やっと緊急事態宣言も解除されて、とりあえずヤレヤレといった気分。
だけど、冬にかけて第6波が来るとか?来ないとか?
おおかたの「専門家」達の予想に反して、今回の劇的な感染者数減があったわけだけど、その理由も解明されていないうちから、次が有るとか無いとか言われてもねぇ。
それでもまだまだ、おおっぴらに外食を楽しむ気分にはなり切れないことも事実だけど。
昨年の暮れの平日、 昼食をとろうと降り立った京王線府中駅南口。
伊勢丹が撤退してしまってから、私の脳内ではブランドイメージが低下してしまったこの一角ではありますが、再開発ビルなどが出揃ってきたので、街の賑わいとしては変わりないのかな。
甲州街道沿いの蕎麦屋にでも行こうかと、ペデの突き当たりの階段を降りていくと、一本東側の裏路地に、再開発から取り残されたような、或いは頑なに開発に抵抗したかのような、古風な外観の飲食店が2軒並んで残っているのが見えました。
左側の映画看板が載っている店は大衆酒場の駄駄羅亭で、
その右隣にあるのが「割烹 三松本店」。
これは、ちょっと寄って行きたくなる眺めです。
どちらの店も、嬉しくなるくらいに昭和レトロ感が満載ですが・・・
木造モルタルのレトロな外観ながらも、キチッと風格のある店構えに敷居の高さを感じますが・・・
店頭のメニューボードを見ると、ランチの定食メニューに大衆的なものもあって、価格も意外とリーズナブル。時節柄かランチタイムが11:30〜17:00までと、長く設定してくれていることもプラスのポイント。
これなら大丈夫と、暖簾をくぐって中に入ると、靴を脱いで靴箱に入れるシステムになっていました。
この店、いつ頃からあるのかな?
店内もレトロな造りのお店です。
靴を仕舞うと、すぐにワイシャツにネクタイ姿のベテランスタッフが席に案内してくれました。
案内されたのは、足下が掘り炬燵状の長いカウンター席。
ガラスのネタケースの向こうでは、これまたベテランの板さんが寿司を握っています。
常連らしきお客と時々、挨拶を交わしていましたから、このお店に長く勤める職人さんなのでしょう。
寒い日だったのですが、足下には床暖房が入れられていてポカポカしてきました。
古風な建物を残すだけではなく、気の利いた改装もしてくれているようです。
店内には、他に一階奥にテーブル席があって、二階にも座敷席がある模様。
見渡せないのでわからないのですが、席数はそこそこあるお店だと思います。
太い梁や柱が見える天井の様子にレトロ感があって、どこかの旧家にでもお呼ばれしたかのような優雅な雰囲気があります。女子会とかママ会の会場にすると、映えるんじゃないでしょうか。
さて、注文したのは、目の前で握っている握り寿司にも心が動きかけましたが、店頭のメニューを見て決めていた、「焼き魚定食」(税別880円)。
味噌汁にお新香、茶碗蒸しまでついて、この値段ですから何も文句はありません。
私は頼みませんでしたが、ご飯の大盛も無料だとのこと。
店構えから感じるイメージよりも、大衆に寄り添った価格設定をしてくれています。
見た目はそれほどパッとしないこのサバの焼き魚ですが、食べてみると脂がのってとても美味しい!
寿司も扱うだけあって、魚の仕入れが良いのでしょう。
茶碗蒸しには、鶏肉と銀杏が入った美味しいもので、ランチ用だからと言って手は抜いていません。
金曜日のランチ限定とのことですが、ホットコーヒーを無料でサービスしてくれました(喜)
ますますお得感がアップ!
伊勢丹とか大國魂神社には何度も来ているだけど、この路地は気がつかなかったなぁ。
良いお店を見つけました。
やっと宣言が開けた先日、久しぶりに府中駅南口に降り立ちました。
伊勢丹の後継テナントも、ようやく固まってきたようですね。
おっ!、叙々苑も来るのかぁ。
また三松本店でランチにしようかとペデの階段を降りていくと、なんだか景色に違和感が!?
隣にあったレトロ居酒屋が閉店して、なんとアジアンカレーの店になってしまいました(驚)
そうですかぁ、駄駄羅亭さん逝っちゃったかぁ(哀)
居酒屋にはキツイ規制が長く続いたから、区切りをつけてしまったんですね。
こちらの居酒屋ランチも食べてみたかったなぁ。
飲食店が永く営業し続けることの難しさなのかな。
お疲れさまでした。
昭和レトロ感は随分削り取られてしまいましたが、空き家になって建物ごと取り壊されるよりは余程ましなので、後継のカレー屋さんにも頑張ってもらいたいものです。
気を取り直して三松本店の方を見ると、こちらは元気に営業中のようで、ホッと一安心。
前回と同じく、カウンター席に案内してもらいました。
隣席との間にアクリル板も設置されて、感染対策もグレードアップ。
ベテランの板さんも変わりないようです。
ランチのメニューも変更なし。
前回、気になっていた握り寿司を注文することにしました。
1.5人前のにぎり寿司でも十分リーズナブルな価格設定だったので迷いましたが、
初回なのでデフォルトのにぎり寿司(税抜920円)を注文してみました。
にぎり寿司も茶碗蒸し付き(喜)
お寿司はシャリの大きな田舎風ではなく、割烹料理の締めに出されるのに相応しい小振りなもの。
寿司職人が握った寿司は、シャリのほろっとほぐれる握り具合が良くて、やはり美味しいです。
このあたりの食感は、いくらネタが新鮮であっても機械握りのお店やスーパーの持ち帰り寿司では味わえないですからね。
ネタも熟成具合がよろしくて、鮪が美味かったなぁ。
ご馳走さまでした。
現在カロリー制限中なので私には適量なボリュームでしたが、上品サイズの握りなので、1.5人前でも食べれたかな。
次はそうしてみよう。
上がりのお茶をスッと替えてくれたり、全体にサービスの行き届いたお店です。
ですがお会計のときに税込だと支払いが1,012円となって、端数の1円玉が鬱陶しかったですね。
クレジットカードも使えるのですが、お得なランチ一人前の支払いにカードを使うのも気が引けるんですよね。
税込で10円単位の金額になるように、価格を上下調整してくれた方が楽なんだけどなぁ。
まぁ、些末なことですね。
次は「ちょっと贅沢に」のメニューから、「おまかせ握り」なんかを何か頼んでも良いかな。
【三松 本店】
■所在地 東京都府中市宮町1-11-7
■営業時間 11:30-23:30
■定休日 無休
■最寄駅 京王線府中駅 南口下車徒歩2分
■駐車場 なし(周辺にコインパーキングあり)