2018.残念ながら閉店
元女将が改装して「酒房ごっちょ」となりました。
今年のGWも、長野県の山の中でノンビリ過ごしておりました。
しかし、大型連休に車で遠出するとなると、行き帰りの交通渋滞をどう切り抜けるかが悩みの種ですね。
朝から中央道の大渋滞に嵌まるのは真っ平御免なので、前日の夜から東京を脱出し、甲府市の湯村温泉で前泊することにしました。
渋滞さえなければ、八王子IC辺りから甲府までは、1時間半もあれば着いてしまいます。
今回宿泊したのは、『湯村ホテルB&B』さん。
ここに泊まるのは初めてでしたが、天然温泉の大浴場があるのに、比較的お得な料金で宿泊できる、前泊するには不足も不満もない、むしろちょっと贅沢めなホテルでした。
今回泊まってみるまでは、甲府の湯村温泉というのは、「常磐ホテル」や「甲府富士屋ホテル」といった、近代的な大型ホテルが二つか三つ点在しているだけなのかと思っていました。
でも到着してみると、「湯村ホテル」のある路地は、“昭和のレトロな場末感”が目一杯残った、ちょっと寂れ感のある温泉街になっていました。
人通りも少なくて、照明も暗め。
なんだか懐かしさというか、うら寂しいような風情を感じる町並みです。
この先には、飲食店や中小規模の温泉旅館が並んでいるようなので、連休中はもっと賑やかなんでしょうけどね。
そんな温泉街の入口、「湯村ホテルB&B」の向かい側にあったのが、割烹『花月』さん。
ここの通り自体に“寂れ感”が漂っていたので、「ここの店は大丈夫かいな?」と、心配しながら店の前まで来てみると・・・
意外にしっかりした建物で、手頃な郷土料理なんかもありそうな店構えだったので一安心。
店内に入ると、先客が一組。
カウンター席と、テーブル席がいくつかあり。奥には座敷もあるようです。
高級路線ではなさそうで、敷居も高くないし、そうかと言ってみすぼらしくもない。
ふらっと、遅めの夕食を取りに来るには丁度よい店に思えます。
メニューを見ると、期待以上に豊富な品揃え。
写真はメニューのほんの一部。
しかも、値段も控えめ。
この店は当たりか!?・・・との期待が高まります。
注文したのは、海のない山梨県なのに『海鮮丼』(950円)。
載っているのは、ぶり・鯛・ホタテ・ホタルイカ・ウニ・タコ・マグロと、ネタの種類も多くて、鮮度も期待以上。
この丼に、味噌汁と小鉢が二つ、コーヒーゼリーがついています。
これで1000円足らずとは、お値打ち価格。
メニューを見て気になったので追加したのは、季節的に食べたくなる『山菜天麩羅盛り合わせ』(650円)。
たらの芽、こごみ、フキノトウ、ウド・・・等。
これも予想以上に内容充実でビックリ。
勿論、美味い。
山菜天麩羅だけで、1000円支払っても納得できるレベル。
甲府の人にとっては、こんな山菜なんて珍しくもないんでしょうかね?
妻殿が注文したのは、『鯵たたき定食』(950円)。
まぁ「色艶の良い鯵だね」と思って見ていたら、鯵の口がパクパク動きます!
どうやら、カウンターの奥の水槽から掬った鯵を、活け造りにしているようです。
それならもっと「活け造り!」とアピールすれば良いのに・・・。
控えめな店なんですね。
、
店内の他の水槽には、岩魚も泳いでいました。
「岩魚塩焼き定食」を注文したら、これを焼いてくれるのかな?
いやぁ、何を注文しても期待以上のものが出てきそうです。
ただ、何となく食べたくなった『半ラーメン』(400円)は・・・
見た目は悪くないけど、特に注文しなくても良かったかな・・・。
とは言え、何処かで遅めの夕食が取れればいいやと、初めて入った食事処で、コレだけのものが食べられたら大満足です。
しかも価格もリーズナブル。
フロアは、明るい声のバイトさん達が仕切っている感じ。
高級割烹のような厳かで洗練されたサービスではなく、落ち着きのある定食屋といった雰囲気。
ですから、東京からわざわざ行く必要まではないと思います。
でも、たまたま湯村温泉周辺まで行くことがあって、あまり過度な期待もしていないけど、甲府まで来てチェーン店で食事するのも味気ないなぁと思うなら、フラッと立ち寄ったなら、きっと満足のいく食事処だと思います。
実は、『湯村ホテルB&B』についても、「そこそこ居心地の悪くないところに泊まれればいいや」程度の期待しかしていませんでした。
しかし泊まってみると、規模は大きく有りませんが、温泉浴場の泉質は掛け流しで予想以上に良いお湯でしたし、朝食のバイキングもまずまずの品揃えで、料金から考えたら十分満足のいくホテルでした。
予想外・期待以上のホテルと食事処のセットで、我が家では「湯村温泉」再訪問必至です。
【御食事割烹 花月】おしょくじかっぽう かげつ
所在地 山梨県甲府市湯村3-2-25
営業時間 11:00~14:00 17:00~22:30
定休日 木曜