テレビを見ていると、金満な業界人達が自慢半分に話題にする焼肉の叙々苑。
肉質もサービスも一流だけど、料金も一流とのことなので、私のような庶民にとっては憧れの焼肉店。その叙々苑で使える優待券を少額分ながら入手したので、都区内での用事を済ませた帰り道、ものは試しと行ってみることにしました。
向かったのは、武蔵野市役所から中央通りを北へ600m進み、青梅街道との交差点を左に曲がった先にある叙々苑 練馬関町店。
叙々苑は都心部ばかりではなく、多摩地区にも2店舗、立川のシネマシティの上の階と、府中の伊勢丹跡のビルに支店があり、どちらも駅近繁華街の一等地。しかし車で行くとなると、それがかえって面倒くさい。この練馬関町店は、青梅街道沿いにあるロードサイド店なので、車で店まで乗り付けたい横着者には便利な立地です。
🌀アクセス
叙々苑練馬関町店の所在地は、練馬区関町北三丁目。多摩エリアからギリギリ外れた練馬区内。
最寄駅である、西武新宿線 東伏見駅からは南方向に歩いて15分ほど。
しかし、東伏見駅には急行も止まらないし、駅周辺にあるのはアイススケート場と私大のグランドくらい。賑やかさには欠ける駅です。なんでこんなところに叙々苑があるんですかね? 南へ3㎞ほど離れた吉祥寺駅周辺に在住の富裕層が、ここまで食べに来るのかな??
車で来るのなら、青梅街道を西東京市内から東京方面に進み、市区界の東伏見四丁目交差点を過ぎた先の左側にあります。
駐車場は、ファミレスのようなロードサイド型の店舗ですから、敷地内に15台分程度用意されています。
しかし、駐車場があるとは言っても、土曜日ではありましたがランチのピークを外したつもりの13時半に到着して、まだ満車に近い混雑具合。休日のピーク時には車を停められるかどうか冷や冷やしそうな盛況ぶり。なるほど、叙々苑本社の商圏調査は間違ってないということですね。
🌀外観と店内の様子
店の外観はファミレスそのもの。特に高級感はありません。
高級焼肉店と知らず、間違えて入ってきてしまわないか心配するくらい。
しばらく前に車で通りかかったら、工事中で閉鎖されていたので、てっきり撤退してしまったのかとガッカリしていましたが、綺麗にリニューアルしたのですね。
店内は改装して間もないだけあって綺麗だし、空間の使い方が通常のファミレスのようにゴチャゴチャとしていなくて、どこか上品な佇まいがあります。
予約していない旨を告げると、しばらく確認した後、テーブル席に案内してくれました。
他に個室もあるようなので、家族の集まりなどにも使えそう。
テーブル席はコロナ後の対策としてなのか、所々衝立をめぐらせているので、半個室のような囲まれ感があって居心地は良好。さすが高級店だけあって、焼肉屋なのに椅子は肘おき付きの白いクロス張り。油や煙で汚れが目立たないか、こちらが心配してしまうくらいです。
そういや空調が良いのか、煙っぽさはなかったですね。
フロアスタッフは物腰丁寧な黒服さん達で、わかりやすい高級感が感じられ、気分が良いです(喜)
🌀メニューと料理
メニューを見ると、お得なはずの「焼肉ランチ」が2,900円〜。
通常メニューの「タン塩焼(並)」が3,500円、「カルビ焼(並)」が3,100円と、さすがにお高い!
焼肉会席は一番高い「シャトーブリアンコース」が20,000円かぁ。
これがお値打ちなのかどうかは食べてみないとわかりませんが、余程のお祝い事でもないと、このお値段ではなかなかねぇ。
どうやらランチの中では、お店一押しのお値打ち品は、この「牛切り落とし焼ランチ」(2,900円)である模様で、数量限定の早い者勝ち。
単品メニューのオススメは、下の写真の二品。
確かに美味そうだけど、安くはないぞ。
「ま、まぁ、追加するならホルモン系かな、だって好きだしぃ….」と、そちらを見ると、「上ミノ焼き」が2,200円(!)
