我が家の記念日を祝うため、外で夕食をとることに。
年々、和食系の料理の方が好みになってきた私としては、「ザギンでシースー」とまでは無理としても、普段よりちょっと高級な寿司屋に行ってみたくなりました。
しかし、では何処に行こうかと頭を巡らせてみても、回転寿司ではなく、居酒屋ダイニング風でも市場食堂風でもなく、お祝いの席に相応しい、静かで高級感のある寿司屋って、ほとんど私のレバートリーにはないことに気づきました。
それなら新規開拓するべしと、食べ○グ等々を検索していると、一休.comのサイトで、国分寺駅北口に雰囲気の良さそうな寿司店が開店しているのを見つけたので、早速予約をいれてみました。
国分寺駅からも程近い『すし 司』さん。
この一年くらいの間に府中から移転してきたお店のようで、憧れのカウンター席のみ♪の、廻らない寿司屋さんです。
🌀アクセス
すし司(つかさ)さんの所在地は、国分寺市本町二丁目。
最寄駅は、JR中央線の国分寺駅で、北口側に降りて徒歩3〜4分と駅近。
店専用の駐車場はありません。駅近ですからね。
🌀外観と店内の様子
国分寺駅北口の、永遠に始まりも終わりもしないかと思われた再開発事業も漸く形になり、見違えるように整った街並みが出来上がりましたが、駅前ロータリーから東へ少し歩けば、雑多に飲食店がたち並ぶ、こんな景色に大した変化はありません。
そんな通りの一角、最近建て直された綺麗なビルの一階部分に、「すし司」さんは入居していました。
間口は狭く、入り口にはガラスのドアが一枚あるのみ。看板も小さくて目立ちません。
何かの事務所の入り口かと見間違うような、そっけない外観ですが、コンクリートの打ちっぱなしの壁面が、現代建築的なデザインで嫌いじゃありません。
むしろこれ以上、外観に高級寿司屋の風格をだされたら、私などはビビって中に入れなくなります。
入り口横には「カウンターのみの小さなお店なので、ご面倒ですが御予約をお願い致します」
との断り書きがあります。
(※問い合わせの電話番号も書かれていましたが消してあります。一休のサイトなどで最新の情報を確認してください)
店頭にメニューボードなどは置いていないため、
「当日席に空きがあることもございます」
と言われても、ちょっと怖くてフラっと入る勇気は起きません。
今回は、一休.comから予約してありましたので、時間ピッタリに扉を開けて中に入りました。
予約に関しては、お店としてはネットからよりも、直接電話してもらったほうが、手数料を取られないので有難いはずなんですが、夜中でも画面上で空席状況を確認できて、そのまま予約できるサイトって便利なんですよね。なんかすいません。
店内には、8席分くらいの大きさの鉤形のカウンターがあり、御大将と、お弟子さん一人が迎えてくれました。
御大将は正にこの先、今まで修練してきた技能の高みを、この店で存分に披露していこうとしている感が、ひしひしと伝わってくる熟年の方。
しかし、間違っても気難しい顔で腕組みをして、客を上から値踏みしてくるような様子は一切なく、物静かな職人然として、丁寧で的確な応対をしてくれるところに、とても好感をもちました。お弟子さんも、こちらの様子を見ながら適宜、気を配ってくれます。
うん、これは家族でのハレの日の食事の場として相応しい、素晴らしい雰囲気のお店です(喜)
先客は二人組が1組に、後から当日予約らしい二人組がもう1組。
どちらも、お酒を適量楽しみながら、静かに楽しそうに食事をされています。
価格帯からしても当然かもしれませんが、近所の常連客だけが入り浸って盛り上がり、こちらが場違いなアウェイ感をもつような店ではないので、その点でも素晴らしい。
🌀メニューと料理
メニューとしては、おまかせ握りのコースのみ。
「小鉢・握り・お碗・デザート」のおまかせ握りが 、9,900円の(煌)と12,100円の(艶)の二種類。
「小鉢・お造り・焼き魚・玉子・握り・お碗・デザート」のお任せコース(彩)が13,100円。
これ以上のものは事前に応相談で、それぞれ別途サービス料が10% といったところ。
この日は、お任せコース(彩)を予約してあります。
お酒の方は、ビール、日本酒、焼酎、ウイスキー、ワインと、各種幅広く揃えられています。
まぁ私としては、寿司屋では日本酒一択ですがね。
注文した銘柄は….飲んだら忘れてしまいました(笑)
北陸や東北の、私も好きな蔵元のお酒が並んでいたので、その中から純米吟醸を選んで、まずは二合。
天狗舞だったか、浦霞だったか、全く違ったか?
