千葉・房総方面ドライブ旅行の途中、ランチも兼ねて千葉市緑区の「ホキ美術館」🎨に立ち寄りました。
ホキ美術館は2010年に開館した、写真のように超細密な「写実絵画」を専門とする美術館です。
外観は、ゆるく曲がった箱が半分宙に浮いたような、斬新で独創的な形状のモダニズム建築。
写真と見紛うような風景画を集めた企画展が開催中でした。
他にも静物画や人物画等の展示もあって、裸体画などは写真以上に艶かしくてドキドキものです。
一見の価値あり。
さて、館内に入って左手に美術館の入り口。
右手にあるのが、イタリアン「はなう」さんの入り口。
美術館には入らず、レストランのみの利用も可能です。
人気のお店と聞いていたので、席の空きそうな時間を確認して、それまで美術館を見ていようと思っていましたが、運の良いことに空席ありとのこと。
12時も過ぎていましたから、それなら先に食事をすることにしました。
フロアは白を基調色とした細長い造りで、二人掛けと四人掛けのテーブル席が並んでいます。
席の間隔は広くもないけれど狭くもなく、落ち着いて食事ができる空間。
レストラン併設のレストランのせいか、少しだけ着飾った大人達が主な客層のようで、雰囲気も良好です。
日差しがあったので途中でカーテンが閉められましたが、窓からは隣にある大きな公園の木々が見渡せます。
メニューを見ると、ランチはコース料理のみ。
2,500円のパスタコースと、3,580円のメイン付きコースの二種類があります。
ランチですから量的にはパスタコースで十分なのですが、好奇心が優って、メインの付いたコースを注文。
料理は、5種類あるパスタまたはハヤシライスと、4種類あるメインの中から一つづつ選択できます。
まずは「前菜の盛り合わせ」
キッシュやらテリーヌやら生ハムやら、車がなかったら一杯ワインが欲しくなります。
続いては、「クスクスの入った魚介のトマトスープ」
クスクスの入った雑炊のようなスープですが、トマトと魚介の風味が濃厚で美味。
妻殿の選んだパスタは、「アカニシ貝とブロッコリー、カラスミのスパゲッティ」
アカニシ貝は内房でも獲れるそうですから、これは千葉県産かな。
味に強い個性はない貝だからか、その分カラスミの風味がプラスされていて、気分はちょっぴり贅沢。
繊細な味のアカニシ貝、私は好きですよ。
私が選んだのは、「広島産牡蠣とほうれん草のグラタン」
プリプリ感が残っていて、エキスの滲み出る牡蠣は好物。
熱々でこれも美味。
メインに選んだのは、500円追加して「和牛ほほ肉の赤ワイン煮」
よく煮込まれいて、ホロホロと綻ぶように柔らか。
肉とスープの旨味が詰まっていて満足。
妻殿は「天然真鯛のオーブン焼き」
蕪か大根か?野菜の付け合わせも楽しい。
デザートと珈琲で、満腹です。
食材の量や質にケチったようなところはなく、調理や盛り付けも丁寧で上品なもの。
偶々かどうか?客層も悪くなく、接客も丁寧。
満足度の高いレストランで、この内容ならお値段もリーズナブルに感じます。
ちなみに今回は選びませんでしたが、ここのレストランのハヤシライスは絶品だとか。
それは次回来る機会があった時までの宿題としましょう。
食後は、美術館を見て回りました。
写真のように細密な写実画を超絶技巧を駆使して描きあげる手間と時間を考えると、「それなら写真にフォトショップ加工でも良いんじゃない?」なんて思いも入館前はありましたが、「記憶や思い出」の中にある景色を、後からその時の感動のままに再現しようとすると、特にそれが失われてしまっている時には、カメラでは無理なんですね。
画家の「思い出や理想像のフィルター」のかかった写実絵画達は圧巻でもあって、1時間もあれば見て回れるかと時間勘定していましたが、2時間くらいはゆっくりしたい内容でした。
ショップの絵葉書は、綺麗なものとか可愛らしいものとか色々揃っていて、お土産に超オススメ。
裸婦画のものは、気にはなりましたが写実的過ぎて買えませんでした(笑)
開館当初は、広い駐車場から車が溢れるくらいの混雑だったそうですが、今はそこまでではありません。
少々入館料は高めですが、見応えがあって、それだけの価値はある美術館です。
イタリアン【はなう】
■所在地 千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15 ホキ美術館
■営業時間 11:30~15:00 17:30~21:00(夜は要予約)
■定休日 火曜日
■最寄駅 JR外房線土気駅からバス
■駐車場 専用有料駐車場40台(レストランの利用か美術館の入館で無料)