飯能川原にある有名な櫟庵に行くつもりだったのですが、直前にネット検索すると、なんと閉店した模様だったので、北隣の日高市内まで足を伸ばすことにしました。
向かったのは、高麗川駅の東側にある「そば茶房 遊蕎(ゆうきょう)」さん。
飯能駅周辺以外、巾着田の曼珠沙華のシーズンでもなければ道も空いているので、能仁寺から車で20分あれば到着できる距離です。
🌀アクセス
そば茶房 遊蕎の所在地は、埼玉県日高市鹿山。
最寄駅は、JR八高線・川越線の高麗川駅。
この駅には東口がないので、西口側に降りて徒歩10分ほど。
いずれ東口が整備されれば、駅から直近となる立地です。
車なら、大型スーパーのヤオコー高麗川店が目印。
ヤオコー駐車場のすぐ東側の細い道を北に入った先にあります。
専用駐車場が店の北側に5台分あり。(駐車場の位置が東隣の敷地に変わりました)
八高線も本数が少ないので、多摩エリアからなら車での訪問が便利なお店ですね。
🌀外観と店内の様子
外観は、蔵造りの民家を模した一軒家。
意匠を凝らした洒落た雰囲気があります。
店内は、土足が入るのが一瞬躊躇するようなフローリングにテーブル席が3つ。
壁際の飾り棚には、思わず手にとって眺めたくなるような蕎麦猪口などの小物が並び・・・
その棚の奥を覗くと、反対側に同じようなテーブル席が3卓ありました。
ここまで来る途中、巾着田周辺にある道沿いの飲食店は、どこも駐車場がほぼ一杯で混雑しているように見えましたが、こちらは幹線道路に面しておらず、大型スーパーの陰に隠れるような立地のせいか、先客は一組のみ。
静かで落ちつけそうで、大変好ましい雰囲気です。
🌀メニューと料理
こちらのご亭主は、足利の一茶庵系列の店で修行されたとか。
メニューをみると、蕎麦には「せいろ」と太打ちの「田舎」がありました。
価格帯としては、凄く高いとは言えないけれど安からず。
値段ではなく、味で勝負するタイプの蕎麦屋さんですね。
壁のボードを見ると本日の三種そばは、「せいろ」「田舎」と、変わり蕎麦として「青ゆず切り」を加えた三種。
初訪問の店ですし、どの蕎麦も食べてみたい。
貼り出されている、無添加ニューカレドニア産の「天使の海老天」も気になりますねぇ。
新そばですし、贅沢しますか。
こちらのポードを見ると、地場産や近郊の契約農家から取り寄せた野菜の天ぷらもあるようです。
これまた食べて見たい!
迷った末、「三種そば」に、一品料理の「季節の野菜天ぷら(小)」と「天使の海老天ぷら(野菜三品付き)」を追加して、妻殿とシェアすることにしました。
待つこと暫し。
三種盛りなんて面倒なものを注文したので少々時間がかかりましたが、急ぐ旅でもなし、大した待ち時間ではありません。
注文の品が全部並ぶと、結構豪華に感じます。
「三種そば」(1,100円)は、「せいろ」も「青ゆず切り」も細打ちで喉越し滑らか。
「田舎」は太くて黒くて、ワシワシと噛んで食べると風味があります。
どちらもそれぞれ美味しい。
青ゆず切りは、ゆずの爽やかな香りが立ち上ってきます。
この三種蕎麦の組み合わせは良いですねぇ。
「天使の海老天ぷら」(1,050円)は、頭も食べられるように、身と分けてカラッと揚げてあります。
野菜は、珍しい蕪と原木椎茸、れんこん。
天使の海老って、白っぽくて殻が柔らかい海老でしたね。
頭、香ばしくてうまいです。
この原木しいたけも、噛むと柔らかくてジューシー。
これだけ美味しい椎茸の天ぷらも久しぶりに食べる気がします。
名前を忘れたこの野菜は、瓜のような大根のような瑞々しい味。
「鎌倉野菜」なんかがブレークしているように、地場産の多品種少量栽培の野菜が売れるようになって、国内の農業が元気になってくれると嬉しい。
野菜天ぷら(小)650円も、茎ブロッコリーとか色々。
全部種類が異なる野菜で、食べていて楽しいです。
蕎麦湯は、蕎麦粉を加えた白くてトロッとしたもの。
美味い蕎麦を食べた後には、ただの透明な釜湯よりも、このタイプの蕎麦湯の方が満足感が高まります。
静かな店内で美味しいお蕎麦。
接客も家庭的ながら、明るくて気持ちの良い応対。
大満足です。
こちらお店は「そば茶房」と名乗るだけあって、珈琲もありケーキ類も揃っています。
おかげで午後の休憩なしの通し営業してくれているようで、時間の読みきれないドライブ途中に立ち寄るには大変便利。
巾着田や高麗神社、秩父方面へのドライブ帰りにでも寄ってみては如何でしょうか。
我が家では、「近くに来たらまた寄ろう」ということで意見の一致をみました♬
【そば茶房 遊蕎】(ゆうきょう)
■所在地 埼玉県日高市鹿山303-8
■営業時間 11:30-19:30(売れ切れ次第終了の場合あり)
■定休日 木曜日 第三水曜日
■最寄駅 JR八高線・川越線 高麗川駅
■駐車場 あり