グレイスワインから悲しいお知らせ
『誠に勝手ながら、2017年1月より明野・ミサワワイナリーのワインショップを当面の間休業致します。」
とのこと。
ここは、私の心のオアシスの一つなんです。
早期の再開を願っています。
http://grace1923.blog.so-net.ne.jp
茅ヶ岳の麓、山梨県北東部の旧明野町一帯は、晴天率が高く、“日照時間が日本一長い”と言われているエリア。
夏には一面に花が咲く、宏大なヒマワリ畑でも有名です。
この旧明野町エリアを横断して、韮崎市街地へ抜ける「穂坂道」は、車窓からの見晴らしが良く、渋滞もしないので、気持ちのよいドライブコース。
その穂坂道沿い、県立フラワーセンター「ハイジの森」から1kmほど韮崎よりに、山梨県勝沼町にある中央葡萄酒が所有する「明野・ミサワワイナリー」があります。
南アルプスや八ケ岳の山々が見渡せる広い敷地内に、試飲カウンターのあるワインショップと、季節限定営業のレストランがあるので、立ち寄ってみました。
ここは茅ヶ岳の麓で、標高が700mもある見晴らしの良い高地であるので、何時来ても空気が清々しく感じられて、気に入っているスポットです。
まず向かったのは、今年から(?)季節限定営業となってしまった、『レストラン 彩』。
ドイツの山荘風の外観で、ワイナリーに相応しい建物です。
このGW中は営業してくれていたのですが、いつの間にか通年営業から「期間限定OPEN」となってしまったのは残念です。
店内は、天井が高く、扇形をしたスペースに、4人掛けと2人掛けのテーブル席が合わせて10卓程。
他にテラス席もあります。
市街地から離れた、目立たない立地であることを考えると、スベースが広くとられた店内です。
窓からは南アルプスの山々が見渡せて、気分爽快。
ここはワイナリー内のレストランですから、自社のワインと、それにあった料理を提供するのが目的でしょう。
メニューを見ると、
料理は「ランチプレート」に「キーマカレー」、「山菜うどん」の3種類。
その他に、おつまみ的に「山菜盛り合わせ」と「チーズ盛り合わせ」。
ワインは、割安な価格のグラスワインが2種類。
通年営業していた頃は、もっと料理の種類が多かったのですが、今は品数が減ってしまっているのが残念です。
でも立地から想像すると、平日の集客をあまり見込めないのでしょうから、品数を絞るのは仕方ないのでしょうね。
ちなみにメニューの下の方に書いてある、料理の三澤さんというのは、このワイナリーのマダムだそうです。
内幕は存じませんが、観光客の多い時期だけでも、自社ワインと地元の食材を紹介していきたいと、ガンバってくれているのでしょう。
さて、私が注文したのは、 『キーマカレー』(1,500円)。
甲州が隠し味となっている地元野菜のマリネと、花豆の小鉢が添えてあります。
スパイスが適度に効いて、本格的な味ですね。
美味しいですけど、キーマカレーってワインに合うかなぁ?・・・などと考えましたが、どっちみち私はドライバーで飲めないのですから、関係のない話でした(泣)
妻殿のオーダーしたのは、『ランチプレート 七種類の料理とパン』(1,500円)。
内容は、キッシュにマリネ、生ハムなど。
これにパンがつきますから、ワインにはこちらの方が合いそうです。
追加で注文したのは、
『山菜盛り合わせ』(1,000円)。
おそらく、地元産の山菜なのでしょう。
旬ですからね。
こごみ、うど、つくし、たらの芽。
白ワインが合いそうです。・・・飲めませんけど。
調子に乗って、『チーズ盛り合わせ』(1,200円)も注文。
都心の専門店で仕入れたナチュラルチーズだそうです。
ナチュラルチーズは、元々どこで食べてもお高いのでけど、この量では少々、割高感があるかな。
でもこのチーズなら、白ワインでも赤ワインでも合います。 ・・・今日は飲めませんけどね(大泣)。
それにしても、山梨県の勝沼から長野県の塩尻辺りにかけては、ワイナリーが幾つもあって、美味しいワインが仕入れられるのに、ワインに合うナチュラルチーズを売っている店が見当たりませんね。
