府中市内での野暮用を、やっと終わらせた平日の夜。
府中駅の周辺で夕食を済ませて帰ることにしました。
周囲の方々に良い店はないかとリサーチしたところ、駅近くの武蔵野うどんの店が美味かったとの情報をゲット。
それではと、早速向かったのは駅北口側、コンチネンタルホテル手前にある、
その名もズバリ「武蔵野うどん」さん。
駅前ロータリーの東側で、駅ビル直近のこのエリアは、昼間は目立ちませんが夜になるとスナックなどが立ち並ぶ歓楽街。
「武蔵野うどん」が入居しているビルも、他のテナントはそんな呑み屋ばかりですが、この店だけちょっと毛色が違います。
確かに駅から近くて便利な場所ですが、何故こんな場所に「うどん屋」を出したんでしょうね(笑)
暖簾をくぐって中に入ると、それほど広くない店内には小さなカウンター席や二人掛け、四人掛けのテーブル席が並んでいます。
トイレに入って、壁が高価そうな御影石張りだったので気がつきましたが、ここのスペースも以前はクラブか何かだったのでしょう。
席は8割程度が埋まっていて、夜は一杯飲んでから締めにうどんを食べていくような客が多く見受けられます。
ちなみに禁煙🚭タイムは、12:00〜13:00のランチの時間帯のみ。
メニューを見ると、
つけ汁の温かい「もりうどん」や、熱いだし汁を上からかけた「かけうどん」、
「煮込みうどん」などがそれぞれ各種あり、その他に「麺もつけ汁も冷たいうどん」、「季節のうどん」などが並んでいます。
そして何故か?武蔵野うどんの店なのに、富山県直送品のつまみ類が充実。
富山直送の海産物なんて美味いに決まっていますから、本当に軽く一杯やっていきたくなってきました。
それでもこの日はお酒はグッと我慢して、武蔵野うどんなら一番オーソドックスな
「肉もりうどん」(850円)を注文しました。
武蔵野うどんは総じて麺が太めですから、茹でるのに時間がかかります。
店のスタッフからもそのように説明されましたが、およそ15分でサーヴされました。
茹で置きよりも、茹でたてのうどんの方が当然味が良いですからね。
ゼンゼン許容範囲です。
ちなみに標準の値段だと、うどんの量は1玉。
飲んだ後の締めや、少食の女性ならこれで足りるでしょうけど、普通の食事としては量が少なめでしょう。
メニューにも小さく書かれていますが、50円増しで1.5玉、100円増しで2玉にもできます。
写真は、標準の1玉。
さて、うどんを見てみると、武蔵野うどんにしてはツヤツヤしていて、太さは中位かな。
つけ汁には豚肉と糧(茹野菜)が入っていて、オーソドックスな武蔵野うどんのスタイル。
色が黒い濃口の味付けではなくて、飲んでみると鰹出汁を効かせた上品な味。
豚肉もケチらずに入っていますし、これは好みの味のつけ汁です。
食べてみると、麺の硬さも武蔵野うどんとしては中位。
硬くて顎が疲れてくるようなことはありません。
外観は武蔵野うどんだけど、麺自体は讃岐に近いイメージかな。
腰が適度にあり、小麦の旨味も感じられて味としては美味しいし、広く一般受けするようにまとめられた饂飩だと思います。
空腹だったこともあり、するすると喉を通ってアッサリと完食してしまいました。
ごちそうさま。
武蔵野うどんとしての尖んがった特徴(太くて硬くて黒っぽくてゴワゴワ)は薄いですけど、味の良いうどん屋さんです。
府中にまた来たら、軽く飲む場合も含めて、再訪候補として頭にインプットさせて頂きました。
ところで、そもそも武蔵野うどんは、水田ができるほどは水利が良くなくて、でも土壌としては小麦の生産に適していた地域の自家製うどんですから、府中辺りの多摩川が近い米作地帯には、あんなガチに太くて硬くてゴワゴワしたうどんは、場違いで馴染まない気がします。
もしここのうどんでは物足りなくて、もっとゴワゴワのガチな「武蔵野うどん」を食べたくなってしまったら、国分寺崖線より北側、武蔵野台地の上の方に幾つもある各専門店へも是非どうぞ。
【武蔵野うどん】
■所在地 東京都府中市府中町1丁目5−5 SRビル1F
■営業時間 平日,土 11:30~24:30(L.O 24:00)
日,祝 11:30~23:30(L.O 23:00)
■定休日 年末年始等
■最寄駅 京王線府中駅
■駐車場 なし