友人達との食事会がほんの数回だけあった頃、
妻殿から「自分だけ美味いものを食べてはいないか?」との、疑惑と非難の声があがってきました。

疑惑は早めに解消しておかないと「号泣釈明会見」に追い込まれる可能性があるので、
以前から気になっていた未訪問のレストランに、予約して行ってみることにしました。

向かった先は東村山と小平の市境辺り、竹林の中に佇む古い洋館を改装した
リストランテ『MON』さんです。
DSC07066-2


アクセス

リストランテM0Nの所在地は、東村山市富士見町1丁目

最寄り駅は、西武多摩湖線八坂駅
駅からは府中街道を南へ向かい、八坂の交差点から右斜め前方、一方通行の用水路沿いの道に入り、西進し踏切を越えてすぐ。
用水にかかる小橋を渡るとレストランの敷地となります。
徒歩で5分ほどの場所にあります。
DSC07136-2

駐車場は、小橋を渡って門をくぐり、左手に曲がった先にあります。
やや狭い上に、夜になると敷地内は薄暗いので、運転には注意が必要。
DSC07063


外観と店内の様子

正面入口の大きくて立派な門には「草門去来荘」と彫りこまれた看板が掲げられています。
全体の敷地が広く、隣には和食の「草門去来荘」が併設されていると聞いているので、「MON」の入り口もここで間違いありません。
DSC07139

建物の大きさからすると、草門去来荘のほうがメインの食事処のようですが、広い竹林の正面向こうに半ば隠れるようにあるので、よくは見渡せません。
ガラス窓を大きくとり、庭がよく見えるようにつくった建物のようで、箱根あたりの高級温泉旅館にありそうな雰囲気を感じます。

DSC07143-2
郊外のローカルな私鉄沿線とは言え、都内にある駅から徒歩数分の場所にこんなレストランがあるのですから、ちょっと吃驚するような意外性。

この日予約してあるリストランテMONのほうは草門去来荘の西側、駐車場から竹林の中の小径に入り込むと、建物の前に辿り着きます。

DSC07145

こちらも竹林の中にあって、夜は建物の全体像が分かりづらいのですが、オーナーの実家の古い洋館を改装したものだそうです。

草門去来荘と比べると小振りな建物ですが、それでもかなり洒落た造りの立派な洋館で、一体この場所で当時どんな暮らしをしていたのだろうかと・・・うまく想像もできませんね(笑)
DSC07065_edited-1

扉を開けて中に入ると、丁寧な物腰の若手スタッフが迎えてくれました。
入り口正面には、大きなソファが置いてあるウェイティングスペース。
DSC07067

室内には火のはいった暖炉があって、テープルが数卓並んでいます。
DSC07126

ガラスの灯具も大正か昭和初期のもののようでレトロな雰囲気あり。
燻んだ白かべの色とマッチしています。
DSC07076

二階で誰かが歩くとミシッと音が聞こえて来るような本物の古い洋館で、煌びやかすぎないところに居心地の良さを感じます。

それにしても暖炉って、遠赤外線効果の所為かじんわり温かいし、揺らめく炎も風情があるし、冬のこの時期には良いものですね。
DSC07073-2


メニューと料理

この日は、「一休.comレストラン」から、ネット予約限定プランとして『上五島フェア』(5,800円)のコースを予約しておきました。
長崎県の五島列島から食材をとりよせているので、魚はうまいはず。
通常のディナーコースより、リーズナブルな価格設定だったのも嬉しい♪

さて、車で来ていますので飲み物はジンジャーエールと烏龍茶。
ジンジャーエールは多分、自家製。
DSC07071-2

まずは、「すずきの軽いスモーク」
暖炉からも薪の香りがしてきて、スモークの風味とマッチしてます。
添えられたスダチのような柑橘類も五島産。
DSC07077-2

スープは、塩味のミネストローネ
バルサミコ酢でコクを出している?
DSC07086

前菜は、水イカと青さのりの冷製アゴ出汁カッペリーニ 、ヒオウギ貝の炙り、自家製生ハム
五島は海産物がさすがに豊富。
水イカは甘いし、ヒオウギ貝もホタテとはまた違った香りと味わい。
DSC07098-2

フレッシュポリチーニと五島うどんのペペロンチーニ
ポリチーニがたくさん入っていて、香りが強い。
贅沢ですね。
でもこれは、ポリチーニ茸の焼うどん?
DSC07107

かんころ餅の生ハム包みチーズ焼き
これも五島特産のサツマイモを練り込んだ餅と、チーズ、生ハム、トマト、ナスを重ねて焼いたもの。
取り合わせから言っても、旨いに決まっています。
DSC07112-2

メインは本来、五島産のタイ・イサキ・ヒラマサから選ぶのですが、この日は五島でとれたイノシシ肉があるとのこと。
ジビエは好物ですので、プラス500円で替えてもらいました。
DSC07117-2

モロッコインゲンを脇に寄せると、立派なイノシシ肉の塊が。
DSC07118

肉の色は鮮やかな赤色。
臭みもなかったので、処理が良かったのでしょうね。
脂がのっていて、噛むほどにシツコさのない脂の味が口に広がります。
ただ、この肉はちょっと硬かったですけどね。
女性にはツライかな。
DSC07125-2

もう満腹で苦しいのですが、デザートも頑張っていただきました。
DSC07129

ごちそうさまでした。
店の雰囲気も料理も大満足です。


この日の先客は、お行儀のよい子供連れの家族連れのみ。
週末の早めの時間でしたが、店内は静かで大変好ましい雰囲気。

窓からは薄っすらライトに照らされた竹林が見えます。
DSC07091

布製のテーブルクロスの上に、紙のクロスが掛けられているあたりはコスト縮減の為か。
でも、「超高級店ではありませんよ」と言ってくれているようで、私なんかからするとかえって落ち着けます。

このレストランは 、外食チェーンを展開し、旅館のリノベーションも請け負っている企業のオーナーの元実家。
その企業が上五島にあるホテルの運営を手がけた縁で、そこの食材を取り入れているようです。

五島列島では、イノシシやシカによる農作物被害が深刻とのことなので、獣肉の流通ルートが少しでも広がると良いですね。
勿論、魚も旨いです。

武蔵野の季節毎の農作物と五島の食材が味わえるなら、また来る価値は大いにあり。

もともと古い民家であったため風情はあるのですが、トイレが階段を上がった二階にしかなく、足の弱いお年寄りを含めた会食には不向きかな。
ここはマイナス点。
DSC07114

都心まで行けば、この雰囲気と料理に匹敵する店はたくさんあるでしょうが、この値段では厳しいはず。
この敷地の広さや竹林なんて、オーナー宅をリノベーションした店だからこそできたこと。

たまたまかもしれませんが、店内も静かで雰囲気も良かったので、何かのお祝いの席には良いと思います。
店の奥に個室もあります。

一休.comで予約できるので、思い立ったときにネットで予約できて使い勝手も良い。

次は明るいうちにランチで行ってみようかな。
まぁ、そう頻繁に行ける店ではありませんが、“多摩にあってくれてラッキー”なリストランテなのです。


【リストランテ MON】(モン)
▪️所在地   東京都東村山市富士見町1-1-7
▪️最寄駅   西武多摩湖線八坂駅
▪️営業時間     11:30 ~ 16:00(14:30) 17:00 ~ 23:00(21:00)
▪️定休日   なし
▪️駐車場   有り
▪️H.P.    http://www.kiwa-group.co.jp/shop/1339728541



にほんブログ村 グルメブログ 多摩食べ歩きへ
にほんブログ村


 

 

最新情報をチェックしよう!