今日のランチは、「いきなり黄金伝説」というTV番組で、“秘境めし”として紹介されていた
「釜めしなかい」さん。
店の場所は、奥多摩町の大丹波(おおたば)。
・・・と言っても、よく分からないでしょうね。
東京都心方面からだと、青梅街道をひたすら西へ。
青梅市を通過し、奥多摩町内に入って、さらに西へ。
右手に大きな白い斜張橋(奥多摩大橋)が見えてきたら、そこがJR青梅線の川井駅がある川井交差点です。
この交差点を右折して、都道202号線を北上します。
周囲は、とっても長閑な風景。
(この交差点を右折) (この道を上る)
一応2車線の都道ですが、所々狭い箇所のある道を2km程行くと、鱒釣り場のある
大丹波(おおたば)の集落があり、その入り口あたりにお店はあります。
テレビ番組のお笑い芸人は、麓のJR川井駅から歩いてたようですけど、
距離もあるしバスの本数も少ないので、車で行くことをお薦めします。
駐車場は、店のすぐ横の狭い急坂を上ったところにある第一駐車場と、
店の手前50mほどに第二駐車場があります。
第一駐車場への坂は、かなりの急勾配なので、車高の低い車は第二駐車場に停めるほうが良さそうです。
(第一駐車場への急坂) (第一駐車場)
店の入り口はこんな感じ。
田舎屋敷というか、山荘というか、風情のある門構え。
門の脇には何故か大釜が置かれていて、湧き水らしき綺麗な水が注がれています。
「きれいな水で、旨い釜飯を炊いているぞ」というアピールなんでしょうね。
この日は雨降りの平日だったので、空いているかと思いきや、12時にはもう行列ができていました。
やはり人気店ですね。
暇なので、待ち時間に庭を拝見。
楓の木が多いので紅葉の季節は一段と色が映えそうな、よく手入れされた庭です。
30分程で店内に入れました。
靴を脱いで上がると、すぐに囲炉裏があります。
家紋の入った格子の引き戸も、古民家風で良い味だしてます。
店内は畳敷き。
天然木の座卓が並んでいます。
民芸調というか、本物の古民家ですね。
店内からは、先ほどの庭を眺めることが出来ます。
縁側があって手入れの良い庭が眺められる家って、落ち着きますね。
兎小屋の住人にとっては、もはや憧れ。
メニューを見ると、川魚料理やらラーメンやらコーヒーやらまであって、意外に豊富なラインアップ。
でも初訪問ですので、やっぱりここは釜めしでしょう。
「きのこ釜めし」や「山菜おこわ釜めし」がオーソドックスな人気メニューのようですが、数量限定も文字に惹かれて「鶏ごぼう釜めし」1,600円注文してみました。
暫く待つと、やってきました。
具沢山でおいしそうな釜めしです。
釜飯の他には
スープ代わりの水炊き、コンニャクの刺身、てづくり饅頭、お新香が付いてきます。
しっかりした食感の鶏肉には、炭火で焼いたのでしょうか?焦げ目が付いて皮がぱりぱり。
美味しいです。
奥多摩近辺の釜飯屋さんでは、釜飯と水炊きがセットになっているのが定番なんですね。
ここの水炊きは、やや薄味。
醤油を少し加えると丁度よい味になりました。
上の写真は奥多摩の郷土料理としては定番の刺身こんにゃくと、食後のデザートの手作り饅頭。
お饅頭は、皮がモチモチしていて素朴な美味しさ。
満腹です。
山里に暮らす知人の家で、もてなしをうけたような気分ですね。
食後、店を出る頃にはやっと行列はなくなっていました。
地元の人の間では、「なかい」という店の名前を忘れても、「饅頭の付いてくる釜めし屋」と言えばだいたい通じるようです。
しかし「秘境」とは言い過ぎだろうと思いますが、確かに青梅街道から枝道に入った先ですので、私も初訪問。
予想以上の雰囲気と味で、今まで来なかった事を悔やむぐらいに満足しました。
休日はもっと混みそうですので、
「庭をながめながら、順番が来るのをゆっくり待つ」
と言うくらいの、ユッタリした気持ちとスケジュールで訪問するのがよいでしょう。
それと駐車場までの坂が急なので、車高を下げた高級スポーツカーで来るのは止めたほうが無難かな。
そうすれば、きっと大満足できるお店です。
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釜めし なかい
奥多摩町大丹波175
営業時間 11:00~19:00
定休日 木曜日 第2水曜日
H.P. http://www.okutama.gr.jp/mikaku/nakai/nakai.htm