2015年は未年。
来年の干支のパワーを取り入れようと、長野市郊外の信州新町に行ってきました。
合併して今は長野市の一部となっている信州新町は、犀川沿いの山あいにある町。
乾燥した気候が飼育に適していたため、昭和の初期から「めん羊」の飼育が盛んになりました。
戦後、国産羊毛の需要は減ってしまいましたが、食肉用で臭みの少ないサフォーク種の羊を導入したことで、「ジンギスカンの町 信州新町」として定着していきました。
(下の写真は長野市立茶臼山動物園にいたサフォークちゃん↓ キュートな黒い顔が特徴。)
そんな経緯から、信州新町の人はジンギスカンが大好き。
国道19号線は「ジンギスカン街道」とも呼ばれるくらい、沿線にいくつものジンギスカン専門店が並びます。
・・・というわけで、向かったのは「ジンギスカン街道」沿いの店の中でも、食品加工会社の直営店で人気のある「焼肉レストラン むさしや」さん。
店があるのは、長野県長野市信州新町。
長野駅からは約20km。
車で行くと30分くらいです。
バスはあるようですが、本数が少ないので車での利用をおすすめします。
多摩地区からは、上信越自動車道経由で約230km。
3時間半くらいのドライブになりますが、もう一つの本場、北海道まで行くのと比べるとかなり近いです(笑)。
国道19号を走り、写真の看板が目印。
交通が不便な分、広い駐車場が完備されています。
国道沿いには、昔ながらのドライブインスタイルのお店が何軒か並んでいますが、ここの「むさしや」さんは建て替えて日が浅いようで、建物が綺麗です。
店内にはいると、動きがキビキビして愛想の良いおばちゃんスタッフ達が迎えてくれます。
席は入り口側にロースターのついたテーブル席が数卓。
奥に畳の座敷席があります。
昼の12時前の入店で、空いていたのは座敷席が2卓のみ。
それもすぐに埋まってしまう混雑具合なので、土日は早めの到着が良さそうです。
人気店ですね。
焼肉店にしては建物も新しくて清潔感があるので、気分良く食事ができます。
サフォークのジンギスカンが看板の店ですから、基本は「ラムジンギスカン」と「マトンジンギスカン」。
他に「サフォークラムロース」と「ラム骨付きロース」なんてのがあって、量が選べたり盛り合わせがあったり、ライスやスープ、サラダを追加したりといったメニュー構成。
折角だからマトンもラムも食べようと、まず注文したのは
「ハーフアンドハーフ」(1,300円)。
手前側がラムで、奥がマトン。
長野県らしく特産のリンゴの甘みと、生姜などのスバイス類が効いたタレに漬け込んだ肉です。
臭みの少ないサフォーク種を導入する前からの、信州新町での伝統的な羊肉の食べ方だそうで、これが絶品。
サフォーク種なら臭みが少ないので、「タレに漬け込まなくても美味しいよ」ということで、
「ラム骨付きロース」(2,760円)も注文。
骨付き肉って、遺伝子的に食欲をそそられます(笑)。
ジンギスカンのほうは、ロースターにのせるとすぐ火が入ります。
ラムもマトンも臭みは無く、どちらも美味しいですけど、ラムのほうが少し柔らかくて好みかな。
果物の甘みと生姜の風味の効いたタレが兎に角、肉によく合っていて美味。
「ラム骨付きロース」のほうは、結構肉厚なので時間をかけてじっくり焼きます。
実に旨そう!
焼けたら手掴みで、骨周りの肉にかぶりつきます。
豚とも牛とも違う、淡白な旨味のある味。
臭みはなくて美味い。
さっぱりしたロースですけど、骨の周りに脂もしっかり付いています。
ガツガツと何本も食べていると、さすがに満腹感が急にやってきます(笑)。
そんな時はオンザライスにしたりして。
ご飯もすすみます。
二人だと、このくらいのボリュームでもう満腹ですね。
満足です。
ごちそうさまでした。
羊肉(特にマトン)には、脂肪を燃焼させる「カルニチン」という成分が他の肉よりも豊富に含まれていて、太りにくい健康的な肉だと言われていますが、近所のスーパーではあまり取り扱ってないんですよね。
この日はヘルシーで美味な羊肉を満喫できました。
ジンギスカンを食べに行くためだけに長野は遠すぎると思われるなら、善光寺へのお参りとセットで旅程を組んだらいかかでしょうか。
こちらの門前散歩も楽しめます。
北海道に行かなくても羊肉文化に触れられるのですから、それだけで十分お値打ちだと思いますけどね。
では、来年も良い年でありますように。
【焼肉レストラン むさしや】
▪️所在地 長野県長野市信州新町水内4394
▪️営業時間 11:00~20:30(LO)
▪️定休日 月曜日
▪️駐車場 有り(30台)