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鉄板焼『藤川』@山梨県 下部温泉駅〜温泉町のお値打ち鉄板レストラン

 


コロナ騒動で外出も規制され、折角の連休をゴロゴロと静かに家で過ごす日々。
このところ新規開拓したお店もないので、この一年くらいのうちに、訪問してはいたもののプログに残せていなかったお店を紹介していきます。


夏にドライブがてら伺ったのは、山梨県の西部、下部温泉の駅前にある
鉄板焼き『藤川」さん。

小さな湯治場しかないこんなローカル線の駅前に、本格的な鉄板焼きの店があると、どこかの局の旅行番組で紹介されていたので、是非行ってみたいと思っていたお店です。


下部温泉は武田信玄の隠し湯の一つとも言われ、歴史が古く名湯の誉も高い湯治場ではあるのですが、今は鄙びきった感のある山あいの小さな温泉地。
冷泉にゆっくり浸かるスタイルのお風呂が有名で、特に外傷や神経痛に効用があるんだとか。

駅前に規模の大きなホテルが一軒ありますが、その他は下部川の上流の方に湯治宿のような古い旅館が何軒か並んでいるのみです。


最寄り駅となるJR身延線下部温泉駅へは、甲府駅から列車でたっぷり50分ほど。
中部横断自動車道下部温泉早川ICまで開通したので、でも甲府から同じく50分も走れば辿り着けるようになりました。
以前と比べると、車での利便性がかなり上がっています。

しかし、だからと言って鄙びていることには変わりはなく、駅前にある無料の駐車スペースは嬉しいくらいにガラガラ。
有り難く駐車させて頂きました。

藤川さんがあるのは、駅から道を挟んで向かい側、大衆食堂の丸一食堂さんのすぐ裏手。

元は商家であったのか事業所であったのか?、感心するくらい風情満点な板張りの古民家に「鉄板焼 藤川」との控えめな看板が掲げられています。

入り口前のボードを見ると、ステーキの他にも「ハンバーグランチ」「お刺身ランチ」「サーモンのランチ」なんてメニューがあるようです。

いくら田舎町のレストランと言っても、初めて訪問する鉄板焼きの店となると、様子がわからず敷居の高さを感じてしまいますが、こうしてお気軽なランチメニューもあると知れると、途端に入り安くなってきます。

ステーキの方は、甲州産牛を使用した「藤川ステーキランチ」と、輸入牛を使用したランチやお重があるようです。
輸入牛の方が当然リーズナブルですが、甲州産牛も東京価格と比べれば十分お得な価格設定なので嬉しくなります。


休日の13時過ぎに入店すると、数席あるテーブル席はほぼ埋まっているものの、L字型の大きな鉄板焼きカウンターの席に余裕がありました。

焼いているところを眺められた方が楽しいので、喜んでカウンター席に着きせてもらいました。

改めてメニューを見ると、ランチのステーキには「得々ステーキランチ」「サービスステーキランチ」「ステーキ重」があって、これらは輸入牛(オージービーフ)を使用している様子。

120gからボリュームも選べて、価格帯も繁華街にある店と比べたらやはり大層良心的(喜)
しかも、量(g)が増すごとにお得感が出てくる料金設定。
胃袋が許すなら、どんどん肉を食べなよ!・・・と、誘ってきています(笑)

今日は記念日でもないし、脂が強い霜降り国産牛を食べると胃がもたれ易いお年頃でもあるので、それではそのお得な輸入牛の「サービスステーキランチ」「ステーキ重」、それぞれ150gを注文しました。

席について鉄板を眺めていると、恰幅の良いシェフが誰かの分の野菜を焼き始めました。

続いて冷蔵庫から出した肉を鉄板に載せ焼き始めましたが・・・

うぉっ! なんて綺麗な肉色の霜降り牛!!
いやぁ、素晴らしく旨そうなのですが、この肉がオージービーフであるはずがないので、これは「藤川ステーキランチ」でも注文した別のお客の甲州産牛なのでしょう。

良い色、良い音、良い香り・・・次回来た時には甲州産牛を注文したくなりました。
欲張らずにこのくらいのボリュームにしておけば、私でも食べきれるんじゃないかな?
メニューには2,500円〜と書かれていて、この肉色から考えるとこれは破格のお値段でしょう!

