休日の午後。
のんびりとした午前中を過ごした後、遅めのランチにしようと、ドライブがてら車で外に繰り出しました。
時間が2時に近かったので、途中覗いた蕎麦屋はもう準備中。
それなら喫茶店にでも行ってみるかと、向かったのは小平市内、府中街道から横道に入った所にある・・・
「ギャラリー青らんぎ」さん。
アクセス
所在地は、府中街道と青梅街道が交差する「小川町交差点」を北進し、最初の信号を東に曲がった先になります。
店の看板も目立たず、喫茶店らしい店構えでもないので、注意して探さないと通り過ぎてしまいそうです。
駐車場は、同じ敷地にある材木店と共同のものが、道の向かい側に数台分ありますので、車での来店も可能。
最寄り駅としては、JR武蔵野線の新小平駅か西武国分寺線の小川駅で、ともに徒歩10分程度。
ただ、両方ともローカルな駅ですので、地元民か、近くにあるブリヂストンの社員でもないと、あまり降りる機会はないでしょうね。
むしろ府中街道沿いには、コジマデンキやコイデカメラ、マミーマートにABCマート等のロードサイド店が並んでいますので、これらの店に車で買物に来た後に、この喫茶店に寄って帰るというのが、効率的でスマートな利用方法かもしれません。
外観と店内の様子
店の前の道は何度か車で通っていたのですが、喫茶店があることに気づいたのは最近です。
「森と人 情報館」という材木店と棟続きになっていますし、控えめで目立たない看板にも「喫茶」や「カフェ」ではなく「ギャラリー」と書いてあります。
「材木店に併設された、ギャラリーの一角にある喫茶店」という位置づけのようで、非常にわかりにくい。
建物自体は草色の外壁で、直線を多用したシンプルモダンなデザイン。
しかしギャラリーの前の部分には板塀を廻らせ、その内側を植栽しているので、古民家的な温かみを感じます。
なかなか趣味のよい建物で、喫茶店があるとわかっていれば、
「どんな店なんだろうか?」
と期待させられる外観です。
入口は、大きな木の引き戸なので、中の様子は見えません。
ここでも入店するのをちょっと躊躇しますが、
「ご自由にお入り下さい」
と書いてあるので、扉をあけて中に入ります。
ちなみに店の横では、本業の材木店が絶賛営業中で、車の出入りが多くありますのでご注意下さい。
扉を開けて中に入ると、気さくなおばさまが、にこやかに迎えてくれます。
店内は意外に広く、照明は暗め。高い天井が印象的です。
古民家材を多用していて、壁は珪藻土の土壁で、床は自然石。
何と言うか、エコでアースな雰囲気?
個人営業の店で採算を考えたら、こんな贅沢な建物はなかなか造れないでしょうね。
お見事です。素晴らしい。
おそらく、隣の本業である材木店のショールーム的性格を持っているのでしょう。
席は、カウンター、大テーブルが一つ、小テーブルが二つか三つ。
先客は一組でした。
まぁ、この立地と喫茶店と分かりづらい店構えから考えると、満席で並んで待たされる心配はないと思います(笑)。
店の奥側、薪ストーブの向こうがギャラリースペースです。
この日は、端午の節句の飾り付けがされていました。
メニューと料理
メニューは、喫茶店としては標準的なラインナップ。
カレー、ピザ、パスタと揃っていますので、ランチにも対応できますね。
価格帯は、標準〜やや高めといった印象。
安さ自慢の店ではありません。
でも、良いんです。
毎日来る訳ではありません。
休日に、のんびり寛いで、遅めのランチを頂ければ、それで満足です。
「スパイシーなカレーセット」(1,200円)。
サラダとドリンクが付きます。
名前の通りスパイスが効いていますが、野菜か果実の甘みも強い。
あまり他所では食べた事のない味付けですね。
美味しいです。
こちらは、「ピザ&サラダセット」(1,200円)。
チーズはたっぶりめ。
ハムや野菜に加えて、外で栽培しているハープをチョイチョイと摘んで、生地に載せて焼き上げたという感じ。
おばさまがチーズ好きなので、自分の好み通りにチーズを多めにのせて作っているそうです。
はい、私もチーズが好きなので、好みが合って良かったです(笑)。
食後は、セットで付いてくるコーヒー。
有機栽培珈琲だそうで、癖のない味でした。
器は手捻りの馬上杯型で、ファニーな絵柄に味があって良いのですが、珈琲には持ち手が付いたカップ状の器のほうが好きかな。
ごちそうさまでした。
感想・まとめ
何と言っても、内装が素晴らしい。
喫茶店だけの単独営業なら、こんな店作りをしていては採算が合わないはず。
おばさまが一人で切盛りしているようなので、混み合っている時は時間がかかるかも。
ただ、ギャラリーのほうで人気の個展でもやっていなければ、そんなに混んでいる事はないでしょう。
まぁ、時間に余裕があって、ゆっくり出来る時に行くべき店ではあります。
ひとつ大変残念なことは、店内は照明が暗めで静かに音楽が流れているので、ゆっくり寛ぐには最高の雰囲気なのですが、隣で本業の材木業が絶賛営業中なので、木材加工の機械音がかなり響いてきます。
これでは、せっかく雰囲気のある店内なのに、なんとも寛ぎきれない・・・。
しかし、本業の営業が傾いて音もしなくなるようだと、この喫茶店もなくなってしまうでしょうから、我慢するとしましょう。
そんな心の広い方に来てもらって、不完全なところも笑って受け入れて、ついでに贔屓にしてもらいたいような喫茶店でした(笑)
これまた、エコでアースでファニーなデザインのポイントカードも貰ったことですし、また伺うつもりです。
ギャラリー青らんぎ
所在地 東京都小平市小川町2-2051
営業時間 10:00〜17:00
定休日 月曜、第4日曜日
駐車場 有り(平日は木材店関係の車で混み合うことあり)