山梨県内で遊んだ週末の午後、帰り道は中央高速を使わず、国道411号(青梅街道)経由で柳沢峠を越え、奥多摩まわりでの帰宅。
久しぶりに通った411号は、山梨県側でトンネルや橋の整備工事がさらに進んでいて、随分と通りやすくなってきていました。
心霊スポットとして有名で、夜中に横を通ると背中が涼しく感じたあの「おいらん渕」までも、トンネルでスムーズに迂回できるバイパス道が出来ていて、その様変わりにビックリしました。
しかし今回わざわざ一般道を使って遠回りしてきたのは、別に峠道を攻めて走りたかったわけではなく、奥多摩湖畔の、それもダムからさらに西に進んだ湖の西端である留浦(とずら)地区に、週末と祝日だけ営業している小さなカフェがあると聞いたから。
昨年、奥多摩への移住者さんが古民家の一角を再利用して開店させた「よりみち茶屋 とおまわり」さんです。
店長は、オッドアイの白猫さんだと聞いたら、もう立ち寄らざるを得ないでしょう😄
🌀アクセス
「よりみち茶屋 とおまわり」さんの所在地は、奥多摩町留浦324。
最寄り駅(と言っていいのか?)のJR青梅線奥多摩駅からは14kmほど。
バスに乗って30分程の小留浦(ことずら)のバス停が目の前にあります。
もっとも、バスは2〜3時間に1本程度しかありませんが….
東京方面から車で行くなら青梅街道を一路西へひたすら進み、青梅市からは1時間弱、奥多摩駅からは20分ほど行った先。
国道139号や奥多摩周遊道路との分岐点である深山橋の交差点から、トンネルを一つ潜ったすぐ先にあります。
上の写真の奥の方、奥多摩湖にかかっている橋が深山橋です。
山深いこのあたりは平地が少なくて駐車場所も多くはないのですが、ここ小留浦には地域に解放されている駐車場があるので、車でのアクセスはすこぶる良好です。
市街地から遠く離れすぎることを除けばですけどね(笑)
🌀外観と店内の様子
古民家カフェという分類になるであろうこのお店のメインスペースは、母屋に接続した向かって右側の一階部分。
到着したのは18時頃。
お店のツイッターを見て、土日祝日の20時まで営業しているはずと調べてはいても、老舗の「のんきや」や「矢久亭」だって17時には閉店するくらい、夕方には観光客を含めて人通りがぱったりなくなるこのエリアで、本当にカフェがこの時間までやってるのか?…..と心配しながら車を停めると、何やら店の外まで楽しげに談笑する声が聞こえてくるじゃないですか!?
店の中を外から覗くと、抱っこされた白ネコちゃんがいます!
うわぁ、奇跡的というか冒険的というか、本当にこんなところで営業してるよ!!
網戸を開けてもらって店に入ると、中は薪ストーブを中心に椅子席一つ、テーブル席一つ、大テーブル一つのこじんまりした間取り。
お客さんが増えると、ガラス戸の奥の座敷にあるテーブル席も開放するようです。
この日は、人間のスタッフさんは2名で迎えてくれました。
お二方とも奥多摩への移住者さんだそうです。
そして店長は、カギ尻尾・オッドアイの白ネコ「ウズラちゃん」。
ウズラ店長も国分寺の動物病院からの移住組だそうです。
こんな幸運の象徴みたいな白ネコちゃんが保護ネコだったなんてねぇ。
(ことずらのウズラ店長は国分寺出身)
ちなみに店長を抱っこしていた青シャツの方は、ずっとスタッフさんなのかと思っていたけど、実は常連のお客さんでした。
猫店長が膝の上で妙に寛いでいるので、てっきりスタッフの方なのかとばかり思っていました(笑)
それにしても抱っこされるのが嫌いな猫の方が多いと思いますけど、常連さんとは言え、ずっと大人しく抱っこされているなんて本当に人懐っこいネコちゃんです。
🌀メニューと料理
メニューを見ると、お茶漬けとかヤマメトーストとか軽食的なものと、コーヒー・紅茶・ココア・ジンジャーエールといったドリンク系のものがあります。
時間的に晩御飯には早い気がしたのと、ゆっくり猫店長を眺めていたかったので、飲み物と軽めのフードを注文しました。
こちらはスッキリ味のドリップコーヒー。
フクロウのコップがキュートですね。
妻殿の注文したのは、紅茶とチョコケーキのアイス添えのセット。
手作りケーキとアイスクリームの相性がgoodです。
ヤマメのトーストにはポテサラとスープが付いてきました。
奥多摩湖畔で夕方まで珈琲を飲める店なんて他にない(はず)ですからねぇ。
とっても貴重で寛げるお店です。
スタッフの方が仰るには、奥多摩に移住してきてみて、夜にみんなで集えるようなお店が皆無だったので(そりゃそうでしょう)、みんなで談笑できるようなお店を自分たちで作ってしまったんだとか(すごい行動力)。
スタッフさんはお客の方に色々と声をかけてきてくれていて、店内はアットホームな雰囲気。
そんなんで、夕方だというのに先客が3組、後からもご近所の方の来店があり、店を出る際にももう暗くなってきたのに入れ違いにもうひと組と、場所と時間を考えるとビックリするくらいの繁盛ぶり。
飲食後、猫好きの妻殿が我慢しきれずにおずおずと「店長、抱っこさせてもらえないでしょうか」と図々しくもお願いすると、スタッフさんが店長を連れてきてくれました(喜)
初対面なのに10分くらい大人しく抱っこさせてくれて、もう店長にはメロメロです。
ところでこちらのカフェは、少人数のオペで切り盛りしていることが多く、休日のランチタイムに来客が集中すると待ち時間が長くなることもありそうです。
また街中の猫カフェと違って何匹も猫ちゃんがいるわけでもないので、いつもウズラ店長がお眠りせずに接客してくれるとは限りません。
なんたって場所が場所なんですから、のんびりと時間をとって、ゆるーい気持ちで立ち寄るのが吉かと。
19時までに着けば一服できそうなので、我が家ではまたドライブ途中にでも、今度は店長に「ちゅーる」の貢物でも用意して伺おうかと思っています。
登山客など車で来ていない方は、くれぐも帰りのバスの時間にはご注意を。
【よりみち茶屋とおまわり 】
■所在地 東京都西多摩郡奥多摩町留浦324-2
■営業時間 11:00-20:00
■営業日 土日祝日のみ
■最寄駅 JR青梅線奥多摩駅 下車バス30分 小留浦バス停
■駐車場 あり(地域共用)