東村山市内で所用を済ませたら、ちょうど昼時となりました。
駅の東口側に、しっかりと本格的な蕎麦を食べさせる店があったような……
数年前の朧げな記憶を頼りに、辿り着いたのは「ますも庵」さん。
西武新宿線の東村山駅からは、東口に降りて駅前通りを真っ直ぐ東へ。
府中街道を渡ったさらに先、徒歩で3分ほどのところにある手打ち蕎麦店です。
駐車場は駅よりに3台分ありますが、ちょっと狭いかな。
店構えは和風民芸調でいかにも蕎麦屋な外観なんですが、なんだか暖簾とかボードとか色々出ていますね。
ほう!「十割蕎麦」だったんですね。
さらに、「毎日々玄蕎麦を挽く」自家製粉だとか。
かなりの本格蕎麦店のようで、これは期待が高まります。
・・・ですが、「国産小麦でうどん」も打ってるんですか?
蕎麦の手打ちだけでも大変でしょうに。
・・・「ユネスコ無形文化遺産登録」は、蕎麦も確かに和食ではあるでしょうが、あまり関係ないんじゃないかな??
アピールの仕方が、ちょっとfunkyで変です。
なんだかよくわからなくなってきました(笑)
なにはともあれ暖簾をくぐって店内に入ると、すぐ横に石臼が置いてあって自家製粉は嘘ではないようです。
(そりゃそうか)
メニューを見ると、各種蕎麦やおつまみが一通り以上の種類、多彩に並んでいます。
その他にも、ランチのうどんセットがあったり・・・
旬のサービスメニューがあったり・・・
特にこの鯛そばは、かなり魅力的です。
店先でアピールしていた例の、埼玉県産の地粉を使用した「肉汁うどん」・・・
所謂「武蔵野うどん」もありますね。
色々と気になるメニューはあったのですが、前回来た時に何を食べたのか思い出せないくらいに久し振りの訪問でしたので、ここはオーソドックスに「舞茸天せいろ」を注文することにしました。
程なくやって来ました「舞茸天せいろ」(950円)。
蕎麦はどんなものだったかなと見てみると・・・
おっ!これは、自家製粉の挽きぐるみらしく、所々に星の散った良い色合いをした蕎麦じゃあないですか!
手繰ってみると、腰があるし田舎蕎麦的な風味も感じて、なかなかに美味い!!
メニューの数が多すぎるくらいあるし、うどんも扱っているとのことなので、却って蕎麦の方は「平均的な味」なのかな?と勝手に予想していましたが、どうしてどうして、嬉しい思い違いでした。
天麩羅と共用のつけ汁は、もう少し辛い方が私の好みではありますが、これは好みの問題でしょう。
舞茸天ぷらの方は無難な仕上がりですが、値段から考えると十分満足なレベルです。
大きなテーブル席についていたのですが、自由に追加できる「天かす」がサービスで置いてありました。
たぬき蕎麦にするほどではなくても、ちょっと天かすが入ると旨味が増しますよね。
使い込まれて味のある、湯桶に入った蕎麦湯を最後にいただいてご馳走様です。
内装も民芸調な店内は、変に気取ったところがなくて入りやすいです。
蕎麦もうどんもあって、さらにおつまみ類の品揃えも豊富なので、使い勝手は良さそう。
午後の中休み無しで、夜まで通しで営業してくれているのは、遅く起きてズボラな休日を過ごしていたい時にはありがたい配慮(笑)
肝心の蕎麦の味も、繊細な高級感ってのはないけれど、自家製粉の生粉打ち蕎麦は田舎蕎麦的な風味があって上々なもの。
家の近くにあったら、きっと頻繁に通ってしまいますね。
散歩がてら近くの図書館まで行って本でも読んで、駅前でちょっとした買い物を済ませてから、帰りかけにここで蕎麦食べて(気分がよければ軽く一杯やって)家に戻る・・・
なんて毎日を送れたら老後は楽しいだろうな・・・等と、特に意味もなく空想してしまう蕎麦屋さんなのでした。
【ますも庵】
■所在地 東京都東村山市本町2-16-30
■営業時間 10:30-21:00(L.O.20:00)
■定休日 火曜日
■最寄駅 西武新宿線東村山駅 下車徒歩3分
■駐車場 あり