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じねんのむら 茶々@飛騨高山〜合掌造り古民家で自然薯とろろめし


富山旅行の帰り道は行きとルートを変え、東海北陸自動車道を飛騨清見インターまで南下し、高山市内を経由して松本インターまで出ることにしました。

高山市内までは一般道もバイパスが整備されていて、とても快適なドライブルート。

昼食は高山市内で、名物の飛騨牛なり高山ラーメンなりの店を探しても良いのですが、多摩まで帰る道程はまだ長く、あと4〜5時間はかかりそうなので、ここで時間をロスしないように市内は素通り。
市内中心部を数㎞通り過ぎ、丹生川町に入った国道158号線のロードサイドにある
『じねんのむら 茶々』さんに立ち寄りました。

こちらの店は、自然薯(長芋ではない!!)を使ったとろろめしが名物。
胃腸にも優しい和食ですし、自然薯を食べればスタミナもつくので、長距離運転の途中のランチにはピッタリです。

茶々さん建物は、富山県内にあった合掌造りの古民家を移築したもの。
昨日まで見て回っていた建物形式ですね。
さすがに茅葺ではありませんが、かなり立派で見ごたえのあるものです。

国道沿いにあって駐車場も広いので、高山と上高地・松本方面を行き来する際には立ち寄りやすい立地にあります。
軽食のテイクアウトコーナーや土産物棟もあって、行楽期にはドライブイン的な用途に使う客も多いのかもしれません。
紅葉も終わろうとしているこの時期は、どちらも無人でしたが。

店内に入ると、すぐに囲炉裏があって風情を醸し出していますが、火はなくてこちらは装飾。
壁際の薪ストーブには火が入っていて、和洋折衷にはなりますが、これはこれで雰囲気があります。

本物の古民家を移築していますので、見上げれば合掌造りの骨組みを眺めることができます。

お土産コーナーには、高山名物の赤かぶの漬物や、こちらの店の“売り”である自然薯が売られています。ここの自然薯とろろが気に入って、お土産に買って帰る人もいるのでしょう。

増築したレステランスペースには座敷席のほか、

かなり広いスペースにテープル席が並んでいます。
団体客の利用を想定したテーブル配置。
この日は団体が1組で、それほど込み合っていなかったため、静かに食事ができました。

個人客は、空いていれば窓側のテーブル席に案内してくれているようです。
窓の外には立派な柿の木が植えられていて、丁度たわわに実っていました。

これでもかなり季節感のある目に嬉しい景色ですが、先週は奥の木の紅葉が鮮やかで、もっと見事な眺めだったそうです。
そう聞くと、ちょっと残念。

ベットづれの客などは外のテラス席に座っても良いようですが、もう気温も下がってきていますからね、今は誰もいません。

お茶やメニューとともに、この店オリジナルの自然薯せんべいをサービスで持ってきてくれました。
サクサクと軽い食感のせんべいで、サービスと言われると単純にちょっと嬉しくなりますね。
お土産コーナーでも売っているそうで、ナカナカ商売上手なお店です(笑)

メニューを見ると、名物のとろろ御膳が数種類あります。
こちらの御膳は、なんとご飯のお替り自由とのこと。

他に飛騨牛の御膳などもあって、600円ましでとろろめし付きにすることもできます。

少々悩みましたが、ランチなら飛騨牛までは食べきれそうもなかったので、注文したのは
「とろろめし御膳 雅」(1,400円+税)

とろろめしに茶碗蒸し、冬はつみれ鍋が付いた御膳です。

自然薯のとろろ汁は、出汁で伸ばしてあってサラサラしています。
自然薯らしく、もっと粘り気がある汁を期待していましたので、予想外というかチョット残念な感じ。

麦飯は御櫃に入っていて美味しそう。
これがお替り自由なんですから、どんな人でも必ず満腹にはなれますね(笑)

仲居さんの説明によると、ご飯は少なめによそって、とろろ汁はたっぷりかけて食べてみてくださいとのこと。

サラサラとかきこむと、成る程、これは旨い!!
「とろろめし」として食べるなら、確かに汁はこのくらいの粘度の方が食べやすいかもしれません。

でも自然薯を使っているだけあって、出汁で伸ばしていても成分はかなり濃厚。
長芋や大和芋のとろろを食べてもそんなことにはなりませんが、ここのとろろは食べて暫くすると口の周りが痒くなってきます。
こんな感じの痒さは大人になって肌が強くなってからは忘れていたもので、子供の時に高尾山の麓でとろろそばを食べて以来のことかと思います(懐)
このとろろ汁本物です!

つみれは、竹べらを使って自分で鍋に投入。

外が寒くなってくると、こんな温かい鍋がおかずには最適です。
豆腐、きのこ、野菜が入って、脂も強くないので胃腸にも優しい。

結局、二人で食べるくらいなら御櫃のお替りをするまでもなく、適度に満腹になりました。
ご馳走様です。

帰りがけにとろろ汁を作っているところを見掛けました。
すり鉢でおろしているなら重労働ですね。

こちらの茶々さんは、高山〜松本間のドライブ途中に寄るには便利な立地で、とろろ飯も本物の美味しさ。
合掌造りの建物にも一見の価値があって、トイレが綺麗だったのも好印象。
ただ接客面では、団体客相手に商売している店特有の慌しさというかガサツさがあって、気になる人は気になるかも?
でも、店の設えの良さから過度に期待したりしないで、接客的には観光客相手の店なんだと、最初から割り切って入店すればそれほど酷いってレベルでもないと思います。

またこの方面をドライブしたなら、自然薯とろろめしを目当てにまた立ち寄って見たいお店です。


【じねんのむら茶々】

■所在地     岐阜県高山市丹生川町坊方1064-1
■営業時間    AM9:00〜PM8:00(O.S.)冬季平日は19:00
■定休日        無休
■駐車場     あり



茶茶郷土料理(その他) / 高山)

昼総合点★★★☆☆ 3.5

 

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