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『庄川温泉 風流味道座敷 ゆめつづり』宿泊記@富山〜料理自慢の温泉宿で蟹三昧


秋の富山旅行二日目の宿は、いよいよ今回の旅のメインイベント、「富山湾の蟹を目一杯喰らう」ことのできる
「庄川温泉 風流味道座敷 ゆめつづり」さん。

こちらの旅館は、社長さんが元料理人。
「料理はまず素材!」という主義で、富山の旬の食材を自らも市場に出て仕入れしてくる料理自慢の宿です。

富山の食材と言えばは、
春〜夏なら、白海老・ホタルイカに鮎・山菜
秋は、甘エビ・鮪にきのこ類や赤かぶ・・・
そして冬は、寒ブリと紅ズワイガニ! 

新湊漁港に揚がるベニズワイガニを満喫する、超贅沢なプランを予約してみました!

宿があるのは、庄川を堰き止める小牧ダム湖の下流側の川畔。
庄川峡の遊覧船乗り場からは、車で10分もかからない距離にあります。

宿の規模としては、客室数が30室とそれほど大きくなくて、その分落ち着いた雰囲気があります。

「超高級」とまでは言わないまでも、清潔感と趣味の良さを感じる館内。

全館畳敷きになっていて、スリッパなしの裸足で移動できるのも気持ちが良いですね。

今回泊まったのは、四階の「べんがら」というお部屋。

ガラス戸の向こうに部屋付きの半露天風呂が備わった、宿泊費のお高い客室です。
ここのところ贅沢しすぎな気もしますが・・・
なかなか来れない富山の温泉宿ですから、満喫させてもらうことにしましょう。

陶器製の湯船にはお湯がすでに満たされていて、いつでも入浴できる状態になっていました。

窓を開けると、庄川沿いの景色を眺めることができます。
民家や大きな建物が視界に入ってこないところが良いですね。
もう少し早い時期に来れば、紅葉がもっと鮮やかだったことでしょう。

庄川は岐阜県北部から白川郷や五箇山を経て、富山湾に注ぐ一級河川。
かつては、上流の五箇山方面から切り出された材木がこの庄川を下って行ったそうです。

このまますぐに部屋付きの風呂に入っても良いのですが、まずは大浴場へ。
泉質は、含二酸化炭素・鉄・ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉。

関東の人間には知名度がイマイチな温泉地なんですが、入ってみるとお湯がシットリと柔らかくて、これがナカナカの名湯!
弱アルカリ性かな?と思いましたが、中性泉なんだそうです。
ナトリウムや塩化物が含有されているせいか、すぐ湯あたりするほどキツくはなくて、ノンビリ浸かるとちょうどよく温まる優しいお湯。
どちらかと言えば料理を期待して選んだ旅館だったのですが、失礼ながらここの泉質の良さは嬉しい誤算でした(喜)

部屋のお風呂の方は、それほど名湯感のないお湯でしたが、部屋から出ずにお湯に浸かれるのはやはり至福。
交互に楽しませていただきました。

部屋にはお茶の他に、冷蔵庫にはペットボトルの水がサービスに入っていたのと、ドリップコーヒーのセットが用意されていますので、水分を求めて部屋の外にでる必要はなさそうです。

夕食前にビールを飲みたい人は別ですけどね。


さて、温泉を堪能して空腹感が出て来た頃に夕食の時間となりました。

蟹三昧コースの食事会場は、部屋ではなく一階のレストラン。

先付けに続いては、

早速、蟹の刺身!

氷で締めて、花が咲いたようになっています。
よくテレビの旅行番組で見せつけさせられる絵面ですが、今日は自分の目の前にあります(喜)
甘みあり!

続いては「焼き蟹」
新湊港に揚がったことを証明する白タグつきです。

「悪天候が続いて蟹漁ができなかった時は、別プランに変更する」との但し書きがついていたので心配していたのですが、それ程の悪天ではなかったので漁はできたようです。一安心。

炭火で目の前で焼きます。

やはり蟹ってのは、新鮮な味噌と合わせて食べると絶品ですよね!!

さらに「蒸し蟹」
こちらも白タグつき。

身がギッシリでこれも美味。

トドメには「蟹鍋」

これで二人分なんですが、合わせて何杯食べたのかな?
ほぼ蟹だけで満腹になりました!

締めは「蟹雑炊」
満腹でも、鍋の後に雑炊は必要ですね。

合わせた酒は、富山の地酒飲み比べセット。
三笑楽は、五箇山の地酒
若鶴は砺波市内、成政は昨日泊まった南砺市内のお酒です。
どれもスッキリしていて飲みやすいけど旨味もあって、甲乙つけ難し。
富山は米どころですし、伏流水の豊富な土地ですから酒も美味いのですね。

いやぁ、満喫しました。
何年かに一度くらいは、こうして蟹を思い切り味わいたいものです。

今回の宿泊プラン、モチロン決してお安くはないのですが、部屋付き半露天の部屋に泊まって、これだけの量の旬の活蟹を食べたにしては、かなりのお勉強価格だったと思います。


翌日の朝食は、同じ会場でバイキングスタイル。
宿のレベルからすると、朝食がバイキングとは??な気もしていましたが、品数が多くてナカナカの内容でした。

地物のゲンゲの塩焼きや鮎の開きは焼きたて。
おかずの種類が多いので、「蟹味と蟹味噌の小鉢」なんてものが忘れられたかのように沢山残っていました。
えぇ、有り難くお代わりさせていただきましたとも(笑)


帰る前にお土産コーナーを物色。

柚子がこの周辺の名物のようですが、こちらの加能芋のお菓子も美味しかったですよ。

チェックアウトの前にラウンジでコーヒーを飲んでいると、玄関前の植え込みに迷子のプードルが現れました!
スタッフが保護しようとして追いかけっこしていましたが、犬の方が足が早くて捕まりません(笑)
彼は無事に飼い主の元に帰れたのかな?

今回の蟹満喫プランはさすがに値が張るものでしたが、活蟹に執着しなければ、もっとリーズナブルに富山の食材を味わえるプランも揃っています。
温泉の泉質も良いですしね。

ラウンジや土産物コーナーをぶらぶらしていると、何組かの客がホテルのスタッフに「また今年も来ました!」とか「また必ず来ます!」なんて声をかけていく姿を見かけます。

富山県内にだって、さらにもっと宿泊費が高くてグレードの高い旅館もあって、そんな超ハイグレードな宿だからこそ味わえる特別な満足感っていうのも勿論あるのですが、多くの人が何度もリピートしてしまう宿ってのは、結局ここのような感じの「適度な高級感とコダワリ」を持つ旅館なのかな・・・なんて思わされる温泉宿なのでした。


【庄川温泉 風流味道座敷 ゆめつづり】
 富山県砺波市庄川町金屋3531
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