うまいジンギスカン(羊肉)を食べたくなリました。
羊肉には免疫力をアップさせる必須アミノ酸や、代謝を促進するビタミン類が多く含まれ、それでいて低カロリー。
コロナに翻弄されっぱなしのこのご時世にあって、医者からはカロリー制限も申し渡されている者にとっては、積極的に食べにいくべき食材。
ただ、食べたいと思ってはみても、近所のスーパーでは、ほぼラム肉を扱っていません。
本場の北海道や岩手県の遠野、あるいは長野新町あたりに行けば、美味いジンギスカンにありつけるのでしょうが、ただ夕飯を食べに行くにはちと遠すぎる。
そこまでいかなくても、都心に出れば専門の店は幾つもあるのですが、時節柄、区市境を超えて移動することにさえ気が引けます。
それが小平市内で、生ラムのジンギスカンを食べさせる店があると聞きつけ、それならばとやって来ました。
西武線の小川駅の西口側にある『羊酒家』(ようしゅか)さんです。
🌀アクセス
羊酒家(ようしゅか)の所在地は、小平市小川西町。
最寄駅は、西武拝島線と国分寺線が交差する小川駅になります。
西口側に階段を降りるとすぐ、小さな駅前広場に面してお店があります。
位置的には、駅前の一等地。
小川駅は2路線乗り入れている便利な駅のはずなのですが、駅前に路線バスの乗り入れもなく、特に西口は郷愁を感じるくらいに鄙びた景色のまま。
しかし今時分は、人影が少なく栄えてない様子に安心感を感じて好印象。
是非、いつまでも寂れたままの姿でいて下さい(笑)
店専用の駐車場はありません。
駅前ですから、電車利用が便利です。
🌀外観と店内の様子
お店は、3軒並んだ商店長屋の一角。
間口の狭い、庶民的な外観の店構えです。
近年は緊急事態だとか、まん防だとか、数年経ったら死語になっていて欲しい単語が話題にのぼるようになりましたが、仕方がないとしても、飲食店には大打撃でしたよね。
店頭の掲示を見ると、テイクアウトのジンギスカンセットの販売をしたり、定食セットを用意して「酒」より「メシ」の客を呼び込もうとしたり、色々とこの困難を乗り切るための工夫しています。
どちらも飲食店にかけられた営業制限が解除されるまでの、期間限定となる予定。
混んだ店内に入るのも嫌だったので、開店時間の17時に来てみると、そのテイクアウトセットを引き取りに来る客がチラホラ。
外から見ると、一階カウンター席に先客はいないようで、混雑はしていない様子。
店内に入ってみると、まだ当分は年配とは言われないであろうご夫婦(?)とスタッフに迎えられました。
聞くと、店内には一階のカウンター席(3つほど)の他、二階にもテーブル席が3つあるとのこと。
外観から想像できる通りの、小さなお店です。
二階のテーブル席は、予約で既に二つ埋まっていたので、密を避け誰もいないカウンター席に陣取ることにしました。
🌀メニューと料理
メニューを見ると、おつまみ的なサイドメニューはあまりなく、ひたすら鍋で羊肉を焼くスタイルのようです。
ジンギスカン専門店ですね。
でも肉の部位は色々と揃っていて、定番の生ラム、漬け生ラム、ラムロール、骨付きカルビの他に、タン、レバー、セセリ、ハツ、クラシタ下などと、店の大きさからすると驚くほどに多彩(驚)
コロナの影響で肉の仕入れを少なくしているそうで、楽しみにしていた骨付きカルビとか、厚切りラムがこの日は品切れになっていたのは残念でしたが。
この日は飲みではなく、しっかり食事しての栄養補給が目的でしたので、まず期間限定「ジンギスカン定食」から、「生ラムセット」と「漬けラムセット」を選択。
定食は、ライス・スープ・野菜盛り・キムチが付いてお得です。
注文が終わると一人に一つ、豆炭に火の入った七輪が置かれました。
やっぱりガスより、炭火七輪の方が雰囲気が出ますね。
やや時間をおいて、まず先に「生ラムジンギスカンセット」(1,200円)が配膳。
さすが生ラム。
鮮度が良さそうで、実に美味そうな色合いをしています!
