買い替えてから何かと悩みの多かった、スバルWRX-STI A-Lineですが、
カーオーディオも思い通りになるまでに苦労したものの一つです。
この車はオートマではあるけれども、快適性よりは走行性能を重視する
コンセプトのようで、軽量化と恐らく低価格化のために静粛性は犠牲に
なっています。
そのため、タイヤの走行音やボディ下面の跳ね石の音やらが室内に結構
響いてきます。
そんな車ですので、オーディオにコダワリすぎるのも無駄なのですが、
オーディオの音が悪すぎると、渋滞時に余計にイライラするので
今まではヘッドユニットとフロントスピーカーは、そう悪くない物を
選んできました。
今回も、
ヘッドユニットにはカロッツェリアDEH-P01(定価105,000円)を購入し、
フロントスピーカーもディーラーオプションの物に取り替えていました。
しかし、何故か期待していたような良い音が聞こえない。
設定をいろいろ弄っても、大げさに言えばふすまの向こうで鳴っている
かのようで、音がぼやけています。
とてもクラシックやジャズを聞く気にはなりません。
そのうち片方のスピーカーが時々鳴らなくなり、
後ろのスピーカーも良く聞いてみると鳴っていないようです。
耳が悪くなったのか、高いヘッドユニットなのに早くも故障したのかと
悩んでネット等で調べてみると、そもそも後ろのスピーカーは鳴らさず、
フロントのツィターとウーファー(メインのスピーカー)の二つで
音域を分担する「フロント2ウェイ」で設定してあったようです。
ところが製品カタログを良く読むと、DEH-P01はアンプが別体となっており、
「フロント3ウェイ」に対応可能とのこと。
これは音域を
・高音域用のツイーター
・低音域用のウーファーの2ウェイに加えて、
・中音域用のミッドレンジ(スコーカー)
の3ウェイのスピーカーで分担する設定です。
各スピーカーが分担する音域幅が減少するので、良い音で鳴らせるらしい。
せっかくヘッドユニットが良い物なので、その性能をフル活用するために、
それなら「フロント3ウェイ」してみようと考えました。
この場合、ツイーターとウーファーはドアをそれ程加工しなくても取付け
可能ですが、中音用のスコーカーは通常取付ける位置がないので、
ドアの内側に穴を開けて加工する必要があります。
その加工を何処のショップにお願いするかが問題になってきますが、
専門のショップは敷居が高いし、費用がいくらかかるか心配。
信用できない店に頼むのも心配。
少々悩みましたが、カロッツェリアのホームページにハイエンドブランド
である「Carrozzeria X」の取扱店として、「スーパーオートバックス羽村」が
掲載されていましたので、伺ってみました。
カロッツェリアのお墨付きなら安心でしょう。
オートバックスなら敷居も低いし。
こちらの羽村店は、カロッツェリアも含めてオーディオ類の品揃えが
充実していて、取付加工やチューニングにも特に力をいれているようです。
(何故、羽村店だけなのかは知りません。)
丁度、3way+サブウーファーまで付けたデモカーも来ていたので音を聞かせて
もらいましたが、様々な楽器の音がそれぞれ際立って聞こえてきて素晴らしい。
ちょっと大げさに言えば、「目を閉じれば、小さなライブ会場にいるよう」です。
効果を確信し、店員さんと相談した結果、
・高音域用ツイーターと低音域用ウーファーを「TSZ-172PRS」84,000円
・中音域用のミッドレンジスコーカーを「TS-S062PRS」47,250円
を選択し、簡単なデッドニングとケーブル類の入れ替えることにしました。
穴開け加工や、取付加工費を加えて総額20万円弱。工期は1週間です。
仕上がりが上の写真。
ウーファーは、純正スピーカーの位置に収納されてます。
ツイーターのアップ。
純正のツイーターより大きいので、取付部を加工しています。
ミッドレンジスコーカーのアップ。
この位置に穴を開けて加工してしまいました。
スコーカーを外すとドアに大穴が空くので、もう簡単には買い替えられません。
音の調整もしてもらって、鳴らしてみた感想としては「大満足」でした。
臨場感のある音になり、今までぼやけていた歌詞が良く聞き取れます。
各楽器の音が、音域ごとに3つのスピーカーからそれぞれ聞こえてくるので、
音がよく聞き分けられ、クラシックやジャズも十分楽しめます。
色々な音が鳴り、「CDには、こんなに音が詰まってたのか!」と驚くようです。
少々の渋滞にハマっても、「今は音楽鑑賞の時間」と気分を切り替えられます。
まぁ、ヘッドユニットと合わせると、随分大きな出費にはなりましたが。
ただ、引き取りの際、作業を担当してくれた店員さんに
「この車、片方のスビーカーからの音が途切れてませんでしたか?」と
図星で言い当てられました。
どうやら、取付配線に間違いがあったようです。
新車納車時に、取付費用はケチらずに払ったはずなのですが・・・。
私の耳が悪いせいでも、機器の故障でもなかったようです。
あれ? そうすると配線が間違っていなかったら、3ウェイ程ではなくても、
もっといい音で、ある程度は不満なく鳴っていた可能性もあるのか?
店員さんからは
「良いオーディオ使う時は、うちくらい慣れた店に頼んだほうがいいですよ」
とのアドバイスを頂いたので、
「そのようだね。」
と返答して帰ってきました。
・・・勉強させられました。
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カロッツェリア
pioneer.jp/carrozzeria/