福生市郷土資料室開催の「武州下原刀展」を見に行った際、入り口でこんな絵葉書を見つけました。
JR中央線・国立駅南口のすぐ目の前、多摩信用組合の6階にある「たましん歴史・美術館」で「東洋古陶磁展』が開催中のようです。
入場料はたったの100円!
「たましん」と言えば、多摩の散策絵地図を載せた「たまちいき」という広報誌を毎月発行していたり、「たまら・び」という情報誌を刊行している、多摩地域に密着した企業ですよね。
陶磁器を見るのは好きですし入場料も100円とお安いので、散歩がてら出かけてみることにしました。
エレベーターに乗って6階で降りと、そこのワンフロアが美術館となっていました。
展示内容は弥生式土器から唐三彩、高麗青磁に李徴白磁、景徳鎮、日本の鍋島、伊万里などと盛りだくさん。
静嘉堂などの日本を代表する財閥が集めたコレクションと比べればこじんまりとしたものですが、多摩の近所でのんびり古陶磁を鑑賞できるのはありがたい機会です。
館内はもちろん撮影禁止で、パンフレットや絵葉書の販売もなかったのが残念でしたが、個人的には北宋官窯である定窯白磁と李朝後期の鉄砂龍文壺に気分がアゲアゲ↑↑にさせられました(喜)
李朝後期の龍文は、稚拙だけどユニークな力強さがあって日本人好みの絵付けだと思います。
だから日本に残ったのでしょうけどね。
本物の画像がないので、我が家の伊万里焼き蕎麦猪口の龍文を参考まで。
龍は縁起が良いものだし、崩して書くとなかなか可愛い図柄になります。
美術館の窓からは、国立駅前のロータリーが見下ろせます。
みんな事故らずに、よくクルクル回ってるなと感心しますねぇ(笑)
中央線が高架になって南北の行き来は便利になりましたが、駅舎自体はまだ工事中。
三角屋根の懐かしい建物が復活するのは、2020年以降だそうです。
国立駅周辺は学生街なので、喫茶店や軽食のとれる飲食店が多いのも良いところ。
一時間ほど鑑賞したのち、ランチを楽しんで帰路につきました。
「東洋古陶磁展」12月4日(日)まで開催しています。
週末の散歩がてらお出かけになってみてはいかがでしょうか。