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神代植物公園と松葉茶屋@深大寺〜薔薇と新蕎麦の頃


10月も半ばを過ぎてると、町中の蕎麦屋でも「新蕎麦」の幟旗をチラホラと見かけるようになります。
時を同じくして、調布市内の神代植物公園では、秋バラのシーズンに突入。

「植物園でバラを見てから、深大寺門前で新蕎麦を食べる」なんて、実に魅力的な行楽コースなのですが、魅力的すぎて、渋滞や混雑が大嫌いな質の人間としては、二の足を踏んでしまいがち。
特にコロナ規制が明けてからは、どこの観光地も今まで以上の混雑具合だと聞きますしね。
しかし、「今、バラが満開です」なんて、呑気に某準国営局でもテレビ中継をしていたなんて話を聞いたものだから、ついうっかり、もう行かざるを得ない気分にさせられてしまいました。

爽やかな秋晴れの週末….ではあるのですが、秋にしては妙に暑い日の午前。
車で妻殿と神代植物公園へと出発。

11時前の到着で、第一駐車場は既に満車となっていましたが、奥の広い第二駐車場は、まだ余裕をもって駐車できる状態。
入り口に整理員も配置されていて、出入りに混乱もなし。

園内は混雑していないかと心配していましたが、中は広いですから、多少人が多くても、どうと言うことはない混み具合で一安心。

林の中の小径をバラ園まで歩いて行くと、確かに多種多様な品種のバラがほぼ満開の状態。
なかなか見事なものです。

秋のバラは、一般に小ぶりながら、色鮮やかで香りが良いとされています。
歩いていると、バラの香りが漂ってきて、王侯貴族的なリッチな気分(喜)

咲いている薔薇の品種が多すぎるので、最早、気に入った花の名前を覚えようなんて気にもなりません。
とても無理(笑)

綺麗なら、もう名前なんてどうでもいいじゃん!

コシナのレンズを一本買ったばかりだったので、写真を撮り歩くのが、もう楽しくて楽しくて。

いつもながら、色も形も様々なバラがあるものだと感心されられますねぇ。

本当に綺麗!

古代からの人類の、この薔薇に対するこの情熱って、一体なんなのでしょうね。

端の方で、マリーゴールドも咲いていましたが、綺麗な割に見てくれる人が少なくて、ちょっとかわいそう。
まぁこの時期、主役は薔薇ですから、仕方ありませんね。

昼過ぎになると、気温がだいぶ上がってきました。
こんな季節なのに、キッチンカーではバラの香りのソフトクリームが売られていて、行列ができています。

ハイ、つい、買ってしまうんですけどね(笑)

そんなこんなで、2時間以上歩き回っていたら、季節外れの暑さのせいか、疲れてきたし腹も減ってきたし。
そろそろ深大寺蕎麦を食べて帰ることにしましょう。

深大寺門から植物園の外に出ると、お寺の裏手側になっていて、そこからハケ下の正面の門前にかけて、蕎麦屋がたくさん並んでいます。
さて、どこの蕎麦屋に入ろうかと思案していると、木立の中に、なんだかお誂え向きに二軒の蕎麦屋が並んでいました。

いやぁ、暑さのせいか思いの外バテ気味だったので、もうこの際、下まで降りて行かずに、このどちらかの店に入ることに決定。
どちらも同じような店構えで、どちらの花番さんも「すぐにお蕎麦をご用意できます」的なウェルカムな声掛けをしてくれています。

左手にある「玉乃屋」さんは、石臼挽自家製粉の手打ちそばで、十割そばと外二そばがあるとのこと。
ほう、実に美味そうだし、新蕎麦の幟も掛かっています。

右手の「松葉茶屋」さんも、この時期は勿論、新蕎麦の手打ち蕎麦で、屋外席はペットとも一緒に食事ができる様子。
こちらも十割そばと二八そばがあるようです。

さぁ、どちらにしようかと、少々なやみましたが、右手の松葉茶屋に入ることに決定。

選んだ決め手は、タッチの差で、先に呼び込みの花番さんと目があって、「どうぞ、どうぞ」と声をかけられたから(笑)
いち早くウェルカムの意思を示してくれたほうに、私は流されがちなんです。
挨拶とか店の雰囲気とかって、味と同じくらい大事ですよね。(私の場合はですけど)
それに長いこと、目の前で競い合ってきた両店のはずだから、まぁ決定的な優劣はないんじゃないかな?

ペットも連れていないので、早速屋根のある店内席に案内してもらうと、もう枯れてはいるのですが、ご神木が屋内にドォーンと鎮座していました(驚)


こんなものも、如何にも門前らしい風情があって面白い。
あれ、お寺なのに御神木でいいのかな?

写真は食事を終えた15時前くらいの様子で、席にも余裕がでてきていました。
入店時も、それほど隙間なくキツキツに混雑していたわけでもないので、くつろいだ気分で食事ができ、よろしゅうございました。

注文したのは「十割天せいろ蕎麦」(1,900円)
二八と十割が選べるのなら、私は、ちょっと贅沢感のある十割を選んでしまいがち。
気分により、喉越しの良さをとるか、風味の濃さを好むかの違いですけど。


奥側が、妻殿の300円増しの大盛りそば。
まぁまぁ、しっかりした量の盛り付けでした。

お蕎麦を見ると、十割そばなのに、幅にムラのない端正な細切り。
かすかにホシが散っていて、実に美味しそうな色合いです。

冷水での水締めと水切りが良いのか、腰がしっかりとあります。

口に入れると、十割だけあって、ややボソボソと穀物感のある食感。
ガシガシと、よく噛んで食べたほうが美味しい。

天ぷらは、エビも大きめで不満はないし、野菜天も充実しているけど、衣がなんかカチカチと硬かったなぁ。蕎麦汁と別に用意してくれている、濃いめの天つゆに漬けて食べるので、まぁ、問題はありません。

天麩羅の専門店で食べているわけじゃないので、私はこれで満足です。

ごちそうさまでした。
価格的には、やや高めかとも思いますが、昨今の物価高を考えると妥当な設定でしょう。
美味しいお蕎麦でした。

深大寺門前にある蕎麦屋は、どこも全体にレベルが高くて、まだ「大ハズレ」の店に出くわしたことがありません(喜)

季節の食材を味わうのって、味がよいのは勿論のことですが、健康的というか、縁起的にも良さそうで、気分が上がりますよね。
次に来たら、今度は隣の、石臼挽き自家製粉の玉乃屋さんにも行ってみたいなぁ。


【松葉茶屋】
■所在地   東京都調布市深大寺元町5-11-3
■最寄駅   京王線調布駅からバス
■営業時間  10:00 〜 17:00 ※季節・天候により前後あり
■定休日   月曜日(祝日の場合は翌日)
■駐車場   専用のものはなし



 

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