まだまだ遠出もしづらく、スポーツ以外ではロクでもないことばかりだった令和4年の暮れ。
来年こそは良い年になってもらいたいと、東武動物公園の「干支の引き継ぎ式」なんて縁起担ぎイベントに行ってきました。
2時間弱のドライブで、外環道を走るのも久しぶり。
写真の後ろの檻の中に今年の干支である動物園自慢のホワイトタイガー、膝の上には来年の干支の兎をのせてもらって写真撮影。
ここの動物園はほぼ毎年年末にこんな年賀状用の撮影会(別料金)をやってくれていて、いい歳こいて結構楽しみにしてます(笑)
さて、東武動物公園まで来たら、どちらがメインの行事かわからない程、ランチに立寄るのを楽しみにしているが、
「うなぎ割烹 高橋屋」さん。
ふっくら蒸しあげた関東風の蒲焼が美味しい老舗鰻料理店です。
アクセス
高橋屋さんの所在地は、埼玉県北葛飾郡杉戸町杉戸3丁目。
最寄駅は東武線の東武動物公園駅で、東口に降りてから徒歩3分と駅至近で便利。
駅前通りを直進し、古利根川を渡ってすぐ左折した先にあります。
車なら東北道の蓮田スマートICで降りるか、圏央道経由で幸手ICを降りるルートで、多摩エリアからは1時間30分くらいの距離。
駐車場も敷地内に砂利敷のスペースが完備されています。
近くではないにしても、電車でも車でも行きやすい立地と言えるでしょう。
外観と店内の様子
高橋屋さんは、明治初期の創業で150年の歴史をもつ料理店。
席料が別途かかりますが、予約して昭和初期建造の母屋の御座敷席で食事をするもよし、
ランチタイムにふらっと予約なしで来れる、こちらの別棟テーブル席に来るもよし。
4回目の訪問になるかな? 私が利用するのは専らこちらの気楽なテーブル席。
店先に価格表のボードがあって、財布の中身と事前に相談できるので安心です。
店内に入ってみると、カウンター6席にテーブル席が22ある店内は、既に2人用のテーブル席が一つ空いているのみ。
12時を過ぎた頃だったので、時間的に「満席かもしれない」と心配していたのですが、滑り込みセーフってところでした。
その後、二組くらい外待ちしていたようです。
上の写真は13時半の様子で、13時を過ぎた頃から徐々に席に余裕が出てくるような混み具合。
確実に席につくには、11時半の開店時間を目指すか、13時過ぎの空き始めた時間帯を狙うのが良さそう。
空いているなら、上の写真の庭を眺められるこの一番の特等席で食事をしたいところ。多分、食事の満足感が15%くらいアップします(笑)
メニューと料理
メニューを見ると、上質うなぎ を使用した「うな重御膳」が2,900円で、特上質うなぎ を使用した「特上 うなぎ 御膳」が3,900円。
昨今の鰻高騰後の価格設定としては、十分お得感があります。
何をもって「上質」と「徳上質」を分けているのか不明ではありますが、今まで食事して美味いと感じさせられたことしかない高橋屋さんが「特上」の鰻だって言ってるのですから、信頼しきって「特上 うな重御膳」を注文。
ちなみに高橋屋さんのメニューの中で珍しいのは、「うなぎ の天婦羅」。
他の店では聞いたことがありませんし、最初にこの店に来たのも、その天婦羅を食べてみたかったから。実際食べてみると美味しかったのだけど、脂がのった鰻をさらに天婦羅にすると、やや食後感が重い。
蒲焼が焼けるまで一人前を3〜4人でつつきながら待つくらいなら丁度良いと思いますが、この日は自分の腹具合を推し量って断念。
胃腸年齢も以前よりあがってますからね(哀)
その他、鰻は苦手って人向けなのでしょうか、「お造り御膳」とか「トリ重御膳」、「海老天丼」なんてメニューもありました。
さて、注文すると「注文を受けてから蒸すので、40分くらい時間がかかりますが・・・」とのおことわりがありましたが、鰻屋でそのくらい待つのは当たり前なので当然OK。
カウンターの内側にはモニターが設置されていて、焼いている様子を見られるようになっているので、「これ、うちの蒲焼かな?」なんて話しながら待つことができます。
とは言っても「しまった、鰻のきも焼きでも注文しておくべきだった」なんて後悔しはじめた頃、蒲焼の香ばしい香りが漂ってきました。
時間にして30分と少々で配膳。
こちらが「特上 うな重御膳」(3,900円)です。
お重の蓋を開けると、フワッと鰻の香りが立ち上ってきます。
薬味の山椒は、普通の粉山椒と実山椒をミルで挽くものの2種類があるので、お好みでどうぞとのこと。
醤油差しの中身は、ジャバジャバ汁だくにしたい人用の追いだれ。
隙間なく並べられた蒲焼は、お重の幅に収まりきらずに端の方で折れ曲がってます。
前に来た時より、少しサイズが大きくなったかな?
値段も少し上がっているけど、このブチ贅沢感のあるビジュアルには気分が上がります(喜)
焼き加減は、ほんのわずかに焦げ目のついた絶妙な具合。文句はありません。
さっそく食べてみると、高橋屋の蒲焼は、よく蒸された上品な脂具合で、箸で持ち上げるとほろっとほぐれるくらいの柔らかさだった気がしたのですが、この日の鰻はもう少し身がしっかりしていて、ねっとりとしたコクが増したような味わいに感じました。
とても美味しくて満足。
薬味はこんな上品な鰻にはかける必要はないのですが、ミルで挽いた実山椒をかけてみると、鮮烈な刺激が舌に伝わって結構気に入りました。
香の物の横にワサビも添えられているし、粉山椒もあるし、味変も楽しめます。
高橋屋さんは仕事が丁寧なので、身に骨が残っているようなことは皆無。
本当に上品で上等なうな重を楽しめる良いお店です。
しばらく前に、何と銀座にも支店を出したようで、そのせいもあるのかな? 元々人気店ではありましたが、さらに混み具合が増したかもしれません。
今度来るときは、席料を払ってでも母屋の座敷席を予約して、ゆっくり庭を眺めながら鰻の懐石コースを食べてみようかな。
■所在地 埼玉県北葛飾郡杉戸町杉戸3-10-6
■営業時間 (昼)11:30-16:00 [LO]15:00 (夜)17:00-22:00 [LO]21:00
■定休日 毎週月曜日・第二火曜日・第三火曜日
■最寄駅 東武線東武動物公園駅
■駐車場 あり