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笹屋ホテル「豊年虫」宿泊記・萩の間編@戸倉上山田温泉〜お庭はニャンコの散策コース

 


長野県千曲市、戸倉上山田温泉の名旅館「笹屋ホテル」さん。
明治36年創業の老舗温泉旅館です。

館内のお風呂は全て自家源泉100%、アルカリ性単純硫黄泉が源泉掛け流しと言う湯量の豊富さだけでも魅力的な宿なのですが、数寄屋造りの全8室、別棟の「豊年虫」が特にまた素晴らしい。

豊年虫へは、本館の広いロビーから暖簾の向こうの渡り廊下を通って行き来します。
豊年虫の建物は、国の登録有形文化財にも指定されています。

前回は広い池に面した「菖蒲」の間に止まりましたので、今回は別の部屋をリクエストしてあります。

通されたのは、「萩」の間。

まずは、お抹茶をいただきながらチェックイン。

12畳の本間に、

四畳半の次ぎの間には炬燵がセットされていました。

豊年虫は、フランク・ロイド・ ライトに師事した最初の日本人建築家、遠藤新による昭和7年の設計。
庭園と建物の調和がテーマの、半離れ形状の客室です。
ガラス戸越しに眺める庭の景色には、本当に癒されます。

客室を囲むように配置された庭は、部屋ごとに違った顔を見せてくれて素晴らしい。

こんな庭のある家に住んでみたいものですが、それはとても無理(泣)
ですからせめて、こんな庭のある部屋に泊まる贅沢を楽しみたいのです。

さらに、豊年虫の部屋付きの内風呂も源泉掛け流し

萩の間のお風呂は檜風呂

好きな時に栓をひねれば、硫黄臭のある温泉がジャバジャバ(喜)
何時でも何度でも、源泉掛け流しの浴槽に浸かれます。
お湯の無駄遣いはしませんが、とてもリッチな気分!


一応、本館の大浴場にも一度くらいは入りに行きます。

浴室前の休憩室兼ライブラリーも寛げるスペース。

豊年虫側から見ると、本館側は現代的な鉄筋コンクリートの建物であることがわかります。


豊年虫での夕食は全て部屋食。
料理は専用の厨房から運ばれますので、温かいものは暖かいまま。

本日のメインは信州牛のすき焼き。

地酒の利き酒セットをいただきながら、

信州造り三品
海のない長野県ですが、信州サーモン、鱒、岩魚で立派なお造りになりました。
信州サーモンは脂が甘くて特に美味しい。

まぁそうは言っても、海のものも。
タラバガニ酢。

冬の味覚、鰤の塩焼き。

豊年虫名物の豊年蒸し

これに鯛つみれ汁、ご飯、味噌汁、デザートが付いて、もう満腹で幸福。


翌日の朝食も部屋にて。
仲居さんとの会話の中で、「最近は庭が猫の散歩コースになっていて・・・」なんて話題が。
飼い猫らしいのと、野良ッボイのがいるとか。

朝食はこんな感じ。
宿によっては大食堂でのバイキングも悪くはないのですが、やっぱり部屋で静かに食べる朝食の方が幸せ感は大きい。

食後に庭を見ながら寛いでいると、なんかコロコロ小さなタヌキ(?)みたいなのが来た!

振り向くと・・・ありゃ、青い眼のネコさんでした。
早速のご登場ですね。
シャム?・・・にしてはプクプクしすぎじゃないですか?
でも幸せそうなお姿で何よりです。

「水飲みに来たんニャ、文句あるかニャ?」
と、ひと睨み頂きました(笑)


「ムッ! 何か来るか?・・・」

プイッと、行ってしまわれました。

5分もしないうちに、今度はキジトラちゃんが。

あなたもお水飲みに来たんですね。
毛並みが綺麗なので飼い猫なのかな?

この庭の中なら車に轢かれる心配もないですし、猫にとっても安らげる空間なのかもしれません。
池の鯉を獲ったりしなければ害はないですしね。
猫好きの妻殿も大喜び。
この後、遠くの方でまた別の猫が通りがかってたなぁ。
庭を散歩する猫を眺めるなんて特典があるのも、平屋建ての豊年虫だからこそ。

さて、部屋で朝風呂を浴びて出発です。

前日の雪は北の長野市内まででしたが、この日は戸倉上山田でも雪が舞い始めました。
4WDのスバル車ですから、積もるほどでもない雪に不安は感じませんが、早く関東まで抜けてしまうことにしましょう。

12月の訪問だったので、またしても紅葉は終わってしまっていました。
次はなんとか日程調整して、この庭の紅葉の盛りを楽しんでみたいものです。


【笹屋ホテル 豊年虫(ほうねんむし)】
 長野県千曲市戸倉温泉3055
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