良質なタンパク質を求めて、埼玉県日高市の「たかはしたまご」直売所まで行ってきました。
「たかはしたまご」さんは「どっちの料理ショー」という、かつての人気料理番組にも出演したことがあって、鶏の品種や餌、水、飼育方法等にこだわった、安全且つ自称“世界一美味しい卵”をつくり続けている養鶏場です。
まぁ、私は鶏を育てた経験なんてありませんので、難しいことはわかりません。
食べて美味しかったかどうか?、生で食べた後に体調はどうだったか?という個人的な体験で判断しているだけですが、定期的にどうにも何だか買い出しに行きたくなるたまご屋さんなんです。
◎アクセス
場所は、埼玉県日高市の農業・工業混成団地のような、長閑な景色の広がる区域の一角。
車で行くなら圏央道を経由して、圏央鶴ヶ島ICから車で10分程度。
北多摩地区や西多摩地区からなら、関越道や圏央道を経由して1時間少々のドライブです。
電車の便は悪いので、車で行けない場合は宅配サービスを利用する手もあります。
営業時間は10:00amからで、年中夢中(?)なんだそうです。(笑)
自動ドアを開けて中に入ると、テレビに出演していた御当主が店の奥から現れました。
タマゴの精のような御当主は、
「右の包みが(自称)世界一美味しい卵の『萌味たまご』で10個1,350円。
左のパックが(自称)世界で二番目に美味しい『金印たまご』、値段は約半額。
あなたの探しているたまごはどちらかな?」
と、聞いてきます。
私もたまごを買う為に、ここまで一時間以上かけてドライブしてきているので、
「折角なので、世界一美味しい方を2パック下さい。」
と答えました。
すると、以前来た時には、
「お前は正直者だ。『金印たまご』も3個つ付けてやろう。」
と言ってオマケを付けてくれていたのですが、
今回は、
「冗談半分で世界一と言っておるのではないぞ。
そもそも美味しいタマゴをつくるには・・・(中略)・・・語りたいことは山ほどあるのじゃが、時間がかかるので、このへんで勘弁してやろう。
だが決して他のたまごが不健康だと言っているのではないぞ。」
と言って、売ってはくれましたが、オマケはつきませんでした。
きっと、前回までは1パックしか買わなかったので、
「まだ疑っておるな。うちのタマゴの味を分からせてやるわい。」
とオマケしてくれてたのでしょう。
しかし、今回は2パック買ったので、
タマゴの精霊のような御当主も
「コヤツもようやくタマゴの味がわかって来たようじゃな。もうおまけはなくていいな」
と思ってくれたんだと思います。
でも、本当はちょっとだけオマケを期待していたので、残念でした。
童話のように、何時も上手い具合にいくとは限らないようです。(笑)
そんなこんなで、「青梅のたまご」よりさらに高価なタマゴを購入し、早速、晩ご飯に登場してもらいました。
◎食材・味
紙パックを開けると、褐色の「萌味(めぐみ)」たまごが顔を出します。
たまごは、産み落とされた時の汚れがそのまま付いています。
確か以前、「機械洗浄すると鮮度が落ちる」と言っていたような・・・。
したがって料理の直前に、必要な数だけタマゴを水洗いしています。
たまごを割ってみると、濃い橙色した黄身の色に驚きます。
ウコンや国産魚粉を含む、20種類の原料をブレンドした自慢の飼料が生んだ色なのでしょう。
白身もうす黄金色で、ぷっくり盛り上がっています。
いかにも新鮮で栄養がありそうな姿。
・・・となるとまずは、同じ日高市内の「弓削多醤油」で購入した生醤油をザッとかけて・・・
いわゆる TKG=たまご・かけ・ご飯 ですね。
白いご飯の上この卵をかけると、濃い橙色が映えすぎてギョッとするくらいの色合いです。
ここまで鮮やかで、色の濃いたまごの黄身は他では見たことありません。
食べてみると、変な臭みもなく水っぽさもなく、自然でまったりとして口当たりがとても良い。
TKGが、最高のご馳走になります。
勿論、味覚は人それぞれですし、生食が体に合わない人もいるでしょう。
しかし、普通のタマゴより高いといっても、とても買えない程に高価なものではありません。
最早、一つの作品として、一度は試してみてもよい食材だと思います。
たかはしたまご 直売所
所在地 埼玉県日高市旭ケ丘9番地
定休日 年中夢中(無休?)
営業時間 10:00am〜
駐車場 有り