この店では、決してホルモン(放るもの)などとは呼ばず、バラエティミートと名付けているのですね。
どれもこれも、私が思い描いている焼肉屋の値段の2〜3倍の設定です。
わかりました。叙々苑に来るなら、覚悟を決めとけって話ですね。
こうなると、ランチセットの値段が本当にお買い得価格に見えてきましたよ(笑)
そんなこんな、軽く金銭感覚が崩壊したところで、注文したのは「吟味ランチ」6,500円。
今日は午前中、私の実家関係の肉体労働を伴う用事に付き合ってくれた妻殿を労う目的で来ているので、奮発しました。
やっぱりご苦労をかけたら、ご褒美がなくちゃね(笑)
どのランチにも、ドリンク(コーヒー、ウーロン茶、カルピス)が一品付いてきます。
叙々苑ですから、当然ドリンクバーではありません。そこらのファミレスなんかと一緒にしないで下さい!
ライス・スープ・キムチ、ナムル、ミニサラダも、どのランチでも共通のセットです。
そしてこちらが、「吟味ランチ」のお肉たち。
特選サーロイン焼、上カルビ焼き、タン塩の3種類です。
パッと見ると、鮮やかな色の赤身部分に、白いサシがたっぷり入っりこんだ美味しそうなお肉です。
色付けするように、黄色いトウモロコシと白いネギに緑のシシトウ、それに食用花が一輪添えてあります。華やかさがアップされて、叙々苑らしい高級感のあるビジュアル。
脂身ばかりでは胃がもたれるし、ホルモン系も試してみようと言うことで、
「上ミノ焼」2,200円も追加。
2人分並べると、テーブルがお皿で一杯になりました。ちょっとゴージャスな気分です(喜)
早速、焼きはじめましょう。
まずはタン塩。やや厚切りのカットです。
タン塩につけるのは、やっぱりレモンダレですね。
タンは叙々苑だからって特に変わったところのない、適度な歯応えのある食べやすい肉質。
上タン焼だったら、どんな肉質なのか興味が湧いてきます。
上カルビは、(上)だけあってサシが沢山入ったもの。
柔らかな歯応えで、脂の旨みもあります。
美味しいですが、もう少し脂身の部分が少なくても良いかな。
特製サーロインは、サシが均一に入り、クタッとしていて、より柔らかな肉質。
これは軽く炙る程度で美味しいはず。
・・・・ですが、ちょっと焼きすぎたかな?
でも溶けるように柔らかで、これはさすがに文句なく美味い!
上ミノは、ガシガシとした口当たりで、臭みなんかはなし。
ミノも好きだから美味しいのだけど、値段を考えると叙々苑では食べなくても良いかな。
思い起こせば、もう閉店してしまいましたが、日野市の南平にあった「焼肉 松中」さんの上ミノが一番美味かったかなぁ。ミノが好きになる切っ掛けになった店でした。思い出補正がかかっているかもしれませんが。
サシがしっかり入った肉が多かったので、後半は急に満腹感が….
そんな時は、キムチやナムルとともにオンザライスして、贅沢特上焼肉丼!
はい、至福のうちに満腹となりました。
ごちそうさまです。
正直言うと、今まで「叙々苑」と「肉の万世」の区別も曖昧だったのですが、なるほど、これが叙々苑かぁ。
一度は食べてみないとね、ランチだけど。
黒服さんが応対してくれて、煙と油にまみれた町の焼肉屋とは一線を画す高級感がありました。
でもやっぱり、お値段も一流。普段使い用の焼肉店ではないですね。
わかりやすく誰かを労いたいとか、お祝いしたいとか、感謝の気持ちを伝えたいとか、そんな時に利用価値があるお店だと思います。
コロナ騒動も過ぎ去ったのか、こんな客層が限定されそうな高級店なのに、昼を過ぎても結構な混み具合。ウェブサイトから簡単に予約できるので、事前の予約を推奨します。
そういやぁ、肉の万世は、秋葉原の肉ビルが閉館してしまったのですね。
そっちの方は心配だなぁ。
【叙々苑 練馬関町店】
■所在地 練馬区関町北3-3-15
■営業時間 11:30-21:30(L.O.) 平日16:00-17:00CLOSE. ランチタイム11:30-15:00
■定休日 なし
■最寄駅 西武新宿線 東伏見駅
■駐車場 あり(15台)