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『リストランテ大澤』@小金井市〜和洋折衷・ハレの日用古民家イタリアン

小金井市内でちょっと気取ったレストランはどこか?と聞かれれば、
「TERAKOYA」か「リストランテ大澤」の名前が挙がると思いますが、両店とも未訪問。
だって興味はあっても、敷居(値段?)が高そうなんだもの。

ところが先日、たまたま近所に住む知人との会話の中で、
「大澤の現オーナーとは同窓生だった」とか「そこまで身構えなくても、(TERAKOYAよりは?)気軽に入れるよ」等と言われたことに勇気をもらい(笑)、家族の記念日に行ってみることにしました。

目の前の新小金井街道を通り過ぎることは何度もあったけど、訪問するのは初めての
「リストランテ 大澤」さんです。

🌀アクセス

リストランテ大澤の所在地は、小金井市貫井南町一丁目

最寄駅JR中央線武蔵小金井駅
ですが、2km弱、時間にして20分くらいは歩きます。
貫井南町一丁目バス停が店の目の前にありますが、本数は多くありません。

なら、新小金井街道沿いにあって、貫井トンネルと東八道路の中間あたり。

新青梅街道沿いの細長い三角池に、専用駐車場も用意されているので、車で来るのが便利。

お酒も楽しみたいのなら、駅からタクシー利用ってことになるでしょう。


🌀外観と店内の様子

新小金井街道からも見えるこの風情ある大谷石のは、夏季限定営業「カフェ クーラ」

かき氷が美味しいらしいです。

正面入り口には、イタリアとフランスの国旗が掲げられていますね。

「基本はイタリアンだけど、フレンチ的なメニューもあるよ」ってことなのかな。

「リストランテ」を名乗っていますから、カテゴリーとしてはコース専門の高級レストラン。
コースは6,000円、10,000円、15,000円の3種類で、要予約

コロナの影響があるうちは、平日ランチの有無など営業時間等に変更があるかもしれません。

入り口から敷石伝いに奥へと進むと、本館は日本庭園の奥、瓦屋根で平家日本家屋の立派な一軒家が見えてきます。
『ザ・日本家屋』って感じ。

庭園と日本家屋がセットとなった、日本人の心の琴線に触れる、素敵な空間がありました。

蔵の壁面に嵌め込まれた石板には、「武蔵国貫井村草分 式家藤原之統 大澤」とあります。
ここら辺りは国分寺崖線の下側に位置し、水も湧いて、耕作に適した一等地だったと思います。
草分けってくらいですから、きっと戦国時代にかけての開拓領主で、北条支配期の終わりくらいまでに帰農した旧家なのでしょう。
今でも土地と苗字が残っているのなら、江戸時代には名主格として存続していたのかな。

歴史を感じるお話ですね。(いや、そんなとこかなって勝手に想像しただけですけど)

お庭は良く手入れされていて、所々に何かしらのお花が咲き、訪問客の目を楽しませてくれます。

上の写真は沈丁花。水仙も咲いていました。

3月中旬だったので、ちょっと時期がズレてしまいましたが、梅の最盛期はもっと華やかだったことでしょう。

 

本館の入り口は、完全に「大澤さんの家」の玄関なのですが戸惑いますが、自動ドアにはなっています。

中に入ると、玄関横にはカウンター。
結婚式場として使う時には、ここが受付けになるのかな。

すぐにスタッフの方が出迎えてくれました。
応対は丁寧で印象よし。

店内は、和モダンにリノベーションされており、ダイニングには板張りの床にテーブル席が並びます。
テーブルの間隔は広めです。

古い日本家屋の上品さがありますが、豪華過ぎる威圧感まではありません。
ジャケットでも羽織っておけば、そう気圧されることもなくリラックスして食事ができそうです。
かなり好みな雰囲気(喜)

メインダイニングは、民家としては大きな広間だったはずの場所にあるのですが、残念ながら特等席となる庭に面した窓側のテーブル席は、実質3〜4グループ分くらいしか取れないようです。
この日はどの席も親戚の集まりのように見えるグループで既に埋まっていました。

