季節が逆戻りして、🌸桜の開花に急ブレーキがかかった4月最初の週末。
それでも折角の週末だし、急っかちに花を咲かせている桜もあるかもしれないと、吉祥寺近辺を車で流してみることにしました。
・・・うーん、やっぱり市役所の周辺の桜も、伏見通りの桜もまだまだ蕾。
見頃は、翌週以降にずれ込むようです。
しかし、そんなことまでは想定内。
それでは、五日市街道沿いに昨年できた🍫チョコレート専門店に行って、🍰ケーキでも買って帰るとしましょう。
向かったのは、なんとカカオ豆の選別から始まってチョコレート製造の全行程を自社の工房内で行っている
「プレスキル・ショコラトリー本店」さんです。
🌀アクセス
プレスキル・ショコラトリーの所在地は、武蔵野市吉祥寺本町2丁目。
吉祥寺駅からは、吉祥寺通りを北上し、八幡宮前交差点で交差する五日市街道を左折、交番を通り過ぎてすぐ。
歩いて10分弱のところです。
吉祥寺の街も五日市街道あたりまでくると、人混みがだいぶマシになって歩きやすくなってきます。
もう少し西へ行くと手打ち蕎麦の「中清」さんがあって、もっと先に行くと成蹊大学があるという位置関係。
駐車場はないので、車で行くなら近隣のコインパーキングを利用することになります。
週末の吉祥寺駅周辺は駐車場も混みがちなので、何箇所か事前に調べておくと良いでしょう。
🌀外観と店内の様子
店があるのは、外壁がシックなタイル張りの建物の一階部分。
外装もシックで、全体に上品な高級感があってなかなか良い感じ。
しかし何度か店の前を通っているはずなのですが、街に上品に馴染みすぎていて、新しくショコラトリーが開店しているのには気づきませんでした(笑)
扉をあけて中に入ると、正面には横一列のショーケース。
品数は多くはありませんが、右側に生ケーキ、左側にフォンダンショコラが並んでいます。
ショーケースを欲張って何段にも積み重ねず、上から上手い具合に商品に照明を当てているので、ケーキがみんなキラキラ光って見えて、高級感が半端ありません。
実に美味そう。
生ケーキには、モンブランと抹茶とショコラオランジュの3種類がありました。
隣に並ぶ丸まっこいお菓子は、このお店の主力商品の一つ、フォンダンショコラ。
全部で5種類あるそうですがこの日あったのは4種類。
フォンダンとは「溶ける」という意味のフランス語なので、フォンダンショコラとは中からとろけたチョコレートが出てくるケーキのこと。
正直に言うと、私もそんなケーキがあることを初めて知りました。
これは買って帰らざるを得ません!
チョコレートバーも、カカオ含有率と産地の異なるものが数種類。
ここのお店のように、チョコレートをカカオ豆の仕入れから、焙煎、配合、磨砕、精錬・・・と製造工程を一貫して自社工房内で行うことを「ビーントゥバー」と呼ぶんだそうです。(=豆から板チョコまで)
「製造の過程でアロマが発達し、繊細な奥深い香りが楽しめ、酸味や渋みが飛ばされてまろやかな味わいが楽しめる」のだとか。
都内では他にも何店か「ビーントゥバー」のショップがあるそうですが、ここは相当な本格派ですね。
なるほど、店の奥にはチョコレート製造工房があるのが見えます。
「チョコレート菓子専門の販売店」くらいの認識で来店したのですが、これはお見それいたしました。
ボンボンショコラも並んでいますが、価格を見ると一つ250円と、これはもう貴族級の高級品(驚)
いや、でも輸入物の高級チョコレートを買うくらいなら、国内で頑張っているショップを応援するべきか・・・(悩)
もう少しお手軽な、でもお使い物になりそうなマドレーヌやクグロフもあります。
以前はイートイン用の席がもっとあったそうですが、今は席は減らして代わりに陳列商品を増やした、持ち帰りが主体の店となっています。
この席で今もイートインできるのか、それともただの待合席になっているのか?・・・聞くのを忘れました(汗)
