西武新宿線小平駅からまっすぐ南に伸びる「あかしあ通り」沿いに、数年前にできた「蕎麦ダイニング くはら」さん。
気にはなっていたものの、駅から近くもなく、駐車場もないらしいので行きそびれていましたが、意を決して伺って見ました。
🌀アクセス
「蕎麦ダイニングくはら」の住所は、小平市学園東町2丁目。
最寄り駅は、西武多摩湖線の一橋学園駅。
北口から歩いて10分ほどかかります。
店専用の駐車場もなし。
また、この周辺にはコインパーキングがほとんどありません。
ネットで検索して、歩いて5分ほど東に歩いたところにあるコインパーキングに車を駐めて行きました。
🌀外観と店内の様子
店は3階建て一軒家の一階部分。
二階から上は自宅なのでしょう。
歩道から入り口までのアプローチが、町屋の奥に入って行くような造りで素敵です。
内装は、シンプルモダンなカフェのよう。
モノトーンなテーブル席が並んでいて、なかなか洒落ています。
ご夫婦を中心にして、ご家族が手伝いながら切り盛りしているように見受けられます。
夕方早めの時間に訪問したので、先客はなし。
その後、ご近所の常連さんらしいグループや、老齢のご夫婦連れが次々と来店していました。
壁にはオススメの焼酎や日本酒、おつまみメニューが貼り出されています。
適度な混み具合で騒がしくもなく、座りやすい椅子、まだ新しく清潔感のある内装で、居心地は良好です。
🌀メニューと料理
メニューを見ると、そば・うどんとも一般的なところを押さえたラインアップ。
天ぷらにはこだわりがあるようで、綿実油を使用して揚げているとのこと。
まろやかな味わい、上質なコク、あっさりしていて旨味が広がる油なんだそうです。
綿実油の天ぷらというのは、私は初めてお目にかかりました。
それなら天ぷらも食べてみたくなります。
ちょうど、旬の「鱧の天ぷら」があるようで、誘いをかけてこられて心がグラつきますが、普段の夕飯には少々贅沢か?
メニューを捲ると手頃なミニ丼も各種あるようで、蕎麦にブラスして「ミニ天丼」を頼めば、天ぷらの味見もできそうです。
そんな訳で注文し、まずやってきたのは「ミニ天丼」(730円)。
「ミニ」とは言え、海老が二本入っていて、そこそこ立派な天丼です。
すぐ続いて「もりそば」(630円)も供されました。
蕎麦は白っぽい色合いで、量は多めで不満なし。
太さは揃っていて悪くはないが、腰と風味がやや弱めですね。
天ぷらは、海老も野菜もカラッと揚がっていて食感が良い。
初めて食べる綿実油の天ぷらは、確かに軽くアッサリしてクセがありません。
ただ、蕎麦屋で天麩羅を食べるときには、多かれ少なかれ胡麻油や菜種油の香りがするのが当たり前だと、頭がもう記憶してしまっていて、食べてもその香りがしてこないと「アレッ?」と戸惑ってしまいます。
これは慣れの問題ですね。
きっと綿実油の天麩羅に慣れてしまうと、逆に胡麻油の天麩羅を食べたときに「クセがある」と感じるようになるのでしょう。
蕎麦湯は、やや白濁しているこんな感じ。
ごちそうさま。
ミニ丼と蕎麦をセットにすると、私には十分満腹になるボリューム。
店の雰囲気も良くて、満足度の高い夕食となりました。
純粋に蕎麦の味だけで比べると、悪くはないけれど近隣の蕎麦屋と比べて優っているとも言えないでしょう。
でもここの店名は「蕎麦ダイニング」であって、味自慢の「手打ち蕎麦」ではないんですね。
力を入れている天麩羅などのサイドメニューを肴に、獺祭な開運など定評のある日本酒を味わって、最後の締めでおまけ的に蕎麦か饂飩を食べるスタイル。
「ミニ天丼」はやや贅沢メニューかもしれませんが、「ミニせいろ」や「ミニカレー丼」「ミニ親子丼」を締めにすれば、もう少しリーズナブルな価格にもなってきます。
飲むのが前提だとすると駐車場がなくても当然な訳で、それならもう少し駅に近いと有り難いのですが、自宅を兼用の店舗だとするとそうもいかないのでしょう。
ただの居酒屋のように、過度の酔っ払いがいたり、騒がしすぎることもなさそうですしね。
「この徒歩圏にお住いの方が羨ましい」と思える、そんなお店でした。
【蕎麦ダイニング くはら】
■所在地 東京都小平市学園東町3-12-2-2
■営業時間 11:30-15:00 17:00-21:00
■定休日 月曜日
■最寄駅 西武新宿線小平駅or西武多摩湖線一橋学園駅
■駐車場 なし