今年5月の連休中のこと。
午前中に小淵沢にある「八ヶ岳リゾートアウトレット」で買い物を楽しんだあと、諏訪湖方面に移動する途中、遅めのランチをとることになりました。
(ちなみに今回の戦利品はDannerのブーツ。アメリカの老舗ブーツメーカーのDannerさんも大手に買収されてしまって、商品がアウトレットに並ぶようになりました。良かったのか?悪かったのか?)
アウトレット内のレストランでランチしてもよかったのですが、GW中の昼時となると流石にどこも混雑気味。
周辺にある人気の蕎麦屋なども、この時期は行列ができていたり、日によっては早々に品切れなんてこともあります。
どうしたものかとネットで検索していると、道の途中の隣町、長野県富士見町内に、海鮮料理をだしてくれる食堂があるのを見つけたので、行ってみることにしました。
仕出し・海鮮・季節料理の『磯五郎』さんです。
店があるのは、山梨県との県境で、八ヶ岳と南アルプスに挟まれたまち、長野県富士見町内の県道沿い。
八ヶ岳アウトレットからは、車で15分くらいかかりました。
最寄駅であるJR中央本線の富士見駅からは600mくらいの距離ですので、駅からも徒歩圏と言えるでしょう。
駐車場は店の前に数台分と、店に向かって右隣の敷地内にも一部駐車スペースが用意されています。
国道沿いの店ではなく、この周囲も別荘地ではありませんので、通りすがりの観光客には気付かれにくい立地ですね。
海から遠いのに海鮮料理を出す店としては山梨県の北杜市内に『魚ZENZOW』さんがありますが、こちらの『磯五郎』さんは別荘族や行楽客向きというよりは、地元住民向けの定食屋という感じの店です。
それでも、外観はしっかりした飲食店らしい一軒家。
大型店舗ではありませんが、町の規模から考えるとソコソコの大きさがあります。
店内に入ると、通路を挟んだ両側に座敷席が並んでいて、
地元客が気取らずに、ランチや夕食、飲み会などに使っている店に見えます。
メニューを見ると、海のない長野県の食堂だというのに、扱っている魚の種類が多いことに驚かされます。
特にイワシやサバ、アジといった青魚に力をいれているんですね。
青魚は鮮度が落ちるとすぐに味も落ちますから、よっぽど良い仲買人なり魚屋がいるのでしょう。
通年メニューの他にも、「本日の定食」というポードがありました。
海から遠い長野県の定食屋なのに、魚の定食の種類がこんなに多彩(喜)。
調理法も、刺身から塩焼き・照り焼き・煮付けと、気分に応じて選べます。
さて、この中から私が選んだのは、「サバセット定」(1,300円)。
サバは、シメサバ・塩焼き・煮付けの3種類から二つ選べます。
今回は、シメサバと塩焼きを選びました。
この、“定食なのに好みで選べる”というオーダーメイド感がいいですね(笑)
シメサバは、もとのサバの鮮度の良さが感じられる鮮やかな色艶。
締め具合も丁度よくて美味。
塩焼きも美味しゅうございました。
ただ、他のテーブルの料理を見ると、煮付けはちょっと甘辛すぎるように見えましたかね。
横目に見ただけなので、また来た時に確かめてみましょう。
連れの注文したのは、『うに・いくら丼』(2,000円)。
ド直球の海鮮高級メニューです。
海から遠い食堂で注文するようなメニューではないのですが、イクラもウニも文句なく色も良くて美味そう。
ちょっと驚きました。
文句のつけようがありません。
ごちそうさまでした。
本当はせっかく長野県まで行ったのだから、信州牛だとか軍鶏だとか、土地の農産物をもっと食べれば良いのでしょうが、魚好きとしては肉系統の食事が続くと魚料理が無性に食べたくなるんですよね。
ありがたい店を見つけました。
それにしても、鮮度の良い魚料理を提供し続けるには、それなりの売り上げがコンスタントにあって、食材の回転を速くする必要があるはずです。
『磯五郎』さんは、きっと富士見町界隈の魚好きの人たちに人気の店なのでしょう。
北杜市の『ZENZOW』さんほど人気があって混雑してしまうと、味は良くても行きづらくなるので、ソコソコ混雑するぐらいの人気を保って、鮮度の良い魚料理をだしつづけて欲しいなぁ・・・などと、自分勝手な期待をしてしまうような良店でありました。
海鮮料理【磯五郎】いそごろう
▪️所在地 長野県諏訪郡富士見町落合11227-166
▪️最寄駅 JR中央本線富士見駅
▪️営業時間 11:30~14:00 17:00~22:00(LO 21:30)
▪️定休日 水曜日
▪️駐車場 有り