店内のディスプレイでは、あちこちで随分と「ワイン推し」しています。
カカオ分の多いチョコレートにはきっと赤ワインが合うだろうとは思いましたが、よく見るとこの店自体、甲州のワイナリー「まるき葡萄酒」さんの系列店なんですね。
「まるき葡萄酒」といえば、昨年訪れたことのある、ワインと和食のマリアージュを提案している温泉宿「笛吹川温泉 別邸坐忘」さんも同じグループです。
現存する日本最古のワイナリーである「まるき葡萄酒」さんですが、ワイン製造だけに止まらず、日本の風土に根ざした食文化ごと新たに創りあげようとしているようです。
俄然、応援したくなってきました。
🌀さて、実食
当初からの目的であった生ケーキは、「モンブラン」(540円)、「抹茶」(518円)、「ショコラオランジュ」(562円)の3種を購入して持ち帰りました。
そのまま、お呼ばれしていたお宅にお邪魔してお茶にしました。
私はモンブランを食べたのですが、中はフレッシュな生クリームと砂糖漬けされた栗が詰まっていて、軽くてフワッとした食感のとても美味いケーキです。
ただ、モンブランは自慢のチョコレートを使っていないことに、食べ終わってから気づきました。
これでは、ケーキにチョコレートがどう活かされているのか解りません(笑)
チョコレートケーキを食べた方に聞くと、「とても美味しい」とすこぶる好評でしたので、次の機会にはチョコレートを使った生ケーキを食べてみたいと思います。
数日間の賞味期限に余裕がある「フォンダンショコラ」も、ある種類全部買って帰りました。
5個で2,052円。
家で食べるときは電子レンジで20分くらい加熱すると、中のチョコレートがとろ~りと溶けてきます。
こちらはフォンダンショコラのき「ビーントゥバーA」。
切れ目を入れると、中からは濃厚な味の温かいチョコレートが溢れ出てきます。
やや苦味を感じる、カカオ風味の強いチョコレートは大人の味。
純粋なチョコレート好きなら、まずは食べてみるべき一品でしょう。
「抹茶×くるみ」の方は彩があって、見た目と味の変化はこちらが上かな。
兎に角チョコレートの味が濃厚なので、食べた後の満足感が高いです。
ちょっと高いかな?と思った、1個税別360円と言う値段も、食べ終わってみれば納得できてしまいます。
その他、「赤ワイン」と「カシス×ラベンダー」も、一日一個づつ夕食後に美味しく頂きました。
今回はボンボンショコラはやめておこうと思ったのですが、結局、どうしても食べてみたいと主張する妻殿に押し切られて、12個入りの物を買って帰ることになりました。
確かに、お店がアピールするような「繊細で奥深い香り」を味わうのなら、ボンボンショコラが一番かもしれません。
これが一個250円のボンボンショコラ。
実は私はチョコレート自体は大好きなのですが、ボンボンショコラのように中に色々と詰め物をされて、味に変化をつけられすぎているチョコレートがやや苦手だったりします。
ナッツ類程度なら良いんですけどね。
ところがここのボンボンショコラは、チョコレートにカカオの含有率が高くて味が濃厚なせいか、12種類どの味も美味しくいただけました。
きっと、中の詰め物の味にチョコレートが負けていないんですね。
ハーブなどの香りが強いものもありますが、チョコレートの味や香りとのハーモニーがあって、高級感のあるご馳走となっています。
どれも安いお菓子ではないので、パクパク一度に食べ尽くさないように少しづつ味わって(やっぱり貧乏性)、妙に贅沢気分な一週間を過ごせました。
大人が嗜むべきチョコレート。
良いお店が出来てくれました。
【プレスキルショコラトリー本店】
■所在地 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-15-18
■営業時間 11:00-19:00
■定休日 なし
■最寄駅 JR吉祥寺駅 下車徒歩8分
■駐車場 なし