このところ、東村山市の「庭先ゃ多摩湖」のすぐ北側一帯に、一度行ってみたくなるような飲食店が増えてきました。
増えたと言っても、前からあるのに私のアンテナに引っ掛からなかったり、なんとなく機会がなくて未訪問だったりしていただけですが。
住所としては埼玉県所沢市になるのですが、北多摩地区からは程近くて行きやすいし、周りの適度に寂れた景色が何とも落ち着く地域なんですよね。
・・・と言う訳で、先日「狭山 翁」に蕎麦を食べに行く途中で、偶然見かけた
手打蕎麦の「椿茶屋」まで出掛けてみました。
◎アクセス
場所は、埼玉県所沢市山口。
椿峰ニュータウンの一角、ニュータウン中央交差点から東へ曲がった道沿いにあります。
主にニュータウンの住民か、抜け道として使う車くらいしか通らない道なのに、突然、風情のある蕎麦屋があらわれるので、少々驚きます。
「狭山 翁」に蕎麦を食べに行く途中に見かけた時も、「あれっ?こっちの店でも良いかな?」と思ってしまうような佇まいでした。
駐車場は、敷地内に6台分用意されていて、駐車しやすい。
最寄り駅の西武線下山口駅からは距離にして1kmくらいなんですが、ずっと上り坂になるので、やはり車で来るか、団地内から歩いてくる客が大半でしょう。
◎外観と店内の様子
戸建て住宅の一階部分を、日本建築風に改築したような一軒家の蕎麦店です。
黒い瓦屋根に茶色の外壁、門くぐりの松、入口は鉢植えの草花で彩られていて、しっかり和風に整えられた風情があります。
いかにも美味しい蕎麦を食べられそうな予感をさせてくれる外観ですね。
店内に入ると、花番さんが迎えてくれました。
左手にはテーブル席。
照明は暗め。静かに軽音楽が流れていて落ち着いた雰囲気です。
席によっては、適当に壁で区切られていて、より落ち着く雰囲気になってます。
右手には小上がりがあり、
6人がけの座卓が3つ。
外観から想像するより、席数はあります。
入口脇には、蕎麦打ち台があって、手打ちであることをアピール。
サインは西武ライオンズの選手のものでしょうか?
詳しくは見ませんでした。
14時頃の入店でしたが、先客がまだ数組。
後からも来客が続いたので、人気のある店のようです。
◎メニューと料理
メニューを見ると、
開くまでもなく、ドストライクなメニューが貼付けてあります。
はい、その通りです。山菜天ぷらを食べたいと思っていました。
随分、話の早い店のようです。
それに、壁のボードには「稚鮎の唐揚げ」などという、旨そうなメニューが書いてあります。
一応、面倒くさがらずにメニューを開くと
お店のコダワリぶりが紹介されており・・・
一般的なメニューの他に丼物のセットもあるし、
茶屋を名乗っているだけあって、甘味もありますね。
さて、注文した料理が運ばれてきました。
「春の山菜天せいろ」(1,380円)です。
まだ少々、小さめではありますが、こごみやたらの芽の天ぷらが春を感じさせてくれます。
「国産の良質な蕎麦粉を使用した」という手打ち蕎麦も、表面にツヤがあって美味しそうです。
目立った特徴はありませんが、細挽きの蕎麦粉で打って端正に細切りにしたような、弾力があって出汁になじむ、おいしい蕎麦でした。
続いて、「稚鮎の唐揚げ」(630円)。
こちらも春先の季節ものですね。
まだ小さい稚鮎の苦みが大人の味で(笑)、美味。
大変、おいしゅうございました。
◎感想・まとめ
蕎麦だけ食べに来ても良いし、丼セットで腹ぺこを満たしに来ても良いし、甘味だけでも良さそうですし、一品料理をあてに軽く飲みに来ても良いような、用途の広い店のようです。
壁のボードに書かれた、季節感のあるメニューがなかなか秀逸。
店内も落ち着きのある雰囲気だし、これは良い店を見つけたなと思いました。
蕎麦の盛りは、そんなに少ないとは思わなかったのですが、何故か食べ終わっても少々物足りない感じがしました。
おいしい蕎麦でしたので、次は大盛り(150円増しでOK)にしてみようかな。
余談ですが、椿峰ニュータウン内は花木が多いですね。
この日は、藤の花が綺麗に咲いていました。
椿茶屋
所在地 埼玉県所沢市山口5170-3
営業時間 [平日] 11:00～15:00 17:00～21:00
[土・日・祝] 11:00～21:00
定休日 火曜
駐車場 有り
