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手打らぁめん『たちばな家』@檜原村〜リフォームしても昭和の味


令和への改元にあわせての10連休。
甲信地方に遠征しようと交通情報を確認してみると、予想通り都心から上野原ICまで中央道は結構な渋滞。
それでは久しぶりに、一般道を通って檜原村を経由し、甲武トンネルをくぐって上野原まで抜けることにしました。

午前中に自宅を出て、昼飯は久しぶりに檜原村の「ヴィッラ デルピーノ」でイタリアンにしようかと、ネットで最近の様子を検索してみると、デルピーノさんはランチの予約も結構入っている様子なのに加えて、なんとオーナーシェフの若旦那がこの度村議会議員に当選(!!)したそうで、これはきっと忙しくてあまり無理は効かないであろうという雰囲気。

それでは檜原村に本格イタリアンがすっかり定着したことを陰ながらお祝いしつつ、今回は檜原村ランチのツートップのもう一方(私見)、こちらも久しぶりの
手打らあめん「たちばな家」の暖簾を潜ることにしました。

トイレ休憩で檜原村役場に立ち寄り、そのまま徒歩で橋を渡ると渓谷の崖っぷちに懐かしの「たちばな家」さんの建物が見えてきました。

相変わらず少々危なっかしくも、南秋川を見おろす素敵なロケーション。

店の前まで来てみると入り口にスロープが付いたり、壁が綺麗に塗り替えられていたりしています。

しばらく来なかった間に綺麗にリフォームされたようですね。

店内の様子は大きくは変わっていないようですが・・・


渓流に面した席が、小上がりからカウンター席にリフォームされていました。

ソロでツーリングに来ているお客なんかには好評な配置なんじゃないかな。

さて、こちらのお店では手打ちのらぁめんが有名なのですが、以前は手打ちの蕎麦やうどんもあって、うちの妻殿は蕎麦を楽しみにしていたのですが、メニューを見ると・・・

あらら、おかしいですね。蕎麦もうどんも無くなってしまいました。
店舗の改装とともに、メニューの方も一部リフォームして効率化されたようです。
まぁ考えてみれば、らぁめんも日本蕎麦も手打ちで用意するなんて大変なことで、かつて出来ていたことの方が不思議なくらいのことでしょう。

注文したのは、私の方は初めかららぁめんのつもりでしたから、
「ちゃーしゅーめん」(1,080円)

スープは澄んだ飴色のスッキリ醤油味。
基本的には昔ながらの東京ラーメンのように、鶏ガラや豚骨、煮干し、野菜等からとったオーソドックスな出汁なんでしょうけど、これは西多摩に残る古いラーメンの特徴なのか豚骨の獣臭さが少々香って来ます。

今風のこってりな脂感なんてのはなく、朝から食べても胃もたれしなさそうなアッサリした優しい味わい。
この雑味はないけれどパンチが弱いとも言えるスープで今だに勝負できているのは、そもそも檜原の水が美味しいからかもしれません。

チャーシューは薄切りで固すぎもせず、ボリューム感はないけれど麺と一緒に口に啜りこむのには丁度な口当たり。

自家製の麺は、細めでやや縮れ、適度なモチモチ感があってアッサリ醤油味のスープとマッチしてます。

正直、こってり豚骨ラーメンとか担々麺なんかも喜んで食べてますけど、こんな「普通の」醤油ラーメンを食べさせてくれる店がもっと増えてくれれば良いのにと思わされます。
食後の胸焼けとか胃もたれしたとかの嫌な記憶がないから、また何度でも食べたくなるんですよね。

こちらは野菜好きな妻殿の選んだ、塩味の「たんめん」(880円)

ちょっとだけ試食させてもらいましたが、野菜の旨味が素直にスープに滲み出ていてこちらも美味しかった。

食後に注ぎ足してくれた水ですけど、嫌な匂いもなくて本当に美味しい。
檜原の水道は、独自の水源から取ってきた水だからでしょうか?

(その代わり水の美味いところって、食器に匂いが残ってたりするとすぐわかってしまうんですよね。・・・ここの店の思い出ではありませんけど)

お店はリフォームされてメニュー構成も少しだけ変わったけど、手打ちの「らぁめん」は、時代が令和になっても戦後すぐの昭和の味のまま健在なのでした。


【手打らぁめん たちばな家】
■所在地  東京都西多摩郡檜原村本宿5574
■営業時間 11:00-19:00
■定休日  火曜日
■最寄駅  JR武蔵五日市駅(隣町)からバス
■駐車場  有り(少々停めづらい)



 

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