昨年に続いて、今年も台風並の爆弾低気圧がもうすぐやってくるという、4月の週末。
こんな日には外を出歩く人も少ないだろうから、駐車場が少ないと聞いている人気の蕎麦屋にも、すんなり入れるだろうと期待してランチに出かけてみました。
多摩湖の北側、所沢市の椿峰ニュータウンの東側に位置する、
手打蕎麦の「狭山 翁」です。
◎アクセス
所在地は、所沢市小手指南。
最寄り駅である西武線下山口駅からは、北へ10分程歩いたところにあります。
歩くと、丘へ向かってずっと上り坂ですので、少々疲れそう。
店の前の道は、小規模ながら桜並木になっていて良い風情。
店の外壁の色も、桜に合うように決めたのでしょうか?
ただ、満開の桜を楽しむには数日遅かったですね。
駐車場は、店の前に3台分。
最後の一台分が空いていたので、無事駐車することができました。
空いていることを予想して来たのですが、こんな天気の日でも客足は途切れないようです。
◎外観と店内の様子
大きな店舗ではありませんが、上品な(=お値段が高めそうな)雰囲気がありますね。
花番の大女将が迎えてくれました。
店内は、4人掛けのテーブルが3卓と、小上がりに同じく4人用の座卓が2つ。
合計すると20席あります。
「空いてる席、何処でもどうぞ」とのことだったので、窓側テーブル席につきました。
蕎麦打ち台が席から見えるようになっていて、手打ちであることをアピールしています。
先客は、二組。
その後も何組か来店して、お客は入れ替わっていきます。
どの客も、酒をサッと飲んで、蕎麦をススッと食べて、早めにパッと帰って行く感じで、店が満席になることはなく、席の回転は早かったですね。
みなさん、いかにも蕎麦屋っていう食べっぷりをしていて、客層も良かったかな。
この日は雨が降り出すのを気にして、早めに帰っただけかもしれませんがね。
◎メニュー
メニューは、冷たいそばのみでした。
品数は少なめです。
酒を飲む人は「そばセット」を頼んで、焼き味噌やおぼろ豆腐を当てにすると良さそう。
おつまみやデザートもあります。
日本酒は別メニューに数種類並んでいました。
私も妻殿も、最初から「天せいろそば」(1,575円)が目当てだったので、早速注文しました。
◎料理
大女将が言うには、「昨年の6月に採って塩漬けにしていたもので、今年もまた6月に採りに行く」とのこと。
ご実家のほうで採るのでしょうか。
山菜を6月にとりに行くと言うことは、東北地方の北よりなんですかね。
そろそろ山菜の時期です。
好物の海老が2本付いているのが嬉しい。
細切りで表面の滑らかな、端正な姿の蕎麦です。
写真で見るよりも、うぐいす色がかっている、蕎麦の色が印象的です。
細切りなので、モタモタしていると表面が乾いてきてしまいます。
写真なんか撮ってないで、早く食べなくてはいけませんね。
蕎麦に少しだけつけて食べるスタイルです。
醤油の角が残っている感じがしましたが、蕎麦を味を損ねる程ではありません。
好みの範疇でしょう。
適度なコシ、滑らかな喉越しを持っていて、これと言って驚くような特徴はないものの、丁寧に打った、美味しい蕎麦だと感じます。
そういえば、海老の天麩羅も、シメジの天麩羅も、身がしっかりしていて美味でした。
蕎麦湯は、白濁していてトロミのあるもの。美味しかった。
蕎麦湯の色の濃さにも、店主の心意気やコダワリを感じます。
ごちそう様でした。
◎感想・まとめ
長野県の長坂にある「翁」という蕎麦店を開いた、有名な蕎麦職人のお弟子さんだそうですね。
「翁」には立ち寄ってみたことがあるのですが、行楽シーズンのため混雑していたので、あきらめて帰った覚えがあります。
お弟子さんとはいえ、こちらで「翁」の蕎麦を食べられて良かった。
こちらのお店も駐車場が3台分しかないようなので、折角来ても満車で諦めざるを得ないというリスクがありますね。
(空腹時に、空くまで待つ根性はありませんので)
でも、11:30から17:00まで通しで営業しているので、遅めのランチをとりたい時には重宝しそうです。
多摩湖や西武園からも近いので、ドライブがてら、満車だったときのためのプランBの店も頭にいれながら、また訪問したいお店となりました。
埼玉県所沢市小手指南1-17-34
営業時間 AM11:30~PM5:00
定休日 月曜
駐車場 有り
H.P. http://okina.annaiban.net/index.html
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