西多摩郡の東端に位置する瑞穂町。
都区内在住者は、瑞穂町と聞いても「何処それ?埼玉??」なんて言いやがるとか(怒)
でも事実、合併により『瑞穂町』が誕生した時には、元は埼玉県だった区域も一部町に取り込んだそうなので、当たらずとも遠からずか?
そんな瑞穂町の町役場から、歩いても遠くない住宅地内に、小さいながらも本格的な手打蕎麦店がありました。
手打そば『 むらやま』さんです。
🌀アクセス
店の所在地は、東京都西多摩郡瑞穂町箱根ケ崎。
最寄り駅であるJR八高線の箱根ヶ崎駅からは、東口に降りて徒歩8分ほど。
町役場に続く南北方向の道路から、細い横道に入った先にありました。
見通しも悪い道ぞいなので、全く目立ちません。
駐車場は店の前に3〜4台分ありますが、あまり広くはないですね。
休日のランチのつもりなら、早めに到着したほうが無難かもしれません。
🌀外観と店内の様子
二階建ての戸建て住宅の一階部分が店舗となっています。
引き戸を開けて中に入ると、ご亭主がハキハキとした気持ちの良い声で
「いらっしゃいませ」と、迎えてくれました。
当たり前の接客ではあるのでしょうが、歓迎されている感じがして好感度アップです(笑)
私は単純ですからね。
座席は、カウンターが数席に、4人掛けのテーブルが一つ。
カウンターは既に満席でしたが、運良く空いていたテープル席に座れました。
反対側には掘りごたつ式の小上がり席もあります。
それでも合わせて10数席のこじんまりとしたお店です。
🌀メニューと料理
メニューを見ると、蕎麦は「二八」「田舎(十割そば)」それに「さらしな(白いそば)」と、3種類もあります。
かなり気合が入った本格派蕎麦店のようです。
他に「温かいそば」も揃っていて、
蕎麦前の「一品料理」や、
「ごはんもの」やら「甘味」もあります。
ご亭主と花番さん一人で切り盛りしている店の割には、充実したラインナップといえるでしょう。
さて、私が注文したのは、挽きぐるみの蕎麦粉十割で打った「田舎(十割そば)」(850円)。
笊にシンプルに盛られた蕎麦を見ると・・・これは! !
ホシが散った、当に挽きぐるみの色艶の美しい蕎麦!
十割の生蕎麦なのに、こんなに細切りで瑞瑞しい!
外見通り、蕎麦の風味も十分です。
蕎麦つゆも辛すぎず、甘すぎず。
均一に切り揃えらた細切り蕎麦は、喉越しも良い。
これは期待していた以上の逸品です!
料理から選んだのは「天ぷらの盛り合わせ」(1,050円)。
車海老が二本あるから、軽く食べたいなら二人でシェアしても良いですね。
一方、同行の妻殿の注文したのは「わさび菜おろしそば」(1,080円)。
蕎麦つゆをぶっかけていただきます。
わさび菜は、山葵と同じようなピリッとした辛味があるので、当然のように蕎麦によく合います。
暑い日には清涼感があって、余計に美味しく感じますね。
締めの蕎麦湯は、ドロっと濃厚なポタージュ系。
蕎麦粉を溶かし込まないサッパリした蕎麦湯の方が好きな人もいるでしょうけど、やっぱりドロっとしていた方がリッチな感じがして美味いですね。
「ひと手間加えて、おもてなしされた」って感じがあります。
接客が気持ちよくて、蕎麦のレベルが高くて、メニューもソコソコ揃っていて・・・
この店、完璧ですね。
何もない細い道沿いにポツンとある店なので正直言うとそこまで期待していなかったのですが、これは「手打ち蕎麦の名店」の域。
お店ってのは客の好みで磨かれるところもあると思うのですが、何でこんな目立たない場所に、こんな整った店があるんですかね?
帰り際にも「ありがとうございましたっ」とのご挨拶を背中にいただきました。
うーん、気持ちがいいですねぇ。
うちの妻殿も気に入ったようで、
「またここに来て、この蕎麦を食べよう!」なんてのたまわっていました。
駐車場がもう少し広いと、安心して車で来れるんですけどねぇ。
近くにコインパーキングでもあれば小銭を惜しむつもりはないんですけど、見当たりません。
お店の場所は覚えましたので、昼時に近くまで来たらこの細い道に入ってみましょう。
車が停めやすそうだったら、喜んで寄らせてもらいます。
【手打そば むらやま】
▪️所在地 東京都西多摩郡瑞穂町箱根ケ崎2273-27
▪️最寄駅 JR八高線 箱根ケ崎駅 徒歩8分
▪️駐車場 あり
▪️営業時間 11:30-14:30 17:30-20:30
▪️定休日 月曜日