お酒とともにすぐに運ばれてきた小鉢がこちら。
ゼンマイとか、春先の季節感があって目にも嬉しい。
次に、お造り。
美味い日本酒と、こんなお造りが一緒に並んでいたら、はい、もう見ただけで幸せな気分です(喜)
危うく、この刺身を見ただけで満足してしまうところでした。
富山湾の幸である旬のホタルイカと、時期のやや早い白エビが選ばれているところを見ると、御大将は富山の出身だったりするのかな?
続いて、適当な間隔を空けて焼き魚。
これは太刀魚だったかな。
ふっくら焼き上げられていて、まだまだお酒が進みます。
次は玉子。
おっ、このタイミングで玉子焼きなんだ。
コース料理の、ご飯の前の茶碗蒸しみたいなことかな。
そして、いよいよ握り。
ここで、日本酒を1合だけ追加。
まずは鯛。
コースに含まれる握りは、以上の6貫。
もう、私などがコメントを加えるレベルを超えた握り寿司ではあるのですが、同じ雲丹でも苦味も臭みもない雲丹は、安い店では食べられない味だし、中トロは見た通りの味わいです。平貝は、へぇーあまり見かけないけど美味い貝だね、穴子も柔らかふっくら・・・と言った感想。
完全に満足です。
「コースの握りはここまでですが、」と声がかかり、隣の妻殿の顔を見ると、
恐ろしいことに「まだいける!」の表情。
まぁ、今日はお祝いだしね。
追加で注文したのは、隣の客用に殻を外して捌いているところを、うっかり見てしまって魅了されたクルマエビ。
アハハ、これは大きい!!
車海老の握りなんて、いつ以来かな?
海老は好物なので、やっばり握りには海老がないとねぇ(喜)
まだまだ目を輝かせている妻殿の顔に促されて、本日のお勧めメニューボードから追加注文したのは、アマダイ。
ついつい食べたくなる高級魚です。
ここいらで、また隣の客が「山菜の天麩羅」などを注文しだすものだから、激しく誘惑されたのですが、「いや、まだデザートがあるぞ」と、理性と妻殿に言い聞かせ、追加完了としました。
その後、お椀で口直しをして
最後にデザートで〆となりました。。
日本酒も飲んでほろ酔いだし、デザートの途中からはかなりの満腹感。
記念日に相応しい、幸せな時間を過ごせました。
締めてお会計は….伝票を貰ったのですが、失くしてしまいました。
頭の中で予測して弾いた金額よりも、ちょっと控えめな額だったので、安心した記憶だけはあるのですか(汗)
控えめとは言っても、勿論それなりの金額であることは間違いないので、私の脳が記憶することを拒否したのかもしれません。まぁ、でも、「ザギンでシースー」することを考えると、半額程度ではないでしょうか? よく知らんけど(笑)
さて、この後は、さらに国分寺の奥路地へと足を運んで・・・なんてことは、していません。
だってもう満腹で、ほろ酔いの上々な気分になってますから。
憧れのカウンターだけの寿司屋でしたが、とても居心地の良い時間を過ごさせてもらいました。
価格帯的に、とても普段使いの常連客になれる店ではありませんが、季節を変えて年に2回ずつくらい…いや、1回かな?
再訪できたら幸せだと思うお店なのでした。
【すし 司】
■所在地 国分寺市本町2-9-3
■営業時間 17:30-23:00
■定休日 月曜 不定休
■最寄駅 JR中央線 国分寺駅 北口下車 徒歩3分
■駐車場 なし
■予約可否 要予約 「すし司」一休.com