焼き上がった肉は、当然どこか別の席に運ばれていってしまいました…..(泣)
続いて、また別の肉塊が冷蔵庫から出されてきましたよ。

余分な脂身を切り取って、鉄板にお肉が並べられましたが・・・

ランチだというのに、何だか超絶分厚い肉も載せられています(笑)
先ほど後ろの席から「400g」なんて注文する声が聞こえてきていたので、この肉がそうなのかな。
入店時にざらっと店内を眺めた時には、年齢層の高めな客層と見受けられたのですが、歳とっても食べられる人は食べるんですねぇ。

見ていると当然、薄いお肉の方が早く焼けてきます。

サッと焼き上がった肉にカッカッと包丁が入れられ、目の前でお重に盛り付けられました。
見ていたら段々と空腹になってきたのですが、これは私の注文したステーキ重なのかな?

「お待たせしました」ということで、よかった、私の注文した「ステーキ重150g」(1,800円)でした。

ステーキ重は、小鉢とお新香と味噌汁付き。

確か「ミディアムレア」で注文したと思うのですが、結構レアな焼き色でした。
えぇ、好みの焼き具合ですとも(喜)

口に入れると、柔らかくて赤身肉の旨味もあり、上質なお肉で十分満足できる美味しさ。
いいね、オージービーフ!

妻殿が注文した「得々ステーキランチ」はこちら。

ご飯、味噌汁に小鉢とお新香がついています。
こっちの方が上品な外観でしたね。

ステーキランチの方は焼き野菜ではなく、生野菜サラダがお皿に添えられているのですが、旅行中のランチとしては十二分に豪華です。


昼食後は、すぐ上流の橋を渡った先にある「金山博物館」へ。
この川の奥の山には信玄の時代の大規模な金山があって、その時代は下部の町もその拠点となって賑わっていたそうです。

物館前には共用(?)の広い駐車場があるので、駅前の駐車場が万が一混んでいたら、こちらに車を停めてレストランまで歩いても良さそうです。

こちらの博物館は展示内容も充実していますが、目玉は砂金採り体験でしょう。

簡単にレクチャーを受けてから、黒い平皿で川砂を漉いていくと、重い金の粒が最後に皿の底に残ります。
制限時間内に頑張って漉き続けると、数粒くらいの差金が採れます!

勿論、このくらいの量ではアクセサリーも作れませんが゜、体験としては結構面白いです(笑)

その後は峠を超えて本栖湖に抜け、もう一箇所寄り道して河口湖畔の山梨宝石博物館へ。

宝石加工で名高い、山梨らしい施設。
様々な宝石の原石が並べられた展示室は壮麗にして圧巻。

目の保養としては素晴らしいのですが、販売コーナーも併設されているので、夫婦で行くには少々危険なスポットかもしれません(笑)

夕方までノンビリと過ごすと、中央道の上り線渋滞が始まってしまったので、途中の日帰り温泉で夕食と入浴を済ませ、時間調整してから帰宅。
山梨県は温泉もあるし、富士山はじめ風光明美なスポットが多いので、小仏トンネルの渋滞さえなければ、もっと気軽にドライブに行けるんですけどね。


藤川さんでは甲州ワインも飲めるのですが、今回はドライブ途中だったので当然、ノンアルコール。
そのうち湯治がてら、温泉旅館に朝食のみのプランで宿泊して、夕食はここでワインを飲みながらステーキを食べる・・・なんて旅行をしてみようかな。


【鉄板焼 藤川】
■所在地  山梨県南巨摩郡身延町下部温泉駅前
■営業時間 ランチ11:30-14:00 ディナー18:00-22:00
■定休日  木曜日
■最寄駅  JR身延線下部温泉駅
■駐車場  あり



 

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