この白カビタイプのチーズなんかは、大好物なんですけど。
上信越道沿いの東御市には、ナチュラルチーズの製造販売をしている店があるそうですが、中央道沿いでもそんな店ができてほしいものです。
ごちそうさまでした。
別棟のワインショップでワインを買って持ち込んでも良いようです。(持ち込み料 1本500円)。
ここはワインが飲める状況(=運転しなくてもよい状況)で来店すると、利用価値が格段に上がるレストランですね。
でも、ロケーションや店の雰囲気が気に入ってしまっているので、例え運転のためにワインが飲めなくても、料理の種類が少なくなってしまっていても、期間限定オープンであっても、また是非また訪れたいレストランです。
空腹が満たされた後は、別棟のワインショップに向かいます。
レストランでは飲めなかったので、買って帰って、家で楽しむことにしましょう。
ショップの直ぐ前に車を止められるっていうのは、立ち寄って買物するのに面倒くさくなくて良いですね。
以前は見かけませんでしたが、凛々しい姿のワンコが2匹、お出迎えしてくれます。
写真のワンコのほうは、近付いて来て親しげに挨拶してくれたのですが、もう一匹の方には警戒されて吠えられてしまいました。
そっちの犬は、優秀な番犬のようです(悲)
ショップ内には、メインブランドのグレイスワインがズラリと並んでいます。
中央葡萄酒さんのワインで初めて飲んだのは、この『周五郎のヴァン』。
「樅の木は残った」等の作品で有名な歴史小説家の山本周五郎が、随筆のなかで絶賛したワインだそうです。
ブランデーをブレンドして樽熟成した、極甘口の赤ワイン。
甘口のワインは好きなので、何回か買って飲んだ覚えがあります。
同じワインばかりで飲んでもつまらないので、今回は違うものを探して回りました。
こちら、『神の雫』というマンガで、紹介されたと言う『グレイス シャルドネ』。
自社農場である、ここ明野・三澤農場で収穫したシャルドネを使用しているので、収穫から醸造のタイミングはバッチリ調整できています。
酸味と果実味のバランスが良く、樽貯蔵の風味が加わったワインに仕上がっているとか。
次は、グレイスワインのフラッグシップ、『キュヴェ三澤 明野甲州』。
ここ明野農園で、甲州種には不向きとされている高畝式垣根仕立てで栽培した葡萄を使用。
成熟度の高い葡萄から生まれた、しっかりした味わいのワイン。
その他、気になったのは、2013年のJapan Wine Competitionで、欧州系品種(赤)の部門で金・部門最高賞を獲得した
『グレイス メルロ』、同じく銀賞の『グレイス カベルネソーヴィニヨン』。
欧州系品種の(赤)で最高賞を獲得できたのは、中央葡萄酒さんにとっても嬉しいことだったそうです。
また、『甲州 鳥居平畑』も『甲州 明野』に最上位の座を渡しはしましたが、元々はキュヴェシリーズでした・・・などと説明を受けていたら、
どれも捨てがたく、飲んでみたくなって、5本お買い上げとなってしまいました。
普段買っているワインは、主に一本2,000円くらいのものを選んでいますが、この5本は1本4,000円前後ですから、いつもの倍くらいの価格帯。
私にとっては、プチ贅沢な大人買い。
正直、ワインに詳しい訳でもないのですが、それだからこそ、これから順に飲むのが楽しみです。
ショップ内の試飲カウンターでは、こちらの好みを聞きながら、丁寧にいろいろなワインを薦めてくれます。
お高めのワインは、無料でとはいきませんが・・・。
それでも200円程支払えば試飲できるので、いろいろ試してみるのには便利。
しかし、こういう時、やっぱりドライバーはツラいですね(泣)
歩いて行ける距離に、洒落たホテルでもあれば良いのになぁと、いつも考えてしまうスポットでもあります。
【グレイスワイン 明野・三澤ワイナリー】
所在地 山梨県北杜市明野町上手11984-1
営業時間 9:00〜16:30
(レストラン彩の営業期間は、ホームページで要確認)
H.P. http://www.grace-wine.com/index.html