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『茶房 掌』(てのひら)@越中五箇山・菅沼合掌造り集落〜世界遺産を眺めて一服


晩秋の越中五箇山合掌造り集落
岐阜県側の白川郷とともに世界遺産に認定されています。

五箇山地区では、庄川沿いの所々僅かにひらけた平場に小規模な集落が点在しています。
この菅沼地区も、集落のすぐ外側では山の斜面が川まで迫った地形になっていて正に秘境。
今は高速道路のインターチェンジが近くにできて、アクセスは楽になりましたけどね。

独特の形状の民家群は、屋根に積もった雪を落としやすくするために勾配を急にしたもので、両手を合掌させた形に見えることから「合掌造り」の民家と呼ばれています。
ここは豪雪地帯なんですね。
ちなみに屋根裏のような二階、三階では主に養蚕をしていました。

人目に付きにくい秘境の地であったことから、加賀藩御用の火薬造りを担ったりもしていたとのこと。

そんな歴史を学んだり、土産物屋を物色したり、

長閑な秋の山里の風景を楽しみながらそぞろ歩きをしていると、なんだか心が和んできます。
特にこの菅沼地区は全体にこじんまりとしていて、小さな歴史テーマパークみたいな趣です。
混雑した大型テーマパークには疲れさせられるだけなので足が向きませんが、この程度の人出なら全然OKです。

こんな食堂で川魚の定食を食べていくのも素敵なんですが、ランチは他の店を予定していたので心惹かれながらも素通り。

それでも山の清水には恵まれているようなので、

集落の外れにある「茶房 掌(てのひら)」さんで一服していくことにします。

合掌造りの「掌」に、「掌」のようにこじんまりとした店との意味か、あるいは「手作り」的な意味を込めたのか。
とにかく可愛らしい店名です。

メニューは、珈琲、紅茶、抹茶などの喫茶類に、そば団子、ケーキ、アイスクリームといった甘味類。
散歩の後に一服するには、十分な品揃えです。

店内は清潔感のある民芸調の設えで、カウンターの向こうの棚にはカップやお茶碗が並んでいます。
コーヒーを注文すると、この中からカップを選ばせてくれるのが楽しい。

席はカウンターの他に、テーブル席が数卓。

よく磨かれたガラス窓からは、世界遺産の合掌造り集落が眺められます!!(喜)

座ってお茶を飲んで寛いで、こんな景色を眺める時間は私にとってはプライスレス(笑)
この景色も季節毎に趣を変えていくことでしょう。

きな粉のたっぷりかかった、緑茶付き「そば団子」(400円)があるだけでも十分寛げるのですが、

山の水で淹れた珈琲は絶対美味いに違いないと、「クッキー付き珈琲」(500円)も欲張って追加注文。
カップは雅な図柄の九谷焼のものを選択しました。

淹れたての珈琲からは良い匂いが漂ってきて、味は思った通りに雑味がなくて飲み口が爽やか。
満足です。

先ほど資料館で行き合った老夫婦がたまたま隣の席に座っていたので、二言三言会話を交わしながらお茶を楽しみました。
至福の時間。

こんな時間を過ごすために、私は旅行をしているのかもしれません。
(無論、食と温泉も欠かせませんけどね)


【茶房 掌】(てのひら)

■所在地    富山県南砺市菅沼400 菅沼合掌造り集落内
■営業時間   10:00~18:00[冬期]~16:00
■定休日    火曜日
■駐車場    集落の専用駐車場(協力金500円)



 

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