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うなぎ和食『大毅』@新座市〜埼玉ご当地の高級和食チェーン店

ガソリンが無闇矢鱈と高騰している昨今、首都圏内程度の移動ならせめて高速代だけでも節約しようと、一般道を走る機会が増えました。そんな中、埼玉県内の特に越の周辺を走っていると、目につくようになったお店がこちら。
をメインとしたロードサイド型高級和食レストランチェーンWashoku大毅(だいき)さん。

ちょうど夕食どき、にわかに降り出した豪雨をさけがてら、新座店に飛び込みました。


🌀アクセス

Washoku大毅さんは、川越を中心に本庄、上尾、坂戸、所沢などに10店舗展開するご当地和食レストランチェーン。
今回は、国道254号線沿いにあるの新座店にお邪魔しました。
どのお店も幹線道路沿いにあって、駐車場完備ロードサイド型

逆に最寄駅からは、どの店舗も歩いて10分以上かかります。
この新座店などは、東武東上線みずほ台駅や武蔵野線の新座駅から、どちらも歩くと30分以上(!)かかりますから、完全に車での利用が前提となるお店です。


🌀外観と店内の様子

外観は、瓦屋根の上に越屋根が載った大型の古民家風で、貫禄のある建物。
藍屋や華屋与兵衛よりも、もう一段高級路線の和食ファミレスのように見えます。

ほかの店舗では、さらに屋根に千木や鰹木が載った神社建築のような外観になっていたり、上福岡店では長屋門風の門構えまである、ただならない程の高級感があったりしますから、これでも新座店はまだ入りやすい雰囲気。

店内に入り、フロア担当の方に予約していない旨を告げると、この日は席に余裕があったようで、すぐに案内してくれました。
鰻は調理に時間がかかるような説明があったかと思いますが、まぁそんなことは当然だし、こちらも豪雨から逃れるように入ってきていますので問題ありません。

入り口で靴を脱ぎ、ピカピカに磨かれたフローリングの通路を進みます。
通されたのは数卓のテープル席が並ぶスペース。席は間隔がゆったりしているし、椅子にも高級感があって居心地は良好。

他にはカウンター席や、畳敷きの部屋にテーブル席が並ぶ広間、それに和室の個室があるようでした。
店内は清潔で高級感があり、個室も用意されているので家族のお祝いの席などにも便利に利用できそう。

先客は、一見ゴルフ帰りのような二人組と、子供なしの家族連れが1組づつ。静かで落ち着いた雰囲気の店内です。

こういう、ちょっと贅沢感があって、でも気を張るほどのこともない“使い勝手の良い割烹や小料亭”的なお店って、数が減ってきている気がします。うちの近所にも支店をだしてくれないかな?


🌀メニューと料理

メニューを見ると、メインとなるのは鰻料理
鰻重の鰻には二種類あって、
「脂乗りのよい肉厚なうなぎを使用した」うな重と、

「あっさりとした繊細な肉質のうなぎを使用した」うな重があります。

好みに合わせて二種類の肉質の鰻を通常メニューで用意している店って、珍しいですよね。

食事会の席などには、このようなセットメニューが良いかもしれません。

鰻ですから当然ではありますが、どれも値段はお高め。
知らずに藍屋程度のファミレスかと思ってメニューを見たら、血の気が引くかも(汗)

鰻が苦手な人向けのメニューもあります。
こちらも美味そう。

このくらいの価格帯なら藍屋とたいして変わらないので、メニューを見てもギリ平静を保てそうです(笑)

蕎麦うどんもあります。
グループで来たなら、中には軽めな食事にしたい人もいるでしょうからね。


素材にこだわりがあるようなので食べてみたい気もしますが、個人で食べるなら専門の蕎麦屋に行くかな。でも、鰻重のサイドメニューとして、せいろそばを注文するくらいは有りですね。


鰻は大好物だし、今回は上品な食事会でもないので、注文したのは鰻重
私は「脂乗りのよい肉厚な」うな重
同行の妻殿は脂が強い蒲焼は苦手なので「あっさりとした繊細な肉質の」うな重
にしました。