うーん、これは仕方なし。

通された席は、窓側から二列目のテーブルだったので、じっくり庭を見るってわけにはいかず。

チラチラとは庭を眺められはするのですが、隣のテーブルを覗いているようになるので、ちょっと遠慮してしまいます。

でも、昔ながらの床の間の正面の席(上座)に案内してくれたので、気分的には悪くなかったですけどね。

京都から宮大工を呼んできて建てた家なんだそうです。


🌀メニューと料理

予約してしたのは、税抜き6.000円の「土日祝日限定 お昼のおもてなしコース」
メニューにあるとおり、メインを「オマール海老のアロースト」と「短角牛のローストビーフ」のどちらかから選べます。

お祝い事ですからね、海老があるとそれらしいでしょう。

車で来ているので、飲み物はソフトドリンクを注文。

ソフトカクテル類がメニューにいくつかあるので、見栄えと雰囲気は良くなりました。
勿論、お味もそれぞれ結構なものです。

料理の方は、まずは前菜
本来ならワインを飲むべきでしょう。スプマンテか赤かな。

バスタは、白魚と季節の野菜。

旬の食材が食べると、気分が上がります。
ボリューム的には少なめ。

妻殿が選んだメインは、「オマール海老のアロースト 香草バターソース」

海鮮好きの我が家では、海老はほぼ無条件で御馳走(笑)
ボリュームは控えめですが。
季節の野菜が色々と添えてあって、彩りも結構です。
ここで白ワインに行きたいところ。

パンは2種類。
お替りもできました。

私が選んだメインは、「短角牛のローストビーフ グレイビーソース」

焼き色の付いた旬の終わりの蓮根が、その存在を主張しています。
赤身肉の旨味、根菜類の滋味深い味わいがグレイビーソースによくマッチしています。
野菜・根菜を使った豊かな農村のご馳走って感じで、これが店の目指す方向性なのだと思います。
お肉ですから、ボリュームは他の料理よりもあり。

最後にデザートと飲み物。

ごちそうさまでした。


メイン料理を二人で少しづつシェアしたので、ハーフコースでも楽しめました。
私自身、小食になってもいるので、ボリューム的にも不満なし。
お酒を飲むなら尚更、これで十分なボリュームかと思いますが、飲まない若い人にとっては、このコースでは物足りなさがあるかも。

トラットリアではないので、イタリアンとはいえ、大盛りパスタを一皿追加してシェアして食べるって使い方ができないのは不便かも。
そんなことから、食事処としてのコスパは高いとは言えないですね。

でも、この手のハレの日用のリストランテにコスパなんて求めちゃダメでしょう。
お得なイタリアンがお望みの時には、斜め前にサイゼリアさんがありますし。

お会計を終えて外に出ると、スタッフさんがお見送りしてくれて、庭の写真など撮っていたら、記念にシャッターを押してくれました。
このあたりの応対も、勿論、ファミレスよりも格上。

大人のための、ハレの日用の和洋折衷リストランテです。
日にちに余裕をもって予約して、窓際の席を確保できたなら、ここの店の魅力を120%感じられるんじゃないかな。
ワインを一緒に楽しむなら、少なくとも帰り道は最寄駅までタクシー利用でしょう。

庭からも料理からも季節感を感じらる店ですので、料理も高いコースを選んで、テーブルの融通をきかせてくらるくらいの常連になれれば最高でしょうけど、まぁ、そこまではなかなかねぇ。
逆にそこまで気張らないでも、平日にはもう少しリーズナブルなパスタランチ的なメニューもあるようです。
再訪したいと思えるレストランを、また一箇所増やすことができました。


【リストランテ大澤】
■所在地   東京都小金井市貫井南町1-25-4
■営業時間  11:30-15:00 (LO14:00) 18:00-22:00 (LO15:00) 時節柄要確認
■定休日   月曜、火曜不定休

■最寄駅   JR中央線武蔵小金井駅 下車徒歩20分 或はタクシー5分
■駐車場   あり(20台)



 

 

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