野菜と一緒にこんがりと焼いて・・・
タレにつけて食べてみると、これは美味い!!
生ラムだけあって、臭みはないし、肉質は柔らか。
それにこのタレが、辛すぎずにコクがあってラム肉によくあってます。
やや遅れて「漬けラムジンギスカンセット」(1,200円)もやって来ました。
ジュージューと湯気が上がって、こちらの方がビジュアル的には美味そう。
漬けラムの方が、肉にタレが滲みていてより美味くなりそうなものですが、ここの生ラム肉は元々肉質が良いのと、店のタレが美味いので、むしろ漬けてない「生ラム」の方が肉本来の旨みを感じられて美味しいと感じました。
どちらも間違いなく美味いので、あとはそれぞれの好み次第でしょうけど。
実に美味かったです。
生ラム肉に期待していた通りの味。
しかも、ラム肉はサシの入った牛肉等と比べると、食後感が良くて胃もたれしづらい。
まだもう少し食えそうです。
骨付きカルビはないにしても、折角なので他の部位の肉も追加して食べてみることに。
牛タンはよく食べますが、ラムタンは未食でしたのでまず注文。
もう一品、何かお勧めはないかと聞いてみると、
「一般的なラムロール(丸肉)と食べ比べてみては?」との提案があったのでそれも注文。
食べてみると、ラムタンは牛タンよりも小振りで(体格が小さいので当たり前か)、美味いけど特に羊肉としての特徴はないかな。
ラムロールの方は、これは実に「普通」の味。
生ラムと比べるとパサついていて、やや臭みもあり。
ロール肉は、元々寄せ集めの肉を丸く整形して調理しやすくした肉ですし、冷凍肉でしょうからね。
肉質も味も、ここの生ラム肉比べると二段も三段も落ちます。
生ラム肉が絶品のこの店に来たのなら、ロール肉を注文する必要はないでしょう。
最後にお店の方から「準備に時間がかかってしまったのでサービスです」
と言って、ラム肉のソーセージを味見させてくれました。
鍋の下に溜まった油でカリカリに焼くと、香ばしくて乙な味。
これはビールのお供に最適。
この日は烏龍茶しか飲んでいませしたけど。
二人でこのくらい食べて満腹となりました。
やはりラム肉は食後感が良くて、妻殿は「まだ食べれる」などと話していましたが(笑)
それにしても、どこからこんな美味い生ラム肉を仕入れてるんでしょうね?
冷蔵・輸送技術が進歩して、生ラム肉が入手しやすくなったのかな。
多摩エリアのこんな鄙びた駅の駅前で、これだけ美味しいジンギスカンが食べれることが驚き。
ラム肉好きにはお勧めのできるお店です。
そして、折角なら生ラム肉を中心に注文しましょう。
単品メニューには、「特上生ラム」と「並生ラム」がありますが、定食の生ラムは「並」だったのでしょうね。
「特上」はもっと美味かったのかな?
それに「クラシタ下」って、どんな肉だったのか?気になります。
小さなお店ですので、間違いなく席に着くには予約するのが吉。
フラっと立ち寄って、残念ながら満席であっても、あきらめて隣にある「グリム館」さんのカフェ飯に切り替えれば、少なくとも食事にあぶれることはないでしょう。
【羊酒家】(ようしゅか)
■所在地 小平市小川西町4-15-16
■営業時間 17:00-24:00(要確認)
■定休日 月曜日
■最寄駅 西武拝島線・国分寺線 小川駅 西口下車すぐ
■駐車場 なし(周辺にコインパーキングはあり)