【2023年閉店 お疲れ様でした】
新蕎麦の季節です。
お昼どき、折角そばの名店が多い西多摩地区に来ているのなら、その新蕎麦を味わいたいところ。
この日伺ったのは、JR青梅線東青梅駅の北口から程近い場所にある
手打蕎麦の『雲水』さん。
こだわりの手打そば店として名高い店なのですが、イマイチどこにあるのか分からなくて(!?)未訪問だったお店です。
店があるのは、青梅市東青梅2丁目。
最寄駅であるJR青梅線の東青梅駅からは、北口側に降りて徒歩5分ほど。
ただ、駅近ではあるのですが、道の狭い住宅街の中にあるので、まるで目立ちません。
おまけに店のすぐ近くまで来ても、確かに「手打そば」の幟はあるのですが、蕎麦屋らしき姿が見当たりません。
「インテリア タキザワ」の看板が掲げられた長屋門のような建物の前から奥を覗き込むと、ようやく「雲水」さんの建物を目にすることができます。
これじゃあ、わかんないですし、店の評判を聞いていなければ入るのさえ躊躇しますよ(笑)
駐車場は、上の写真の場所に斜め止めで5台分ほど用意されています。
店の入り口まで来てみると、なかなか立派な日本家屋。
今は季節的に寂しいのですが、花木が植えられているので、花の季節には綺麗でしょうね。
店の中も民芸調でまとめられていて、雰囲気あり。
なかなかのものです。
テーブル席の他に、小上がりもありました。
なんとなく、もっと小さな店かと思っていたのですが、手打ち蕎麦の店としては席数の多いお店です。
平日正午の訪問で、先客は数組。
満席で並ぶようなことはなく、スムーズに席に案内されました。
レジの前には「新そば」の掲示(喜)
蕎麦粉は栃木県の益子のもの。楽しみです。
メニューを見ると、蕎麦は冷たいそばのみで種類も少なめ。
鴨汁蕎麦のみ、つけ汁が温かくなっています。
温かい蕎麦がないところは、店主のこだわりなのでしょう。
さらに蕎麦粉は、「関東産の蕎麦粉にこだわって石臼自家製粉」とのこと。
ますます期待が高まりますね。
裏面には、「手打うどん」のメニューもあって、こちらには「温かいうどん」があります。
寒い時期には美味しそうですが、ここに来たらまずは蕎麦ですよね。
注文したのは、「鴨汁蕎麦」の大盛り(1000円+200円)。
ちょっと時間がかかり気味でしたが、メニューにも、
「家族経営で手不足なので、水 お茶はセルフで」
とか
「忙しい時は伝票に記入して」
なんて書かれていたので、心の準備はできていました(笑)
蕎麦もたっぷりのお湯を使って一度に少人数分のみ茹でているので、時間がかかるそうですね。
時間と心に余裕を持って訪問した方が良さそうです。
蕎麦を見てみると、新蕎麦らしくやや緑色。
季節ものを食べていると言う満足感がありますねぇ。
てらてらと艶があって、所々にホシが散った自家製粉らしい細切りのお蕎麦です。
ボリュームは、「確かに大盛りになっているよね」と納得できるもの。
満足です。
蕎麦を手繰ってみると、細切りなのにムチっとした弾力があって美味しい。
だけど、ちょっと細切りすぎて、蕎麦が短く切れてしまっている部分もあるかな。
鴨汁は、つけ汁としては私の口にはやや甘めではありますが、折角の新蕎麦ですから、辛すぎないこのくらいで正解なのかもしれません。
鴨肉も入っていて美味しいです。
同行者の注文したのは、「海老天もり蕎麦」大盛り(1200円+200円)。
こちらの方は天ぷらがある分、豪華な感じがしますね。
手打ち蕎麦としては、価格も良心的ではないでしょうか。
ごちそうさまでした。
さすがに評判になるだけあって、店主のこだわりを感じる美味しいお蕎麦でした。
価格やボリュームも良心的だと思います。
ただ、これも店主の蕎麦に対するこだわりなんでしょうけど、こんなに細切りにしなくても美味しい蕎麦になるんじゃないかなぁ
。
細切りの蕎麦の中にも太さにややムラがあって、太めの部分の蕎麦の方が、腰や歯ごたえ、それに水切りの具合が丁度よくて、美味しく感じました。
(店の人に言ったら、「そう簡単に言わないでくれっ」と言い返されるでしょうけど(笑))
まぁ細かい部分は、人それぞれ好みもあるでしょう。
レベルの高い美味しいお蕎麦ですし、店内の雰囲気も良好です。
それにしても、10年以上前の多摩地区の蕎麦屋ガイドブックに載っているのを見てから、一度来たいと思っていたのですが、来る迄に随分時間がかかってしまいました(笑)
これで多分(?)道も覚えたし、やはり手打ち蕎麦の良店でしたので、セカセカしなくて良い時間に余裕のある時にまた来ようと思います。
手打蕎麦【雲水】うんすい
▪️所在地 東京都 青梅市 東青梅 2-10-5
▪️最寄駅 JR青梅線東青梅駅
▪️営業時間 土曜・平日11:00-14:00頃/日・祝11:00-15:00頃
▪️定休日 水曜日・第4木曜日