とっくに旧モデルとなってしまった我が家の愛車、スバルWRX-STI A-Line(GRF)。
しかし、新型が発売されて旧モデルになろうが、5ドアハッチバック仕様車もAT仕様車も新型WRX-STIのラインナップから外され、メーカーから失敗作であったかのように全否定されていようが、まだまだこの車に乗り続けるつもりです。
(だって新モデルより、デザインだけはカッコイイじゃないか! と、負け惜しみ)
ただ、この車のバタバタとした足回りには初めから満足できず、改善しようと余計なお金をかけさせられています。
STIパーツを中心に車体補強したり、軽量鍛造アルミホイールに交換したりしていたのですが、最後にサスペンションをビルシュタインのPSS10に替えたところで、とても安定した走りのパワフルでコンパクトな全天候型GT車になってくれて大満足となりました。
しかし、走っていれば消耗品は交換しなければなりませんし、その際に廃盤となっているパーツは別の同等品を探さなければなりません。機械ですから交換までは必要なくても、劣化していく部品も当然あります。
それらの組み合わせや相性次第で、走行性が思ったより良い状態となったり、逆に悪い結果が出たりするのでしょう。
今は、残念ながら不満のある状態。
高速道路上でタイヤがバーストし、急遽タイヤを純正ブリジストンからミシュランPS3に交換したころから、消耗部品が徐々に劣化してきていることも重なって、走行性能に悪影響が出ているのではないかと思っています。
状態としては、エンジンはあいかわずパワフルでストレスがありませんが、足回りが快適とはいえず、高速道路での走行安定性にも、街乗りでの乗り心地にも納得できなくなっていいます。
大いに不満ありです。
私としては、
・タイヤ 純正のブリヂストンPOTENNZA RE050(廃盤)
・サスペンション BILSTEIN PSS10 (名称変更したB16と全く同じ?)
の組み合わせで走っていた、走行距離5,000〜40,000kmの頃の、何も不満のなかった状態に戻って欲しいと願って試行錯誤しているところです。
一度満足出来る状態にできた訳ですから無理なこととは思いませんし、そんなに高望みをしているつもりはないんですけどね。
昨年の暮れには、50,000km程度走ってヘタリを感じたビルシュタインダンパー(PSS10)を、呼称が変わっただけの同等品『B16』(BILSTEIN 減衰力10段階 ネジ式車高調整サスペンションキット) に交換してあります。
もちろん、取り外したPSS10は廃棄せず、次回のオーバーホール用に保管中。
この製品は、減衰力を10段階にダイヤル調整できて、試走しながら自分好みのセッティングにできるところが大きな魅力です。
値段は高いですけどね。
今回はその設定を色々変えながらさ試行錯誤した際の印象を、参考までに書き留めました。
このパーツを新調して、自分の好み通りに減衰力を設定すれば、大概の車の乗り心地は大幅改善されるはずなんですが・・・。
「みんカラ」的話題ですので、サスペンションの交換を検討している人には参考になるでしょうが、興味のない人には全くどうでも良い話になります。
B16に交換取付け後、まず減衰力は前3-後2 に設定しました。
(1が最もソフト。10が最もハード)
これは6年前、最初にビルシュタインダンパー(PSS10)を付け際、何パターンか試行錯誤して個人的に一番気に入った設定です。
この設定だと若干柔らかめではありますが、私は別に峠やサーキットでタイムを競うわけではありません。
路面が荒れた箇所も含めて、街乗りであっても高速道路であっても、GTカー的に使うなら乗り心地と走行安定性が両立したベストなセッティングだと感じていました。
(もちろん、ごく個人的な使用状況での個人的な好みの話です)
ちなみに、その時に試した設定のうち、
前4-後3 では、高速道路では安定して快適であるが、一般道で段差を乗り上げる時の突き上げが不快。
前2-後1 では、マイルドな乗り心地だけど、高速道路を走行時のフラつきを感じる。
という印象だったので、早い時期からあまり迷わずに、前3-後2の設定に固定することができました。
もっともその頃は、タイヤは純正の「ブリジストン ポテンザR050」でしたから、「ミシュランPS3」を履いている現在とは条件は全く同じではありませんが。
そんな訳で迷いもせずに、その設定でしばらく走っていたのですが、一般道を走っている限りそれほどの違和感は感じません。
しかし、夜間の高速道路を通行するようになると、この設定ではグラグラと車体が揺れて恐怖すら感じるようになりました。
夜、暗くてよく見えない黒い舗装面上にある轍やひび割れ・段差などに、ハンドルを予期せずに取られてしまうのです。
そもそも一昔前までは、首都圏近郊の高速道路はもっと路面の整備状況が良好で、こんなに轍やひび割れがなかったはずだと思うのですが、それは私の気のせいでしょうか?
