川越方面への小ドライブの帰り道。
所沢市内に差し掛かったところで、遅めの昼食をとることにしました。
軽く蕎麦でも食べたい気分だったので、スマホで検索した後、立ち寄ったのが
こちら、手打ちそば処「椿屋」さん。
ネット上の評判が良かったので、大いに期待しつつ昼営業の終了30分前に入店しました。
🌀アクセス
「椿屋」さんの所在地は、埼玉県所沢市北所沢町。
所沢と川越を結ぶ県道6号線沿いにあって、西武新宿線との踏切の北側に位置します。
最寄駅は、西武新宿線の新所沢駅。
駅からは歩いて4〜5分程度ですので、電車でのアクセスも便利な立地。
車で来た場合は、店の前に一台分の駐車スベースが用意されています。
しかし、間違えると建物にぶつけそうなくらい狭いスペースなので、私は北側に少し離れた所にあるコインパーキングに駐車しました。
この辺りのコインパーキングは料金も安いので、払ったところで大した負担ではありません。
🌀外観と店内の様子
3階建のアパートの一階部分が店舗になっていて、外観は近所の人が通う街の蕎麦屋。
高級感とか敷居高さなんかは全く感じないので、気兼ねなく入れそうな雰囲気はあります。
暖簾をくぐって店内に入ると、席は4人用のテーブル席が2つに二人用が一つ、それとカウンターに席が3つほど。
遅めの時間だったせいか先客はなし。
奥側には小上がり席もあって、座卓も3つあります。
豪華さはないものの古びてもおらず、オーソドックスに整った蕎麦屋の造りです。
壁の貼り紙を眺めると、本日の蕎麦は鹿児島県志布志市産、品種は鹿野在来種だそうです。
へぇ〜、聞いたことはないけれど、鹿児島でも蕎麦の栽培が盛んなんですかねぇ。
それに「在来種」ってぇと貴重な固有種って感じなのかな?
🌀メニューと料理
メニューを見ると、ここ椿屋さんでは
「国内産の希少な在来種を中心に仕入れ、石臼挽き、田舎、更科の三種類のお蕎麦を提供」しているとのこと。
失礼ながら店構えからは全くオーラのようなものは感じなかったのですが、蕎麦に関しては並並ならぬこだわりと技量を持ったお店のようです。
「温かい蕎麦」もありますが、そんな店ならやっぱり「冷たい蕎麦」でいきたいですね。
「いやいや兎に角、今もう空腹でたまらないんだよ」って感じの腹ペコ組にも、リーズナブルな丼とのセットメニューが用意されているので、誰にとっても利用勝手が良さそうなメニュー構成になっています。
しばし迷った後、注文したのは、
「野菜天せいろ」(1,550円)と「海老天せいろ」(1,550円)。
どちらも天ぷらが先に供されました。
こちら、妻殿の注文した野菜天ぷらは季節の野菜が6品。
私が注文した海老天の方は、海老一匹に野菜が三品。
すらっと伸びた海老天は、カラッと軽やかに揚げられていて美味でした。
同じ値段なら、野菜天より海老天の方がお得感がありますね。
まぁ勿論、それぞれの好み次第ですけど。
続いてすぐにお蕎麦が登場。
こちらは妻殿注文、ヌキ身を丸ごと挽き込んだ「石臼挽き」。
茶色がかった蕎麦に星が散っていて、とっても端正で食欲を刺激するお姿。
とっても美味しそうです!
一方、私の注文した「田舎」は、さらに色が濃くって、細切りなのにゴワっとした感じ。
一目見て、「オワッ」と思うくらい印象的な姿をしています。
色艶も一様ではなくて、斑らな感じが如何にも自家製粉の手打ち。
こちらの蕎麦も美味そう!
てっぺんに載っているのは、手打ちの証の蕎麦の端切れ。
いゃ、手打ちうどんの店では見かけますが、蕎麦屋でこの端切れを見るのは初めてです(笑)
食べてみると蕎麦の香りがして、なんと言うか滋味深い味わい。
大変美味しゅうございました。
これだけのお蕎麦なら、150円プラスして大盛りにしてもらえば良かったなぁ。
「カロリー控えめ」なんて言ってる場合じゃない!
締めの蕎麦湯も白濁したもので不満なし。
もっともここのお店の汁は少なめなので、あんまり余ってなかったですけどね。
きっと「うちの蕎麦は味が良いんだから、蕎麦つゆは少しだけ付けりゃ良いんだよ」って主張なのでしょう。
期待して入った店ではあるのですが、食べてみたら当初の期待をはるかに超える見事なお蕎麦を味わえました。
昼営業の終わり頃の時間ではあったものの、こんな蕎麦を貸し切り状態の店で食べることができた幸せと不思議。
たまたま空いてただけなのかな?
まぁ兎に角、再訪した際には、二枚重ねの「合い重ね」か、少なくとも「大盛り」を是非いただきたいと思わされるお店なのでした。
【手打ちそば処 椿屋】
■所在地 埼玉県所沢市北所沢町2017-6
■営業時間 11:00-15:00 17:30-20:30
■定休日 火曜日
■最寄駅 西武新宿線新所沢駅 下車徒歩5分
■駐車場 有り(狭い) 近隣にコインパーキング有り