注文が通ってから暫くすると、カウンター席の向こう側の調理場から、鰻を蒸す蒸気がモクモクと上がってきました。

大毅さんのWebサイトによると、
「大穀のうなぎは、お客様にご注文を頂いてから1尾1尾をお一人おひとりのお客様のためにさばきます。素材のうなぎは、静岡県浜名湖、愛知県一色町、鹿児島県大隅半島等の厳選された池から活きたまま高速輸送や航空輸送で仕入れます。
おいしさの理由は、大穀のうなぎ職人がひとつひとつ丁寧に骨を抜き、紀州備長炭で情熱を込めて焼き上げます。」
とのこと。
・・・・なるほど、それじゃあ時間がかかりますね。
でも鰻屋なんだから、時間がかかってでも美味い鰻重を食べれた方が良いに決まってます。

待つこと一時間弱ほど。
鰻重の到着です。

予告通りではありますが、鰻重だけを注文すると待ち時間が長くなります。。
空腹で来店したのなら、何か単品料理でも注文して食べながら待つのがよいかと。

さてこちらが、私の注文した「脂乗りのよい肉厚」うな重(松) 4,800円

いかにも高温の備長炭の炭火で焼いたらしい、極小さな焦げ目がまばらに散っています。


全体的には焦げ付いた感じがなく、焼き具合は上々じゃないでしょうか。

食べてみると、ほどほど肉厚の鰻で、蒸しすぎてもおらず柔らかすぎない食感で、脂からくる旨味もしっかり。でも、胃もたれするような脂の強さではありません。

気になるような小骨は全くありません。
高級志向のお店とは言え、チェーン店の鰻重としては申し分のない仕上がりかと思います。

一方、妻殿の注文した「あっさりとした繊細な」うな重(和み) 4,800円 がこちら。
蒲焼の並べ方の向きが違いますね。こちらも焼き加減は上々で美味そうな外観。

一口味見させてもらいましたが、比べると確かにややあっさりとした上品な味わい。
こちらも美味いです。
でも「油乗りのよい」うな重の方も、くどい脂ではなかったので、私の好みとしては「油乗りよい」うな重の方かな。でも、このあたりは好みの問題。色々と前菜を食べたり、お酒を飲んだ後の締めの鰻重なら、よりアッサリ味の鰻の方がウケが良いかもしれません。

食後、おかなに余裕があったので、デザートを追加注文。

二種類の自家製カラメルが特徴の「平飼いたまごの大毅プリン」(380円)です。


籠に入れられて外見が良く、高級感があって美味しそう(喜)

今風の柔らかめなプリンで甘さは控えめ。これも美味いです。

鰻屋らしく「うなたれカラメル」が自慢のようです。確かに面白いけど、ブリンとしては普通の「黒蜜カラメル」の方が好みかな(笑)


鰻専門店ではなく、あくまで鰻料理がメインの和食店だからでしょうか?、鰻の味に強い個性は感じませんでしたが、身もタレも上品で上質な味わいの蒲焼でした。小骨の処理とか焼き具合などは申し分なく上々。下手な専門店には負けていません。
土日祝日は午後休みなしの通し営業してくれているところも、使い勝手が良くて有難い。
お値段は高めですが川越方面を車で移動中、時間に余裕があって、ちょっと贅沢な食事をしたくなったときには、きっとまた行きたくなるお店です。

この日は悪天候であったためか空いていましたが、普段の週末はもっと混んでいるかも。webサイトで混雑状況の確認もできるようですし、大人数で行くなら予約するのが確実かと思います。


【washoku 大毅 新座店】
■所在地   埼玉県新座市中野 2-13-24
■営業時間  【平日】11:00~15:00(14:00L.O.)17:00~22:00(21:00L.O.)
                     【土・日・祝】11:00~22:00(21:00L.O.)
■定休日   なし
■最寄駅   東武東上線 みずほ台駅 下車徒歩32分
■駐車場   あり



 

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