高速道路の運営に金をかけすぎだとか、料金が高すぎるだとか、世の中から何かのブームかのようなバッシングを受け、無理な料金値引きをさせられた後くらいから、こんな状況が見られるようになった気がします。
(いゃ、安いに越したことはないし嬉しいのですけど、安全性を犠牲にしたら意味ないでしょ)
不満を言っても現状は変わりませんが、これでは安心して運転できないので設定を何パターンか変えて試してみることにしました。
(それにしても、以前は少々舗装が悪くてもこんなには車体が揺れなかったはずという思いはありますが)
前4,5,6,7,8 -後2
まず前輪の挙動が柔らかすぎるとハンドルを取られる感覚があるので、前側の設定をハードな方へ上げていきます。
以前のPSS10の時は、前を5以上にあげるとかなり硬い乗り心地になりましたが、今はそれ程とも感じません。(不思議です)
8まで上げても不快な突き上げまでは感じずに、高速道路でもまずまず安定して走れます。
前8-後6
ただ、前後のバランスが悪い気がするので、後ろもハードな方へ設定をあげてみます。
この設定だと、舗装の状態の良い高速道路ではすこぶる快適で安定しています。
でも、高速道路でも一般道路でも、舗装が劣化している箇所では車体の振動が破滅的。
林道でも走っている気分になるので、これはNG。
前6-後4
では、前後とも少しづつソフトに戻してみました。
ところが、高速道路での安定性が大きく損なわれてしまいました。
同乗者に「あれっ?今そんなに横風強いの??」と聞かれる始末。
・・・いいえ、ほぼ無風の直線道路を制限速度で走っているだけです。
轍にハンドルを取られてフラフラしているのです(哀)
この設定もNG。
前7-後4
では前輪を一つハード側に戻してみます。
まだ前輪がクニャッとヘタる感覚があって、高速道路でのハンドルの安定性に信頼感が出てきません。
反面、一般道での車体の揺れは許容範囲オーバー。
たまたま同乗した義父母から、揺れに合わせて「おっ!」「わっ!」という声が何度もあがります。
「何かこの車、揺れるようになったよね?」とのお言葉。・・・仰る通りです(泣)
高速、一般道ともNG。
結局は、前8-後2or3
に設定しました。
ただこれだと、ハンドルを取られることもなく段差での突き上げも許容範囲なのですが、一般道をゆっくり走っても揺れ方が結構大きくて、乗り心地はあまりよくないんですよね。
水面の上をスーッと進むようなスムーズな走りが、状態の良い舗装の上でもほとんどできなくなっています。
・・・って、何やってもイマイチじゃんか!?
ここ1年以上、あちこち遠出をする度に設定を変えて試していたのですが、なんだか現在、五里霧中です。
そしてこの夏、蓼科のヴィーナスラインで下り坂を走行中、
またしても、タイヤが車体を擦っているかのような異音が発生!
しかも、カーブではなく直線の下りで断続的に鳴り、麓に着くとなくなります。
これは、ダンパー交換前の草津白根道路の時と同じ状況。
・・・オイッ! 音の原因はダンパーのヘタリかと思ったけど、ひょっとしてタイヤの方、「ミシュランPS3」の性能の問題だったんじゃないかい??
そもそもWRX-STI、ビルシュタインダンパー、ミシュランPS3の組み合わせって、どう調整してもマッチしないんじゃないのか?
疑惑が頭をもたげますね。
ドライブルート自体は爽快なものだったのに。
ミシュランPilot Sport 3は決して悪いタイヤだとは思いませんが、他の方のレビューを見ても
「サイドが柔らかく、タイヤを変形させながら曲がるタイヤ」
であるとの書き込みを見かけます。
ブリヂストンのPOTENZAは逆に、
「サイドのゴムが硬くゴツゴツとしていて、乗り心地が悪い」
などと書かれたりしています。
この辺りの性質の差が、思うようにマッチングさせられない原因かもしれませんね。
PS3にタイヤ交換してから、約2年20.000km走行しています。
まだまだ溝もあり走れるタイヤですが、早めの交換をしてみたくなってきました。