我が家のスバルWRX-STI A-Line(GRF)も納車6年目を迎えています。
今では1モデル前の旧型車になってしまいましたけどね。
この車、スバル自慢のAWDシステムや300psオーバーのパワフルなエンジン、取り回しの良いコンパクトなパッケージについては大変気に入っているのですが、少しの轍で大きくバタついたり僅かながらワンダリングのある足回りには当初から我慢できず、ダンパーをビルシュタイン(PSS-10)に交換しています。
予定外の出費があったものの、その後は高速安定性の優れた挙動が素直で扱いやすい車になってくれて満足していました。
(思えばこの頃が、この車の黄金時代だったか? まだ過去形にはしたくないですけど)
しかし走行距離が40,000kmを超えた頃、高速道路上でのパンクにより、急遽タイヤを純正のプリジストン ポテンザRE050からミシュランPS3に交換したあたりから、また乗り心地に不満となる点がチラホラと発生。
アライメントを調整しなおしたり、タイヤの空気圧を微調整したりして様子を見ていたのですが、
昨年夏に志賀草津高原道路で、下り坂の直線を制限速度以下で走行していたところで異音が発生。
タイヤが何かを擦っているような音が、麓の草津温泉街にたどり着くまで断続的に続きました。
タイヤはまだまだ新しいし、ミシュランPS3の縦方向の剛性がそんなに弱いとも思えません。
原因は装着後40,000kmほど走っているビルシュタインダンパーのヘタリ(或いはそれと複合した何か?)だと予想。
取り付けをお願いしたディーラーに確認をお願いしました。
社外品であるためダンパーのヘタリ具合の判断はしかねるとのことでしたが、ピットで持ち上げて覗いてみると、減衰力を調整する青いダイヤルが真っ黒になっています。オイルが漏れてきて状態が劣化してきてはいるだろうとのこと。
整備の方は「まだ平気じゃないかな」という印象を持っているようでしたが、旅先で原因不明の異音が出るようでは安心して遠出もできません。
なんらかの対策をとることにしました。
ビルシュタインダンパー 新品交換か?オーバーホールか?
ビルシュタインダンパーはスバル車の上級ラインに純正パーツとして採用されているくらいですし、今までの走りっぷりからその性能や車との相性には問題がありません。
それにビルシュタインは高価なダンパーですが、ヘタってきたらオーバーホールしてオイルや消耗部品を交換すれば、また元の性能に近いところまで何度でも戻すことができるというメリットがあります。
取扱店に確認したところ、取り外したダンパーが送られてきてからオーバーホールには1〜2週間かかるとのこと。
それならオーバーホールすれば良いのですが、しかし考えてみたら、オーバーホール中は足を取り外しているのですから当然移動はできなくなります。
足を取り外した車を、社外品の取り付けのためにディラーのビットにそんな長期間置いておいてくれとは、さすがに私も頼む気にさえなりません。
あれっ?じゃあどうすりゃ良いの??
「足なんか飾りです。偉い人にはわからんのです」なんてうそぶいている場合じゃないんですけど(笑)
暫し頭を悩ませた末、結局はもう一組、新品のダンパー(車高調キット)を購入して交換することにしました。
取り外した元のダンパーは保管しておき、また数万キロ走行して新ダンパーがヘタってきたら、保管してあるダンパーを先に取扱店に送ってオーパーホールしておいて、戻ってきたらディーラーでまた交換取り付けする・・・のサイクルを繰り返せば、半永久的に新品を買わなくてもビルシュタインで走り続けられる・・・はずですよね?
結局のところ初期投資は高くても、ビルシュタインならオーバーホールできるので長い目で見ればコスパが高いと思っていたのですが、実際には出費が嵩みます(涙)
BILSTEIN 「PSS10」から「B16」に呼称変更
ビルシュタインダンパーの追加購入にあたっては、今までと同じ製品、減衰力を10段階で調整できる「PSS10」が良いと思っていたのですが、本国と統一するため呼称が「B16」と変更されたようです。
中身が同じなら、どうでも良いですけど。
ディーラーで見積もりを取ってもらうと、取り付け後のアライメント調整代も含めて30万円オーバー。
・・・もう新車に買い替えるよりは安上がりだと思って、この車に乗り続けますよ!
WRX-STIの5ドアAT車は後継車なしの廃盤になりましたしね。
サスペンションに手を入れて足回りさえ満足できれば、本当に良い車なんですから!
ところが、発注したもののビルシュタインの製品が部品不足だとかで品薄状態。
半年かかるかもと言われながら、それでも3か月で納品され無事取り付けが完了しました。
(保管するサスペンスションが、また一箱増えてしまいましたが)
さて、取り付け状況をお見せすると、こちらがフロント側。
減衰力を調整する時には、ステアリングを目一杯回してタイヤと車体の隙間から腕を差し入れると調整ダイヤルに手が届きます。
ちょっと面倒。
こちらはリア側。
トランクの床カバーをめくるとスペアタイヤの横あたりにダイヤルが見えます。
プラスチックカバーで目隠しされていましたが、ワンタッチで外れます。
リアは目視しながらダイヤルを回せるので、調整は簡単。
さぁようやくこれで、お金はかかりましたが対策は万全。
元のような快適な走りになるはずです。
フロントとリアの減衰力の設定ですが、PSS10の時と同様、前3-後2 の設定でスタートしてみました。
B16と名前が変わっても、内容は同じはずですから。
ところが以前PSS10ではこの設定で、一般道でも高速道路でもベストと思われたんですが、新しいB!6でこの設定だと何か違うんですよね。
一般道では悪くないのですが、高速道路ではユルユルのグラグラな感じです。
本当に、PSS10とB16は全く同じものなんでしょうかね?
アライメントは調整してもらってるので狂いはありませんが、新車時と比べるとブッシュ類の劣化もあるでしょうし、納車時のポテンザからタイヤもミシュランPS3に替えてますから条件が以前と全く同じではないのですが。
結局、減衰力についてはこの後1年ほど試行錯誤することになりますが、納得出来る設定にはたどり着いていません。
全く、悩ませてくれる車です。