新青梅街道の下り車線を走っていると、西原町の交差点を過ぎた先に「坦々麺 タンメン」と大きく書かれた看板が目に入ります。
一見すると、ラーメンのチェーン店のようだし、店構えもどちらかといえばチープ。
担々麺は好きだけど、それ程の期待感が湧くこともなく通り過ぎること・・・あれっもう何十年?
いつ頃からあったか思い出せないほど前から営業していて、潰れもしてないってことは、美味い店なのか?
気になったら確かめるしかなく、やってきたのは西東京市内にある『中国飯荘 山城』さん。
店名は、てっきり「やましろ」かと思ってたら、「さんじょう」と読むのが正解です。
アクセス
山城(さんじょう)さんの所在地は、西東京市芝久保町五丁目。
最寄駅は、西武新宿線の田無駅ですが、駅から歩くと20分弱の距離。
車なら新青梅街道の下り線側を走り、西原交差点先のスシローの看板を目印にして、そのすぐ手前。見落としてニトリまで行ってしまったら、行き過ぎ。
駐車場は10台分程度あるので、車で行くのが便利なロードサイド型のお店です。
外観と店内の様子
お店の外観は、オレンジ色の看板が目を引く、ファミレスを一回り小さくしたような造り。
ファミレスと違うのは、車を駐車場に停めた時から、席に案内すべく自動ドアの前で店員さんが待っていてくれたところ。
店内には、赤いカバーのかけられたテーブル席が並び、ざっとみて6人用×2、4人用×6、2人用×2の40席程度の規模。
内装は簡素なものですが清潔感があって、普段の食事場所としては好ましい雰囲気です。
18時前の早めの時間に入店したので、まだ半分程度の客の入り。
実は以前、一度来店したことがあったのですが、駐車場が満車で諦めたことがありました。
人気のある店のようですので、確実に席に付きたいなら、早めの時間の訪問が吉でしょう。
メニューと料理
メニューを見ると、看板料理の担々麺、タンメンの他に、海老うまに湯麺や焼きそば系の魅力的な料理が並んでいます。
うま煮や、餡掛け類が得意な模様。
おこげ料理や点心類も充実。
それどころか、ふかひれ料理や海老料理、魚料理に肉料理と一通りのメニューが揃っていて、四川料理の枠にも止まらない本格的なチャイニーズ料理店でした。
さて、私が注文したのは、食べてみたかった看板料理の「坦々麺」(935円)。
濃色でタッブリな量のスープに、挽肉、刻みネギ、胡麻、唐辛子がトッピング。
スープはドロっと濃厚ですが、暴力的な辛さまではなく、旨味はあって、後から山椒が効いて、じんわり額から汗が出てきます。
麺は、細くて柔らかな縮れ麺。
あまり特徴はない麺ですが、濃いめのスープとよく絡んで美味しくいただけます。
麺の味自体は、人気のラーメン専門店のような、絶妙な腰があったり小麦の味を強く感じたりする特別感のある手打ち麺なんかと比べると、極平凡なものですが、これだけ味の濃いスープに合わせるのなら、一つの料理として十分なものと思えます。
野菜料理好きの妻殿が注文したのは、これも看板料理の「タンメン」(935円)。
スープを一口もらいましたが、野菜の旨味を感じる間違いのない味。
妻殿の好物である餃子も注文してみました。
皮はモチモチとして肉厚で、餡は野菜の味よりも肉の旨味が前面に出るタイプ。
本格派の餃子って感じで、これも旨い。
タレも餃子専用のものが用意してあって、餃子の味にはこだわりを持っている様子です。
酒は飲まないのですが、「おすすめ菜単」なんてメニューがあったので、「イイダコの唐揚げ油淋鶏ソースがけ」なんて料理も頼んでみました。
これはビールのつまみに良さそう。
料理の種類が多いので、何度きても飽きることがない店だと思います。
メニューの表紙をあらためて見ると、大きく「味は、心」とありました。
素敵なキャッチコピーです(喜)
「地元の低農薬・有機栽培で作った野菜を主に使用」「料理は全て手づくり」しているとのこと。
店の外観はチェーン系のファミレスって感じだけど、中身はちょっと違うようです。
そういえば、コップの水がなくなったのを見て、店員さんが注ぎにきてくれたなぁ。
ファミレスでもラーメン屋でも、人手不足で、そんなことしてくれる店は減ったよねぇ。
店の雰囲気は立川の「サンフジ」さんと似ているかも。
まだまだ食べてみたい料理も多いし、是非再訪したいお店です。
店舗情報
■所在地 西東京市芝久保街5-4-23
■営業時間 11:30-15:00 17:00-22:00
■定休日 木曜日
■最寄駅 西武新宿線 田無駅 北口下車徒歩18分
■駐車場 あり
